「ホンダ車に社外ホイールを付けたいけど、ナットは純正のままでいい?」
「M12×P1.5を買えば大丈夫?」
「球面座とテーパー座は何が違うの?」
ホンダ車のホイール交換で、意外と間違えやすいのがホイールナットです。
インチやPCD、インセットまで確認してホイールを選んでも、ナットのネジサイズや座面形状が合っていなければ正しく取り付けできません。
ただし、すべてのホンダ車が同じではありません。
現行CR-Vやプレリュードのように、M14×P1.5・22mmを採用する車種もあります。
私はタイヤ専門店で約10年間、タイヤ・ホイール交換に関わってきましたが、ホンダ車で特に注意したいのは純正ホイールの球面座と、社外ホイールで多い60°テーパー座の違いです。
この記事では、ホンダ車のホイールナットサイズ、球面座とテーパー座の違い、社外ホイール用ナットを選ぶときのポイントを初心者向けに紹介します。
先に結論|ホンダ車はネジサイズとナット座面の両方を確認する

ホンダ車の社外ホイール用ナットを選ぶときは、「ホンダ車用」と書かれているだけで判断しないことが大切です。
まず確認したいのは、次の2点です。
- 車体側:スタッドボルトのネジ径・ピッチ
- ホイール側:ナット座面の形状
代表的なホンダ車ではM12×P1.5が多く、ホンダ純正ホイールはR12球面座を採用する車種が多いです。
一方、一般的な社外アルミホイールでは60°テーパー座が広く使われています。
| 確認項目 | 代表的なホンダ車 | 注意点 |
|---|---|---|
| ネジサイズ | M12×P1.5が多い | M14×P1.5の車種もある |
| 純正ナットの座面 | 球面座が多い | R12・R14など車種で異なる |
| 社外ホイール | 60°テーパー座が多い | 必ずホイールメーカー指定を確認 |
| HEX | 純正は19mmが多い | 社外ナットでは17HEXなどもある |
つまり、社外ホイールを購入するときは「ネジが合うか」と「座面が合うか」をセットで確認すると失敗しにくくなります。
ホイールナット全体の選び方は、社外ホイールナットの選び方も参考にしてください。
▼ M12×P1.5 19HEXのテーパーナットはこちら
ホンダ車のホイールナットサイズ一覧|代表車種

Honda公式で確認できる代表車種を比較すると、ナットサイズは大きく2つに分けられます。
| 車種例 | ネジサイズ | 純正HEX | 純正座面 |
|---|---|---|---|
| N-BOX | M12×P1.5 | 19mm | R12球面座 |
| フィット | M12×P1.5 | 19mm | R12球面座 |
| フリード | M12×P1.5 | 19mm | R12球面座 |
| ヴェゼル | M12×P1.5 | 19mm | R12球面座 |
| ステップワゴン | M12×P1.5 | 19mm | R12球面座 |
| CR-V | M14×P1.5 | 22mm | R14球面座 |
| プレリュード | M14×P1.5 | 22mm | R14球面座 |
※代表例です。年式・型式・仕様によって異なる可能性があるため、購入前に車種ごとの情報を確認してください。
このように、「ホンダ車なら全部M12×P1.5」と覚えるのはおすすめできません。
特に新しい車や大型車ではM14が採用されているケースもあるため、車種・型式まで確認してから購入しましょう。
M12×P1.5・19HEXとはどういう意味?

ホイールナットの商品を見ると、「M12×P1.5」「19HEX」などの表記があります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| M12 | ネジの呼び径が12mm |
| P1.5 | ネジ山の間隔が1.5mm |
| 19HEX | ナットを回す二面幅が19mm |
特に重要なのがM12とP1.5です。
ネジ径やピッチが違うナットは使用できません。
見た目が似ていても、M12×P1.25などのナットを無理に締めると、スタッドボルトやナットのネジ山を傷める可能性があります。
途中で引っ掛かる、手でスムーズに入らないといった場合は、無理に工具で締めないようにしてください。
19HEXじゃないとホンダ車には使えない?
ここは勘違いしやすいポイントです。
ホンダ純正ナットでは19mmの二面幅が多く使われていますが、社外ホイール用ナットが必ず19HEXでなければいけないわけではありません。
M12×P1.5・60°テーパー座でも、17HEXの社外ナットがあります。
HEXはナットを回す工具のサイズなので、車体側への適合ではネジ径・ピッチや座面形状の方が重要です。
むしろ社外ホイールではナットホールが細く、19HEXより17HEXなどの細身ナットの方が工具を入れやすいケースもあります。
社外ナットを選ぶときは、使用するソケットがホイールのナットホールへ入るかも確認してください。
ホンダ純正ホイールは球面座が多い

