【185/65R15のインチアップサイズ】16インチや17インチのタイヤ外径と注意点

マツダ2

「15インチの185/65R15をインチアップする時のサイズの選び方は?」

185/65R15のタイヤを16インチや17インチにする時のおすすめサイズを紹介します。

タイヤ外径、ロードインデックスなど、インチアップの注意点も解説。

タイヤ屋さんで10年働いた経験をもとに、インチアップの疑問に答えます。

タップできる目次

185/65R15をインチアップ

RAV4 22インチ

インチアップとは、タイヤの外径を保ちながら偏平率を下げ、リムの直径を大きくする手法です。

ホイールサイズを大きくすると、車の見た目が劇的に変わり、よりスタイリッシュな外観を実現できます。

185/65R15の基本データとタイヤ外径

185/65R15を16インチや17インチへインチアップする時のサイズ

185/65R15 84Hは、以下の内容を表しています。

185/65R15
  • タイヤ幅:185mm
  • 扁平率:65%
  • タイヤ外径:約621mm
  • LI(ロードインデックス):88 ※参考値
  • 速度記号:H (最高速度210km/h)

※ロードインデックスは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。

【185/65R15のタイヤ外径の計算例】
185mm(タイヤの断面幅)×0.65(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=621.5mm

インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくするのが一般的です。

タイヤ外径が大きいと、スピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。

185/65R15の参考装着車種

新型フィット

185/65R15は、コンパクトカーに採用されるタイヤサイズです。

例えば、トヨタのアクア(MXPK系)マツダ2フリード(GT系)などが185/65R15を装着しています。

タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。

185/65R15を16インチにする時のサイズ

16インチのサイズ

185/65R15を16インチにする場合は、195/55R16がいいです。

インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。

16インチのタイヤ外径

インチアップ

185/65R15を16インチのする時のタイヤ外径比較です。

<15インチと16インチのタイヤ外径比較>

  • 185/65R15:621mm
  • 185/55R16:609mm
  • 185/60R16:628mm
  • 195/55R16:620mm
  • 205/55R16:631mm

【195/55R16のタイヤ外径の計算例】
195mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=620.9mm

185/65R15をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは195/55R16です。

タイヤ外径は計算上の数値になります。タイヤ外径を自分で計算したい方は以下のツールで計算可能です。

195/65R15

外径: 0 mm

16インチのロードインデックス

ロードインデックス

16インチへインチアップする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。

純正サイズは 185/65R15 88Hなので、88以上にする必要があります。

195/55R16のロードインデックス:87/88-
205/55R16のロードインデックス:91

195/55R16でもメーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。

(例)
ブリヂストン Plays PX2 195/55R16 87V
ミシュラン PRIMACY 3 195/55R16 91V XL

185/65R15をインチアップするときは、195/55R16でロードインデックスが高いタイヤやXL規格のタイヤを選ぶといいです。

XL規格のタイヤは空気圧によって、負荷能力が変わるので、空気圧に注意してください。

185/65R15を17インチにする時のサイズ

17インチのサイズ

185/65R15を17インチにする場合、一番近いのは205/45R17です。

17インチのタイヤ外径

185/65R15を17インチのする時のタイヤ外径比較です。

タイヤ外径比較
  • 185/65R15:621mm(純正)
  • 205/45R17:616mm
  • 215/45R17:626mm

【205/45R17のタイヤ外径の計算例】
205mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=616.3mm

タイヤ外径が近いのは205/45R17です。

215/45R17もありますが、コンパクトカーだとタイヤ幅が広く、はみ出す可能性があります。

17インチのロードインデックス

インチアップを検討する際、ロードインデックス(LI)は重要なポイントです。

純正のタイヤサイズが185/65R15 88Hの場合、新しいタイヤもLI値が88以上であることが必要。

例えば、205/45R17 88Wは外径が近く、純正のLIを満たしているので適切です。

また、215/45R17 91W XLというタイヤもLIが91と高く、XL規格により空気圧を調整することでさらに負荷能力を向上させることが可能です。

これにより、より安全にインチアップが行えます。

XL規格のタイヤは、入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。

※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。

インチアップのメリットとデメリット

インチアップのメリットとデメリット

インチアップは、メリットデメリットがあることを把握して行うことが大事です。

インチアップのメリット

インチアップにはメリットがあります。

  • スタイリッシュになる
  • 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
  • グリップ性能を上げれる
  • 操縦安定性が向上させれる

インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。

大きなホイールはインパクト抜群です。

また、ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。

インチアップのデメリット

インチアップのデメリット

インチアップには、デメリットもあります。

  • 乗り心地が悪くなる
  • 燃費が悪化することもある
  • 費用がかかる

タイヤの偏平率が下がると、タイヤがうすくなり、路面からの衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地が悪く感じます。

転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。

また、タイヤ・ホイールの価格は高いので、費用がかかるのはデメリット。

インチアップの注意点

はみ出し

インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。

特に注意したいのは以下の部分です。

  • タイヤ外径
  • タイヤ幅
  • ロードインデックス

ここではタイヤを選ぶ時の3つの注意点を紹介します。

タイヤの外径

タイヤの外径

タイヤ外径は、純正の外径と近いものを選択します。

タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が起こり、車検も通らなくなります。

また、外径が大きくなるサイズでインチアップをすると、タイヤが車体へ接触する可能性がありますので注意してください。

タイヤ外径の算出方法

タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)

計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)

タイヤの幅

ナンカン

タイヤの幅を広げることで見た目がかっこよくなったり、走行性能が上がったりすることもありますが、注意しなければならない点もあります

まず、タイヤやホイールが車体からはみ出すと、車検に通りません
見た目は良くても、法律上NGになることがあります。

また、車高が低い車の場合、タイヤ幅を広げすぎると走行中に車体とタイヤが当たってしまう(干渉する)ことも。

タイヤの幅が広くなるほどこのリスクは高くなりますので、見た目だけでサイズを決めず、必ず車種に合った適正な幅を選ぶようにしましょう。

車によって取り付け可能な幅には限りがあります。

タイヤのロードインデックス

タイヤを選ぶときは、「ロードインデックス(LI)」という重さの目安にも注意が必要です。

ロードインデックスとは、そのタイヤ1本が支えられる重さを数値で表したもの。
たとえば「88」なら、1本あたり560kg程度の重さに耐えられる、という意味になります。

車にはタイヤ4本が装着されるので、合計でどれだけの重さを支えられるかが大切です。

インチアップをする際も、純正タイヤと同じかそれ以上のロードインデックスを持つタイヤを選ぶようにしましょう。

なお、ロードインデックスはタイヤの種類やメーカーによって違うため、購入前に必ず製品データを確認してください。

ロードインデックス

実際にインチアップする際のチェックポイント

黒いホイールとタイヤ

インチアップをする際は、タイヤサイズの他にも以下の点を確認しておくと安心です。

ホイールサイズの例(195/55R16の場合)

インチアップでよく使用されるサイズ「195/55R16」に適合するホイールサイズの一例です。

  • 16×6J インセット +45(5H/100)(4H/100)

※このサイズは、トヨタ アクアやホンダ フリードマツダ2などのコンパクトカーでよく使われるサイズです。お車の仕様により異なる場合があるため、車種別マッチングも確認してください。

ナットサイズやPCDの確認

ホイールの取り付けには、以下のポイントも忘れずにチェックしましょう。

  • ナットサイズ:M12×P1.5(トヨタ・ホンダなど一般的な国産車)
  • PCD(ピッチ円直径):100mm(5穴または4穴)

ナットの形状(テーパー座か球面座)や、必要本数(通常20個)も事前に把握しておくと、購入時に迷いません。

おすすめホイールセットを探す方法

ネット通販にはホイールセットがたくさんあります。

インチアップ対応のタイヤ・ホイールセットを探すならこちら

楽天でホイールセットをチェックする
Yahoo!ショッピングで人気のホイールセットを見る

見た目も機能もアップグレードしたい方は、車種別のホイールセットが選べるショップがおすすめです。

インチアップサイズが予め組まれているため、初心者の方でも安心して購入できます。

まとめ

185/65R15のインチアップサイズ

ここでは、185/65R15のインチアップサイズを紹介しました。

185/65R15のタイヤ外径は621mm

それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。

タイヤサイズタイヤ外径
16インチ195/55R16 91V XL約620mm
17インチ205/45R17 88W約616mm

インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。

車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。

また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。

記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり、車検の適応を保障するものではありません。

【参考文献】
日本自動車タイヤ協会 JTMA: https://www.jatma.or.jp/safety_technology/tyre_standards.html
JAF: https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-rule/faq217

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この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

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