ホイールの幅を測ってみました。リム幅や「J」と「JJ」の違いは?

ホイール

「ホイールの幅って何?」

ホイールを選ぶ時に重要になるホイールの幅。
 
車によってある程度、装着できるホイールの幅が決まっています。

ホイール幅が広いと、はみ出したり装着ができないことがあるため、インチアップ時にはホイールの幅が重要です。

ここでは「ホイールの幅」について紹介します。

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ホイールの幅

ホイール

ホイールの幅は、リム幅のことを指します。

ホイールにはいくつかの数字があります。

  • リム径
  • リム幅(ホイールの幅)
  • フランジ形状
  • ボルト穴数
  • P.C.D
  • インセット(※以前はオフセット表記)

ホイールの幅は、タイヤの装着や車の走行性能に大きく影響する重要な要素と。

リム幅とも呼ばれ、ホイールの左右のフランジ間の距離をインチ単位で表しており、一般的に「6.5J」や「7.0J」のように表記されます。

インチアップを検討する際、適切なホイール幅を選ぶことで、タイヤのフィット感や見た目、走行安定性が大きく変わります。

ホイールの幅は、数字が大きいほどホイールは太く、数字が小さいとホイールは細くなります。

ホイールの幅

リム幅は、ホイールの幅(奥行き)をインチで表記しています。

※表記はミリではなく、インチなので注意してください。

リム幅の数値は、0.5(1/2)刻みになっています。

(例)6Jの場合は約15.2㎝です。

6Jのホイールを実測しました

ホイールを測る

6Jのリム幅は152.4mm

メジャーで測ったので、多少誤差がありますが、だいたい同じようなサイズでした。

「6」という数字は、ホイールの横幅(リム幅)を表していて、1インチは、25.4mmです。

6Jのホイールのリム幅は、152.4mmです。
(25.4×6=152.4mm)

※152.4mmはフランジ部分(J)は含んでいません。

フランジ部分(J)を含めるとこうなります。

ホイール幅

フランジ部分をいれた6Jのホイール幅は、約178mm

フランジは片側13mmで両方にあるため、26mmプラスになります。

リム幅の152.4mmの両サイドのフランジをあわせると、178.4mmになります。

ホイールのJは何?

ホイールの「J」とは、リムのフランジ形状を表す記号の一つであり、ホイールサイズの表記に必ず含まれています。

「6.5J」「7.0J」「8.5J」といった表記で使われ、Jの前にある数字はリム幅(ホイールの幅)をインチ単位で示しています。

一般的なのは「J」と「JJ」です。

リムの外側

Jの意味とフランジ形状

「J」はホイールのフランジ形状を示しており、リムの内側にある立ち上がり部分の角度や形状に関係します。

乗用車用ホイールの多くは「Jフランジ」が採用され、ほかにも「JJ」「K」「B」といったフランジ形状が存在。

例えば、SUVや4WD向けのホイールには「JJフランジ」が使用されることが多く、より強固な構造になっています。

また、JとJJでは、リム面からフランジ頭頂部の高さが違います。

  • J:17.5mm
  • JJ:18mm

JとJJでは、0.5mm違い、JJの方が高さが高いです。

厚みは両方とも13mmで、見た感じでは、ほとんど違いが分かりません。

ホイールでは、7.0J、7.0JJというように、ホイール幅としてセットで使用されることが多いです。

J(フランジの厚み)は、26mm(片側は13mm)

フランジ形状は、メーカーによって違うので、購入するホイールによって異なります。

ホイール幅を太くするとどうなる?

20インチのC-HR

ホイールの幅を広げると、車の見た目が一段とカッコよくなり、足元に迫力が生まれます。

ワイドなタイヤやホイールを装着することができるようになります。

インセット(ホイールの取り付け位置の深さ)を調整して、フェンダーとホイールの端をきれいに揃える「ツライチ」を実現することも可能。

カローラスポーツのリア 19インチ

タイヤをワイドにすることでグリップ力が上がり、コーナリングが向上します。

ホイールの幅を広げることは、見た目を洗練させるのにも役立ち、ドレスアップに効果的です。

ホイール幅を変えるときの影響

新型スープラのタイヤ

ホイール幅を太くすることで、走行性能や見た目にさまざまな影響が生じます。

適切なサイズ選定を行わないと、ハンドリングや乗り心地が大きく変化し、場合によってはフェンダーとの干渉や車検不適合のリスクもあります。

接地面積の増加とグリップ力の向上

ホイール

ホイール幅を広げることで、タイヤの接地面積が増加し、コーナリング時の安定性が向上。

例えば、純正ホイールが6.5Jの車両に7.5Jのホイールを装着すると、同じタイヤサイズでもトレッド面が均一に接地しやすくなります。

これにより、スポーツ走行時のグリップ力が向上し、高速域での安定感が増します。

ステアリングのレスポンス変化

車内

ホイール幅が太くなると、タイヤの剛性が増し、ステアリング操作に対するレスポンスがクイックになる。

幅が広がりすぎるとハンドルが重くなり、街乗りや低速域での操作性が悪化する可能性があります。

例えば、205/55R16に6.5Jのホイールを装着した場合7.5Jのホイールに変更した場合では、後者の方がステアリングの反応がダイレクトになるが、同時に負荷も増えるため注意が必要となる。

