ホンダ フリード(GB3/4)を17インチにインチアップしたいけど、どのサイズを選べばいいのか迷いませんか?
この記事では、車業界で10年働いた経験をもとに、フリード(GB3/4/GP3)の17インチ化について詳しく解説します。
この記事でわかること
- 17インチ装着時の具体的な注意点
- 4H/100ホイールの入手方法とおすすめメーカー
- 車検対応のポイント
- ホイールセットの選び方
フリードに最適な17インチのタイヤ・ホイールサイズを紹介します。
フリード(GB3/4/GP3)
引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/
フリードは、本田技研工業が生産、販売するミニバン型の小型乗用車。
年式、型式で種類が分かれます。
- 初代フリード GB3/4/GP3型(2008年-2016年)
- 2代目フリード GB5/6/7/8型(2016年-)
このページでは、初代フリード GB3/4/GP3型(2008年-2016年)について書いています。
初代フリードの基本スペック
- 型式:GB3/4(2008年-2016年)
- 駆動方式:FFと4WD
- エンジン:L15B型 1.5L 直4DOHC
フリードの純正タイヤ・ホイールサイズ

フリードの純正14インチのサイズ
- 型式:DBA-GB5
- 年式:2008年5月~
- タイヤサイズ:185/70R14
- ホイールサイズ:14×5.5J
- ホール数:4穴
- PCD:100
- インセット:50
純正15インチのサイズ
- 型式:DBA-GB5
- 年式:2008年5月~
- タイヤサイズ:185/65R15
- ホイールサイズ:15×5.5J
- ホール数:4穴
- PCD:100
- インセット:50
注意点として、2代目フリード GB5/6/7/8型は、ホール数、PCDが違います。
2代目フリード(GB5/6/7/8型)との違い
- 2代目:5H、PCD114.3
- 初代:4H、PCD100
購入時は必ずフリードの型式を確認してください。型式を間違えるとホイールが装着できません。
2代目フリード GB5/6/7/8型のホール数は、5H、PCD:114.3
フリードのホイールナットサイズ

フリードのホイールナットサイズは、通常のホンダ車のナットと同じサイズです。
- M12×1.5
- 19HEX(19ミリ)
【ナットサイズの詳細】
- M12:ネジの直径(ボルト径)
- P1.5:ネジの山と山の間の距離(ピッチ)
- 19HEX:頭の六角の2面幅
ホイールナットは、1台分で16個です。
社外品ホイール購入時は、別途ナットが必要です。
⇒ ホンダ車のナットに関して
フリード(GB3/4)の17インチ推奨サイズ

フリード(GB3/4)に適合する17インチの参考サイズを紹介します。
【17インチ推奨サイズ】
- 型式:DBA-GB3
- 年式:2008年5月~
- タイヤサイズ:205/45R17
- ホイールサイズ:17×6.5J
- ホール数:4穴
- PCD:100
- インセット:48〜52
重要ポイント
- タイヤ幅があるため、はみ出しに注意
- インセット48程度でギリギリのツライチ
- ローダウン推奨
- インセット52ならノーマル車高でも可能性あり
※あくまで参考サイズです。装着前に必ず確認してください。
17インチのタイヤ外径比較と計算方法

インチアップでは、タイヤ外径を純正サイズに合わせることが重要です。
タイヤ外径比較表
タイヤサイズ | 外径 | 純正との差 |
---|---|---|
185/65R15(純正) | 621mm | 基準 |
205/45R17 | 616mm | -5mm |
215/45R17 | 626mm | +5mm |
推奨サイズ:205/45R17
純正サイズとの外径差が最小で、メーター誤差も少なくなります。

タイヤ外径の計算方法
205/45R17の計算例
205mm(断面幅) × 0.45(偏平率) × 2 + 17(リム径) × 25.4(インチ) = 616.3mm
計算式: タイヤ幅 × 偏平率 × 2 + リム径 × 25.4 = タイヤ外径

