【失敗しないホイールの選び方】4つの人気デザインと相性のいいカラー!

プリウス60系の20インチ

車のカスタムで人気なのは、ホイール交換やインチアップ!

ホイールを大きくしてドレスアップすると、車の印象が一気に変わります。

「インチアップしたいけど、どのホイールセットを選べばいいの?」

そんな疑問をお持ちの方に向けて、選び方のポイントを詳しく解説します。

タイヤ販売店で10年以上の経験を積んだ筆者が、インチアップ時のアルミホイールのデザインやカラーの相性をわかりやすく紹介します!

タップできる目次

インチアップ

ホイールの種類

インチアップとは、純正サイズよりも大径のホイールを装着するカスタム手法のひとつ。

ホイールサイズが大きくなることで、デザイン性の向上や走行性能の変化が期待できます。

例えば、純正15インチの車に16インチや17インチを装着して、ホイールサイズを変えることをインチアップといいます。

インチアップで車の足元に迫力とワイド感が出ます。

ホイールを大きくすると、視線が自然と足元に集まり、車全体がどっしりとした印象に。

ワイド感が増し、存在感がグッとアップするのがインチアップの魅力!

また、タイヤの扁平率が低くなると、ステアリングレスポンスが向上し、カーブでの安定感も高まります。

軽量かつ剛性の高い鍛造ホイールを選ぶことで、スポーティな走行性能とドレスアップを楽しむことができます。

ホイールの選び方

プリウス60系のインチアップ

ホイールを選ぶ際には、デザインだけでなく性能やサイズも考慮する必要があります。

インチアップを前提とする場合、適合サイズや重量、強度などのバランスを取ることが重要。

インチアップは、見た目の変化だけでなく、走行性能にも関わります。

ホイールサイズ

ホイールサイズ

ホイールサイズを決める際は、リム径、リム幅、インセット、PCD、ハブ径などの要素を総合的に考慮する必要があります。

インチアップを検討する際は、純正サイズを基準に最適なバランスを取ることが重要です。

車に装着できるサイズを選ぶ必要があり、サイズが合っていないと装着することができません。

リム幅やインセットは、はみ出しや干渉につながる重要な数字なので、慎重に選ぶ必要があります。

適切な選択をすることで、インチアップのメリットを最大限に活かせます。

リム径とPCDとホール数

ホイールを選ぶ際、リム径PCDホール数は重要な要素です。

インチアップを考えるなら、これらの数値を正しく理解し、適合するホイールを選ぶことが欠かせません。

リム径(ホイールの直径)
リム径はホイールの外径を示し、一般的に15インチ、16インチといったサイズで表記されます。

PCD(ピッチサークル径)
PCDはホイールナットの取り付け位置の直径を表す数値(mm)。PCDの数値が違うホイールは装着できないため、必ず確認が必要。

ホール数(ボルト穴の数)
ホイールのボルト穴の数は4穴、5穴、6穴などの種類があります。ホール数が異なるホイールは取り付けられません。

ホイールのリム径、PCD、ホール数は、見た目のカスタマイズだけでなく、安全性にも直結する要素。

インチアップをする際は、適切な数値を確認し、純正サイズとのバランスを考慮することが求められます。
⇒ ホイールのPCDで失敗しないために大事なこと

インセット

インセットはホイールの取り付け位置を決める重要な要素で、オフセットとも呼ばれます。

数値が変わると、ホイールの出入りが変化し、フェンダーとのクリアランスや走行性能に影響を与えるため、インチアップ時には慎重に選びたい部分です。

インセットの基本
インセットとは、ホイールの中心線と取り付け面の距離をミリ単位で示したもの。+45mm、+38mmといった表記が一般的で、数値が大きいほどホイールは内側に入り、数値が小さいと外側に張り出します。

インチアップをする際は、リム幅の増加も考慮しながら適切なインセットを選ぶ必要があります。

さらに詳しいホイールサイズはこちらの記事を参考にしてください。
⇒ リム幅や「J」と「JJ」の違いは?
⇒ ツライチのやり方、ホイールサイズ計算方法は?