ホンダ車のナット選びで、もっとも注意したいのが座面形状です。
座面とは、ホイールとナットが接触する部分のことです。
ホンダ純正ホイールでは球面座が広く使われています。
M12×P1.5を採用する代表車種ではR12球面座、M14×P1.5のCR-VやプレリュードではR14球面座が使われています。
一方、一般的な社外アルミホイールでは60°テーパー座を採用する製品が多くあります。
| 座面 | 形状 | 採用例 |
|---|---|---|
| 球面座 | 接触部分が丸い | ホンダ純正ホイールに多い |
| 60°テーパー座 | 円すい状 | 社外アルミホイールに多い |
| 平面座 | 平らな接触面 | 一部メーカー純正など |
ネジサイズが同じでも、座面が違えば正しい組み合わせではありません。
ナットを選ぶときは、必ずホイール側の座面形状を確認してください。
メーカー別の座面については、ホイールナット座面早見表も参考にしてください。
ホンダ純正ナットを社外ホイールに流用してはいけない?
純正ナットを必ず交換しなければならないわけではありません。
重要なのは、装着するホイールがどの座面を指定しているかです。
反対に、純正球面座を使用することを前提に設計されたホイールであれば、指定された純正ナットを使用できる場合があります。
つまり、「社外ホイール=必ずテーパーナット」と決めつけるのではなく、ホイールメーカーの指定を優先するのが正しい考え方です。
座面が違うナットを使うとどうなる?
球面座とテーパー座では、ホイールへ当たる形が違います。
避けたい組み合わせの代表例は次の通りです。
- 球面座ナット+60°テーパー座ホイール
- 60°テーパーナット+球面座ホイール
- 平面座用ホイール+球面座・テーパーナット
一見締まっているように見えても、正しい接触状態になっているとは限りません。
ホイールナットは安全に関わる部品なので、「ネジが入ったから大丈夫」と判断しないようにしましょう。
ホイールセットを購入したときにナットが付属するか分からない場合は、ホイールセットにナットは付属しない?も参考にしてください。
ホイールナットは16個?20個?必要数を確認

ホイールナットの必要数は、1輪あたりのホール数で決まります。
| ホール数 | 1台分のナット数 |
|---|---|
| 4穴 | 16個 |
| 5穴 | 20個 |
例えばN-BOXなどの4穴車なら16個、ヴェゼルやステップワゴンなどの5穴車なら20個必要です。
通販では16個セットと20個セットがあるため、注文前にホール数を確認しておきましょう。
ロックナットを1輪に1個ずつ使用する場合は、4個分をロックナットへ置き換えます。

袋ナットと貫通ナットはどちらを選ぶ?
袋ナット

袋ナットは先端が閉じているタイプです。
スタッドボルトの先端が露出しないため、街乗り用の社外ホイールでは選びやすい形状です。
- 見た目がすっきりする
- スタッドボルト先端が露出しない
- 街乗りで選びやすい
ただし、袋部分の内部でスタッドボルト先端が底付きすると、ホイールを正しく締め付けできません。
ロングハブボルトを使用している場合は特に注意してください。
貫通ナット

貫通ナットはナット先端が開いているタイプです。
ロングハブボルトを使用している車両などでは選択肢になります。
- ロングハブボルトに対応しやすい
- スタッドボルトの掛かりを確認しやすい
- スポーツ系ホイールにも合わせやすい
一方でスタッドボルト先端が露出するため、汚れや錆にも注意が必要です。
ナットの長さとネジの掛かり代も確認する
社外ナットを選ぶときは、ネジ径や座面だけでなくナットの長さとネジの掛かり代も重要です。
ホイールのナットホールが深い場合、ナットが短すぎると工具を掛けにくくなることがあります。
反対に袋ナットが短すぎると、内部でスタッドボルトが底付きする可能性があります。
また、スペーサーを使用するとスタッドボルトへ掛かるネジ量が減ります。
協永産業では、一般的なスチールナットについてネジの掛かりを10mm以上とし、M12×P1.5では7回転以上を目安として案内しています。
ホイールナットの素材は何を選ぶ?

ホイールナットには、スチールや軽合金、チタン、クロモリなどさまざまな素材があります。
| 素材 | 特徴 | 選び方 |
|---|---|---|
| スチール | 価格と耐久性のバランスを取りやすい | 街乗りで選びやすい |
| 軽合金 | 軽量・カラーが豊富 | 製品の使用方法や締付管理を確認 |
| クロモリ | 高強度を意識した製品がある | スポーツ系にも人気 |
| チタン | 軽量だが高価 | 価格より素材にこだわる方向け |
普段使いで迷った場合は、信頼できるメーカーのスチール製ナットから選ぶと分かりやすいです。
「軽いから」「色がきれいだから」だけで判断せず、適合やメーカーの使用方法まで確認してください。
カラーナットを選ぶときのポイント

ブラック、レッド、ブルー、ゴールドなどのカラーナットを使えば、ホイールの印象を変えることができます。
ただし、見た目より先に適合を確認します。
- ネジ径・ピッチが車両に合っているか
- 座面がホイールに合っているか
- ナットの全長が適切か
- 工具がナットホールへ入るか
- 必要な個数が入っているか
ブラック系のスチールナットなら、純正感を残しながら社外ホイールへ合わせやすいです。
カラーやデザインにこだわる場合も、最初にサイズと座面を決めてから色を選ぶと失敗しにくくなります。

ロックナットは必要?