17インチ装着時の注意点

フリードに17インチを装着する際の重要な注意点を解説します。
車高調整の必要性
17インチを装着する際は、車高を下げることを推奨します。
ダウン量の目安
- 推奨ダウン量:20mm〜30mm程度
- ノーマル車高:タイヤがフェンダーから飛び出して見えることがある
- ローダウン効果:見た目のバランスが大幅に改善
車高調整の方法
- ダウンサス:コストを抑えられる(2〜5万円程度)
- 車高調:細かい調整が可能(10〜20万円程度)
フェンダーとの干渉チェックポイント
17インチ装着時は、以下のポイントで必ず干渉チェックを行ってください。
チェック項目:
- フロントタイヤのフェンダー内側
- 直進時のクリアランス確認
- タイヤとフェンダーライナーの距離
- ハンドル全切り時
- 左右いっぱいにハンドルを切った状態
- タイヤとフェンダー、サスペンション部品との接触確認
- 段差乗り越え時
- タイヤハウス内での上下動
- サスペンションがフルバンプした時の接触
- リアタイヤ
- フェンダーアーチとのクリアランス
- 特にインセットが小さい場合は要注意
干渉が発生した場合の対処法
- インセット値を大きくする(内側に入れる)
- タイヤ幅を細くする
- フェンダーを加工する(車検対応範囲内で)

最小地上高の確保(車検対応)
車検に適合するためには、最低地上高の基準を満たす必要があります。
車検基準
- 最低地上高:9cm以上必要
- 測定箇所:車体中心部分(マフラー、バンパー下部含む)
- ローダウンしすぎると車検不適合
車検対応のポイント
- ダウン量は30mm程度に抑える
- マフラーの地上高も確認
- バンパー下部のリップスポイラーに注意
- スピードバンプなどでの接触に注意
測定方法: 車を平坦な場所に置き、車体の最も低い部分から地面までを測定します。
4H/100の17インチホイール入手について

フリード(GB3/4)は4H/100という、17インチでは主流の5Hにくらべると少数派のPCDです。
4穴17インチが少ない理由
理由1:強度確保のため
- 17インチ以上の大径ホイールは5穴が主流
- 4穴では強度面で不利になるため
理由2:市場のニーズ
- 軽自動車:4穴だが、17インチは少ない(多くは14-15インチ)
- コンパクトカー:最近は5穴(PCD114.3)が増加
理由3:生産効率
- 需要が少ないサイズは製造されにくい
- メーカーは売れ筋サイズに注力
理由4:車両の大型化
- 近年の車は重量増加傾向
- 安全性確保のため5穴化が進む
このため、4H/100の17インチホイールは選択肢が限られます。

おすすめブランド/メーカー
4H/100の17インチホイールを扱っている主要ブランドを紹介します。
国内メーカー
ウェッズ(Weds)
- レオニスシリーズ
- ライツレーシリーズ
- 豊富なデザインバリエーション

エンケイ(ENKEI)
- PF07、PF03など
- 軽量で高品質
- レーシングテクノロジーを市販品に応用

ワーク(WORK)
- エモーションシリーズ
- マイスターシリーズ
- カスタムカラーオーダー可能

海外メーカー
BBS
- 一部モデルで4H/100対応
- 高級感のあるデザイン
- 価格は高めだが品質は最高峰

OZ Racing
- イタリアンデザイン
- 限定的だが選択肢あり
- スポーティーな印象

購入時の注意点
- 在庫状況は時期により変動
- 購入前に必ず適合確認
- 通販サイトの適合表をチェック
- 不明点は販売店に問い合わせ

オーダーメイドホイールという選択肢
既製品で好みのデザインが見つからない場合は、オーダーメイドも検討できます。
メリット
- 希望のデザイン・カラーが選べる
- フリードに最適なサイズ・インセットで製作可能
- 他の人と被りにくいオリジナル性
- 細部までこだわれる
デメリット
- 価格が高い(通常の1.5〜2倍程度)
- 製作期間がかかる(1〜2ヶ月程度)
- 最小ロット数が必要な場合がある
- 返品・交換が難しい
オーダー可能なメーカー
- ワーク(WORK):フルオーダーシステム
- レイズ(RAYS):グラムライツシリーズなど
- ウェッズ(Weds):セミオーダー対応
価格の目安
- 既製品:1本2〜5万円程度
- オーダーメイド:1本3〜8万円程度
2ピース、3ピースはサイズの自由度が高いです。