4つのホイールデザイン

ホイールデザイン

ホイールデザインを選ぶ際、見た目の印象や車全体のバランスに大きく影響します。

インチアップを考えるなら、デザインの特徴を把握し、自分の好みや用途に合ったものを選ぶのがいいです。

ホイールデザインの種類は、大きく分けると4種類。

  • スポーク
  • メッシュ
  • ディッシュ
  • フィン

一番多いデザインはスポークタイプで、純正ホイールでも多く使用されています。

スポークホイール

スポークホイール
ワークのホイール

スポークデザインは、ホイールの中でも一番メジャーなデザイン。

5本、6本スポークなど本数によっても見え方が変わり、細いスポークが複数本伸びるタイプは、軽快で洗練された印象を与えます。

特にツインスポークやY字スポークは、スポーティなスタイルに仕上がるのが特徴。

ひねりやねじりを加えたデザインもありコンビネーションデザインもあります。

スポークデザイン

一番選択幅の広いホイールが「スポークタイプ」です。

レイズの「VOLK RACING TE37」は、軽量かつ剛性の高さが評価されています。

ホイール選びに迷った時は、スポークホイールを選ぶのがいいでしょう。

メッシュホイール

メッシュホイール

メッシュは、網目のようなデザインのホイールです。

細かい格子状のメッシュデザインは、高級感と精巧なディテールが魅力。

スポークの太さによって印象が変わり、細いスポークならスポーツ系のイメージ、 スポークの交差デザインによってはエレガントなイメージを出すことができます。

BMW純正ホイールにも採用されることが多く、輸入車や高級セダンにもマッチします。

BBS

メッシュホイールは、さまざまな車と相性がいいです。

BBSの「LM」シリーズはメッシュホイールの代表格で、クラシカルな雰囲気を持ちながらもスポーティさを兼ね備えています。

メッシュホイールは、特にセダン車に人気が高いです。

フィンホイール

フィンホイール
無限のホイール

フィンタイプのホイールは、スポークが非常に細くなっているデザイン。

フィン状の細かいリブが放射状に広がるデザインは、エレガントかつ高級感を演出します。

ロールス・ロイスやベントレーの純正ホイールにも見られ、特に大口径ホイールとの相性が抜群。
 
最近では、フィンとスポークの区別がつかないようなデザインもあります。

フィンのホイール

フィンホイールは、ラグジュアリー系におすすめのホイールです。

細いスポークは、繊細なイメージを与え、おしゃれな雰囲気が出ます。

ティッシュホイール

ティッシュホイール

ディッシュはお皿のようなホイールで、ホイール全体を覆う面積が多いです。

ディッシュホイールは、面の広いディスク形状が特徴的。

力強さと重厚感があり、VIP系セダンやアメリカンSUVに多く採用されます。

ティッシュホイール

ディッシュホイールでも、リムを多く取ったものやリムとディスクが一体になったものがあり、デザインによって与える印象が変わります。

ワークの「LANVEC LDZ」は、最近の注目モデル。

ティッシュホイールは、どっしりした印象を与えます。

ホイールカラー

カラータイプのホイール

ホイールカラーは、車の印象を大きく左右する重要な要素。

インチアップをする際は、カラー選びにもこだわることで、より一層個性的なスタイルを演出できます。

純正はシルバーを使用したものが多いですが、カラーホイールは個性を発揮することができます。

ブラックホイール

ZR-V

最近では、ブラックホイールが純正装着されている車も増えています。

ブラックホイールは、引き締まった印象を与え、スポーティさを強調します。

特に「グロスブラック」は艶があり、光の反射によって高級感を演出。

マットブラック」なら落ち着いた雰囲気になり、SUVやオフロード車との相性が良いです。

どんな車にもマッチしやすく、ボディカラーが明るい車はコントラストがはっきり出て印象に残りやすいです。

メッキホイール

メッキホイールは、その強烈な輝きと存在感が特徴。

高級セダンやSUV、アメリカンカスタムカーなど、ラグジュアリー志向のカスタムでよく採用されます。

光を反射する仕上げのため、昼夜問わず目を引きやすく、ホイールを際立たせる効果も。

クロームメッキの輝きは特に美しく、豪華でアート作品のように見えるホイールもあります。

メッキホイールは高級感を手軽に出すことができるので、ラグジュアリー系におすすめです。

ホワイトホイール

ホワイトホイールは、爽やかで清潔感のある印象を与え、スポーツカーやコンパクトカーとの相性が良いです。

特にラリーカーのような雰囲気を演出できるため、モータースポーツ志向のカスタムにも最適。

さまざまなボディカラーと合わせやすく、視聴覚的なインパクトもあります。