高価な社外ホイールへ交換すると、盗難対策としてロックナットを検討する方もいます。
一般的には1輪に1個ずつ使用するため、4輪で4個です。
| ホール数 | 組み合わせ例 |
|---|---|
| 4穴 | 通常ナット12個+ロックナット4個 |
| 5穴 | 通常ナット16個+ロックナット4個 |
ロックナットだけで盗難を完全に防げるわけではありませんが、盗難対策のひとつになります。
専用キーを紛失すると自分でも外しにくくなるため、車内の分かりやすい場所へ保管し、品番なども控えておくと安心です。
詳しくはロックナットの選び方やホイール盗難対策も参考にしてください。
通販でホンダ車用ナットを買うときのチェック項目
ネット通販でホイールナットを購入するときは、商品名の「ホンダ用」だけで判断しないようにしましょう。
最低限、次の項目を確認してください。
- 車種・型式・年式
- M12またはM14などのネジ径
- P1.5などのネジピッチ
- 球面座・60°テーパー座などの座面
- 袋ナット・貫通ナット
- ナットの全長
- 工具サイズとナットホールのクリアランス
- 16個・20個など必要数
特に社外ホイールへ交換する場合は、ホイールメーカーが指定する座面形状を最優先で確認します。
代表的なM12×P1.5のホンダ車で60°テーパー座の社外ホイールを使用する場合は、M12×P1.5・60°テーパー座のナットから探すと絞り込みやすくなります。
ただし、CR-VやプレリュードのようにM14を採用する車種もあるため、必ず愛車の仕様を確認してください。
▼ ホンダ車の社外ホイール用ナットを探す
商品ページでは「ホンダ車用」という表記だけでなく、ネジサイズと座面まで確認してから購入するのがおすすめです。
ホイールナットの締め付けトルクも車種ごとに確認

正しいナットを選んでも、締め付け方が適切でなければ安心して使用できません。
ホイールナットは対角線の順番で少しずつ締め、最後はトルクレンチを使って車両メーカー指定値で締め付けます。
ホンダ車でも車種によって締め付けトルクが異なるため、「ホンダだから全部同じ」と考えない方が安全です。
車の取扱説明書やHonda公式の車種別サービスデータを確認してください。
よくある質問

Q. ホンダ車のホイールナットはM12×P1.5ですか?
N-BOX、フィット、フリード、ヴェゼル、ステップワゴンなど、M12×P1.5を採用するホンダ車は多いです。
ただし、CR-VやプレリュードなどM14×P1.5を採用する車種もあります。
購入前に車種・型式ごとの仕様を確認してください。
Q. ホンダ純正ナットは社外ホイールに使えますか?
ホイール側の座面によります。
60°テーパー座の社外ホイールには、ホンダ純正の球面座ナットは使用しません。
必ずホイールメーカーが指定するナットを確認してください。
Q. 社外ホイール用ナットは19HEXを選べばいいですか?
19HEXに限定する必要はありません。
社外ナットには17HEXなどもあり、細いナットホールでは細身タイプが使いやすいことがあります。
ネジ径・ピッチ、座面、全長を確認したうえで、使用できる工具サイズを選んでください。
Q. 4穴と5穴で必要なナット数は違いますか?
4穴車は16個、5穴車は20個必要です。
ロックナットを使用する場合は、その分を通常ナットから置き換えます。
Q. ホンダ純正ホイールはすべてR12球面座ですか?
すべてではありません。
M12ナットを使用する代表車種ではR12球面座が多いですが、M14を採用するCR-VやプレリュードではR14球面座が使われています。
まとめ|ホンダ車のナットは「M12と思い込まない」「座面を確認」が重要

ホンダ車のホイールナット選びで大切なのは、車体側とホイール側の両方を確認することです。
- M12×P1.5を採用するホンダ車が多い
- CR-VやプレリュードなどM14×P1.5の車種もある
- ホンダ純正ホイールは球面座が多い
- 社外ホイールでは60°テーパー座が広く使われている
- HEXは19mmに限定されず、社外ナットでは17HEXなどもある
- 4穴車は16個、5穴車は20個が基本
- 袋ナットは底付き、貫通ナットは錆などにも注意する
- 最終的にはホイールメーカー指定のナットを確認する
特に避けたいのは、「ホンダ車だからM12×P1.5・19HEXを買えば大丈夫」と思い込んでしまうことです。
同じホンダ車でもネジ径が異なる車種がありますし、純正ホイールと社外ホイールでは座面が変わることがあります。
社外ホイールへ交換するときは、車種・型式を確認したうえで、ネジサイズ、座面、長さ、個数まで確認してナットを選びましょう。
▼ M12×P1.5 19HEXのテーパーナットはこちら