フェンダークリアランスと干渉のリスク

インチアップした車

ホイール幅が太くなることで、タイヤの外側への張り出しが増え、フェンダーからはみ出すリスクが高まります。

特に、オフセット(インセット)の値が変わると、フェンダー内に収まりにくくなります。

例えば、純正ホイールが6.0J +45の車両に、8.0J +35のホイールを装着すると、外側に約25mmせり出すことになり、フェンダーアーチやバンパーとの干渉が起こる可能性があります。

タイヤの引っ張りや膨らみの影響

インチアップしたタイヤ

ホイール幅が広がると、装着するタイヤの形状が変わります。

例えば、215/45R17を7.0Jに装着する場合8.0Jに装着する場合では、後者の方が引っ張りタイヤのような形状になり、ショルダー部分が寝るような形になります。

一方で、狭いホイールに太いタイヤを装着すると、サイドウォールが膨らみすぎてしまい、フェンダーとのクリアランスが狭くなる。

乗り心地と燃費への影響

新型アルファードのホイール

ホイール幅が太くなると、タイヤの接地面積が増え、摩擦抵抗が大きくなるため、燃費に影響を与えることがあります。

また、扁平率の低いタイヤと組み合わせた場合、乗り心地が硬くなり、路面からの突き上げ感が強くなることも。

例えば、195/65R15を7.0Jのホイールに装着する場合225/40R18を8.5Jに装着する場合では、後者の方が明らかに硬さを感じるようになります。

ホイール幅を太くすることで、見た目の迫力が増し、走行性能が向上する一方で、乗り心地や燃費、フェンダークリアランスなどの調整が必要となります。

適切なサイズ選定を行い、快適性とパフォーマンスをバランスよく両立させることが重要です。

引っ張りタイヤとは?

引っ張りタイヤ

ホイール幅を広くしたら、タイヤを引っ張りたいという方も多いかもしれません。

太いホイールに細めのタイヤを装着すると、タイヤの角が引っ張られて丸みを帯びた状態になり、このようなタイヤを引っ張りタイヤと呼びます。

フェンダーとの干渉を減らしたり、ドレスアップには、引っ張りタイヤは効果的です。

引っ張りタイヤは、ホイール幅、タイヤ選び、空気圧などの注意が必要です。

詳しくはこちらの記事
⇒ 引っ張りタイヤはどこのメーカーがオススメ?

車種別のホイール幅は?

ホイール幅は車種ごとに異なり、走行性能やデザインのバランスを考慮して設定されています。

インチアップを検討する際には、純正のリム幅を基準に適切なサイズを選ぶことが重要。

以下に、代表的な車種ごとのホイール幅を紹介します。

軽自動車のホイール幅

ニューハスラー

軽自動車では、ホイール幅が狭く設定されており、純正サイズは4.0J~5.0J程度が一般的。

例えば、スズキ・アルト(HA37S)は14×4.5J +45、ダイハツ・タント(LA650S)14×4.5J +45が採用されています。

インチアップを行う場合、4.5J~5.5Jが適切な範囲となる。

コンパクトカーのホイール幅

スイフト

トヨタ・ヤリス(MXPA10)の純正ホイールは15×6.0J +45、ホンダ・フィット(GR系)16×6J +50が標準。

インチアップを行う際には、6J~7.5Jのホイール幅が選択肢です。

タイヤの幅に合わせて適切なホイールを選ぶことが、走行安定性を維持するポイント。

ミニバンのホイール幅

VOXY

トヨタ・ノア(80系)の純正ホイールは15×6.0J +50、17インチ仕様では17×6.5J +50が採用されています。

ホンダ・ステップワゴン(RP6)の純正は16×6.5J +45が標準。

インチアップする場合、7.0J~7.5Jのホイールを選ぶことで、安定感と乗り心地のバランスを確保しやすいです。

SUVのホイール幅

RAV4 22インチ

トヨタ・ハリアー80系18×7J +35、スバル・フォレスター(SK系)は17×7.0J +48が標準。

SUVはインチアップによってデザイン性が大きく変わるため、8.0J~9.0Jのホイールを選択すると迫力が増します。

ただし、オフセット調整を誤るとフェンダーからはみ出すリスクがあるため、慎重なサイズ選定が必要。

スポーツカーのホイール幅

黒いホイール

トヨタ・GR86(ZN8)は17×7.5J +48、日産・フェアレディZ(RZ34)は18×9.0J +40が純正サイズ。

インチアップ時には、8.5J~9.5Jのホイール幅を選択することで、トレッドを広げつつグリップ力を向上させることが可能。

特に、リアタイヤの幅を広げることで、コーナリング性能を強化できます。

車種ごとに適切なホイール幅を選ぶことで、インチアップのメリットを最大限に活かすことができ、純正サイズを基準に、適切なサイズを選定することが重要です。

まとめ

ホイールの幅は、数字が大きいほどホイールは太く、数字が小さいとホイールは細くなります。

ホイールの太さ(J数)は重要ですが、それとあわせて、インセット(オフセット)が大事です。

RAV4インチアップ

ホイールの幅とインセットのバランスで、ホイールの位置が決まり、中に入ったり、外に出たりします。

タイヤ、ホイールのはみ出し、干渉がおきることもあるので慎重に選ぶ必要があります。

ホイール幅は、車種により、ある程度の適正数値があるので、クルマのマッチングデータなどを確認したり、当サイトを参考にしてください。

以下の検索窓に車種名を入力して検索できます↓

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この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

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