ホワイト系は、特にブルーやレッド系のボディカラーとのコントラストが際立ちます。

視認性も高く、足元を強調したい場合に適した選択肢となるホイールです。

ゴールドホイール

ゴールドホイールは、上品さとスポーティさを兼ね備え、特にラリーカーや高級スポーツモデルで人気のカラー。

スバル・WRX STIの純正ホイールに採用されることが多く、ブルー系のボディカラーと組み合わせると、ラリーシーンを彷彿とさせるデザインに仕上がります。

ゴールド系ホイールは、ブラックやホワイトのボディカラーとも相性が良く、エレガントさと個性を両立させる選択肢です。

インチアップすることで、さらに華やかさが際立ち、足元を強調するカスタムに最適なカラーです。

コンビネーションカラー

桜

街中で注目を浴びたいなら、カラーアクセントで遊んでみるのもいいです。

たとえば、桜のデザインとピンクのホイールは、個性的でアーティスティックな雰囲気を提供。

カラーホイールは、ボディ色にあわせるとキレイにまとまりやすいです。

ブラックポリッシュのようなコンビネーションカラーは人気が高く、純正ホイールにも採用されてます。

ホイールのカラーは、車の全体的な外観と印象を大きく変える要素の一つです。

ボディカラーとホイールカラーの相性

Z34

ボディカラーとホイールカラーの組み合わせによって、車の印象は大きく変わります。

インチアップをする際は、サイズだけでなくカラーの相性も考慮することで、より完成度の高いカスタムが実現可能。

ここではボディカラーとホイールの組み合わせパターンを紹介します。

黒いボディの車

プリウス60

黒いボディカラーは、どんなホイールカラーとも相性が良く、カスタムの幅が広いです。

ブラックホイールを選ぶと、全体が統一され、シックでクールな雰囲気に仕上がります。

黒い車には、ゴールドやクロームメッキのホイールがおすすめ。

黒いボディと組み合わせることで高級感やコントラストが増します。

白いボディの車との相性

プリウス60系のブラックホイール

白いボディは清潔感があり、爽やかな印象を与えます。

ホワイトホイールを選ぶと、統一感が生まれ、シンプルかつスポーティな雰囲気に仕上がりに。

白いボディにガンメタリックやブラックの濃いめのカラーはコントラストができます。

鮮やかなカラーホイールや同色系でスポーティーに仕上げるのもありです。

赤いボディの車との相性

シビックタイプR

赤いボディは、スポーツカーに多く採用される鮮やかな色合いです。

ブラックホイールを合わせると、ボディの赤が引き立ち、よりアグレッシブな印象に。

赤いボディにシルバーやポリッシュ系の相性がいいです。

ブラックなどの濃いめの色で足元を引き締めてコントラストを出すのも一つの方法です。

青いボディの車との相性

ZR-V

青いボディは、スポーティなイメージを持つため、ブラックやガンメタリックのホイールと相性が良いです。

ガンメタリックは、スタイリッシュな雰囲気を演出し、ボディの色合いを引き立てます。

ゴールドホイールを選ぶと、スバル・WRX STIのような王道の組み合わせになり、ラリーカーの雰囲気を際立たせます。

ガンメタ、ゴールド、ブロンズ系でからのメリハリを出すと、スポーティーに仕上がります。

黄色いボディの車との相性

ブラックホイール

黄色のボディにブラックホイールは大胆でアグレッシブな雰囲気になります。

ブラックやガンメタで足元を引き締めるのもいいです。

シルバーのボディの車との相性

C-HR

シルバーはどんなカラーにでも合わせやすいです。

最近では、シルバーとポリッシュの組み合わせやブラックとの組み合わせたホイールもあります。

ホイール選びに迷った時は、シルバーを選ぶと無難にまとまります。

ホイールの製法

レイズ

ホイールの製法には大きく分けて「鋳造(CAST)」「鍛造(FORGED)」の2種類があり、強度や重量、価格に違いがあります。

インチアップをする際は、見た目だけでなく、製法による性能の違いを理解して選ぶことが重要です。

鋳造ホイール

スイフトのホイール

鋳造(CAST:キャスト)は、一般的によく使われるホイールの製造方法です。

溶かしたアルミを型に流し込んで成形する製法。

コストが比較的低く、デザインの自由度が高いため、多くの市販ホイールに採用されています。

鍛造ホイール

鍛造ホイール

鍛造(FORGED)は、軽量のホイールで、レーシングカーなどにも使われる強度と軽量が武器のホイール。

プレス機で圧力をかけて圧縮して製品を製造する方法で、金属の結晶が整い強い製品ができます。

鍛造ホイールは素材の密度が高く、衝撃に強いため、サーキット走行などのハードな使用環境にも耐えられます。

エコカーに軽いホイールを装着して、燃費を伸ばしたい方にも鍛造ホイールがオススメ。