フリードの17インチホイールセット購入方法

ネット通販でフリード(GB3/4)のホイールセットを購入できます。
購入の流れ
STEP1: タイヤサイズを決める
- 推奨:205/45R17
- 純正サイズを参考に外径を合わせる
STEP2: ホイールサイズを決める
- 17×6.5J 4H/100
- インセット:48〜52
STEP3: タイヤ・ホイールの銘柄を選択
- タイヤメーカーを決定
- ホイールデザインを選択
STEP4: 適合確認
- 年式:2008年5月~2016年
- 型式:GB3/4
- グレード確認
STEP5: ナットを選択
- 社外ホイールの場合は別途購入
- M12×1.5、19HEX
STEP6: 取り付け
- 専門店での取り付け推奨
- トルクレンチで規定トルクで締付け

おすすめ通販サイト
楽天価格
⇒ フリード 17インチ GB3 ホイールセット
ヤフーショッピング価格
⇒ フリード 17インチ GB3 ホイールセット
購入時のチェックポイント
- 適合車種にGB3/4の記載があるか
- 送料込みの総額を確認
- レビュー・評価をチェック
- 取り付け工賃が別途必要か確認
17インチ装着時のよくある質問(FAQ)

Q1: ノーマル車高で17インチは装着できますか?
A: インセット52程度であれば装着可能ですが、見た目のバランスを考えると20〜30mmのローダウンがまとまります。
リスクを考えると16インチの方が装着しやすいです。

Q2: 車検は通りますか?
A: 以下の条件を満たせば車検対応可能です。
- 最低地上高9cm以上確保
- タイヤ・ホイールのはみ出しなし
- スピードメーター誤差が規定内
- タイヤの荷重指数をクリア

Q3: 燃費はどのくらい悪化しますか?
A: ホイール・タイヤの重量増により、1〜2km/L程度の悪化が予想されます。
運転方法によっても変わります。

Q4: タイヤの寿命は?
A: 扁平タイヤのため、純正サイズより摩耗が早い傾向があります。
走行距離や使用状況にもよりますが、3〜4万km程度が目安です。

Q5: 4H/100のホイールが見つからない場合は?
A: オーダーメイドやPCD変換スペーサーの使用も検討できますが、安全性の観点から専門店に相談することを推奨します。
基本的には適合の取れているホイールから選ぶのが無難です。
【適合車種:ホンダ フリード(GB3-4)2008-2016 サマータイヤセット】 ダンロップ ディレッツァ Z3 205/…
まとめ:フリード(GB3/4)の17インチ化
フリード GB3/4型の17インチ化についてまとめます。
推奨サイズ
項目 | サイズ |
---|---|
タイヤ | 205/45R17 |
ホイール | 17×6.5J |
PCD | 4H/100 |
インセット | 48〜52 |
装着時の重要ポイント
注意点
- 4H/100の17インチは選択肢が限られる
- はみ出しに注意
- 車検対応範囲内でのカスタム
購入前に確認すべきこと
- 型式がGB3/4であること
- ホール数とPCDが4H/100であること
- インセット値が適正範囲か
- 干渉の可能性
- 車検対応可能か
フリード GB3/4型は、4H/100のホイールを装着し、17インチの4Hホイールは市場に少なめです。
また、17インチはタイヤ幅があるため、はみ出しに注意が必要で、ローダウンなどをした方が良いでしょう。
【適合車種:ホンダ フリード(GB3-4)2008-2016 サマータイヤセット】 ヨコハマ Bluearth GT A…
この記事がフリードの17インチ化とタイヤ・ホイール選びの参考になれば幸いです。