ただし、製造コストが高いため、市販価格もやや高額です。

鍛造ホイールについてはこちらの記事を参考にしてください。

最近では、鋳造と鍛造の良いとこ取りをしたようなSSF製法のホイールもあります。

【SSF製法】

SSF(半溶融鍛造)
半溶融状態にした後に、プレス機で高圧瞬間成型する最新の製法技術。
軽量で耐衝撃性に優れたホイールです。

ホイールメーカーのSSRが、SSF製法を使用しています。

ホイール形状の種類

ワンピースホイール

ホイール形状にも種類があります。

  • 1PIECE(ワンピース)
  • 2PIECE(ツーピース)
  • 3PIECE(スリーピース)

インチアップ時には、見た目だけでなく走行性能とのバランスも考慮しながら、最適なホイールを選びたい。

1PIECE(ワンピース)

ホイール

1PIECEホイールは、ホイール全体を一体成型で作るタイプ。

鋳造、鍛造などの製法で作られ、軽量性や剛性に優れます。

純正ホイールやアフターマーケット製品の多くがこのタイプで、価格帯が幅広く、選択肢が豊富なのが特徴。

レイズ「VOLK RACING TE37」の鍛造ホイールやワーク「エモーションZR10」のような鋳造ホイールがあります。

1PIECEホイールの最大のメリットは、剛性と耐久性のバランスが良く、メンテナンスがしやすい点。

2PIECE(ツーピース)

2PIECEホイールは、リム部分とディスク部分が別々に製造され、後から結合される構造を持つホイールです。

1PIECEに比べてデザインの自由度が高く、インセットの調整が可能な点が特徴。

カスタム性を重視するドレスアップ派に人気があり、特にVIP系や高級セダン、スポーツカーに採用されることが多い。

2PIECEホイールのメリットは、デザインと機能性のバランスの良さ。

インセットを細かく調整できるため、純正ホイールでは実現できない絶妙なフィット感を得られます。

3PIECE(スリーピース)

ホイール構造

3PIECEホイールは、リムのアウター・インナー部分とディスク部分の3つのパーツで構成されるホイール。

高いカスタム性と高級感が特徴で、VIPカーやクラシックカー、ハイエンドなスポーツカーに採用されることが多い。

デザインやサイズの自由度が極めて高く、個性的なカスタマイズを求めるオーナーに人気。

設計の自由度が高いプレミアムホイールで、価格も高めです。

インチアップのホイールセット購入方法

インチアップのホイールセット

インチアップをすると、クルマの見た目や走行性能を向上させることができます。

車にインチアップしたホイールを購入する時は、以下のような流れになります。

STEP
タイヤサイズを決める

純正サイズを参考にサイズを決めます。

STEP
ホイールサイズを決める

装着可能なホイールサイズを選択します。

STEP
タイヤの銘柄、ホイールを選択

タイヤのメーカー、ホイールデザインを決定。

STEP
ホイールセットの適合を確認

年式、型式、グレードを確認

STEP
ナットを選択

必要な場合はナットも購入

STEP
タイヤの交換・取り付け

確実に取り付けを行います。

取り付け時は、ホイールナットやボルトを正しく締め付け、タイヤとホイールがしっかりと取り付けられていることを確認する必要があります。

タイヤ・ホイールは、車検にもかかわる部分なので、規定を超えない範囲でインチアップしてください。

まとめ

VOXY

今回は、「インチアップホイールのデザインと選び方」を紹介しました。

ホイールは、デザインやサイズ、製法などにより分かれていて、いろいろなホイールがあるため、選ぶ時は迷ってしまうかもしれません。

重要なのは、自分の車に装着可能なサイズの中から探すこと。

自分の車に装着できるサイズを知り、装着が可能なホイールの中からデザインを選ぶのがいいです。

車は、メーカーや車種により装着できるホイールは異なりますので注意してください。

また、同じホイールでもホイールのサイズによって、見た目が違うことがあるため、自分の装着サイズのホイールデザインを確認した方がいいです。

ホイールの適合は難しく感じるかもしれませんが、サイズを把握すれば、ネットでの購入も可能です。

インチアップサイズ情報では、車種ごとの純正のサイズを表記していますので、ホイール探しの参考にてみてくださいね。

以下の検索窓に車種名を入力すると、インチアップサイズが分かります↓

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この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

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