2023年にフルモデルチェンジされた3代目スペーシアカスタム(MK54S/MK94S型)。
標準状態でも精悍なフロントマスクが特徴ですが、「もう少し迫力が欲しい」「他と差をつけたい」と感じている方も多いのではないでしょうか?
そんなときにおすすめなのが、インチアップによるドレスアップカスタム。ホイールサイズを1〜2インチ大きくするだけで、車の印象はグッと変わります。
足元の存在感が変わるだけで、見た目の印象や走りの雰囲気まで変わって見えるのがインチアップの面白いところです。
この記事では、タイヤ業界での実務経験をもとに、初心者でも失敗しないインチアップ方法を具体的に解説します。
インチアップの注意点やおすすめサイズ、ホイール幅やインセットの考え方まで、専門性とわかりやすさの両立を目指したガイドです。
純正ホイールサイズの把握からスタート

インチアップの第一歩は、まず純正のサイズを知ることから。
純正サイズを理解せずにホイールやタイヤを選ぶと、車検に通らなかったりフェンダーに干渉したりといったトラブルのもとになります。
スペーシアカスタム(MK54S/MK94S型)の標準装着タイヤ・ホイールサイズは以下のとおりです。
グレード | タイヤサイズ | ホイールサイズ | 備考 |
---|---|---|---|
HYBRID XS(NA車) | 155/65R14 | 14×4.5J +45 | スチールホイール(フルキャップ)装着 |
HYBRID XS ターボ(MK94S) | 165/55R15 | 15×4.5J +45 | アルミホイール標準装備 |
NA車とターボ車で純正サイズが異なるため、自車のグレード・型式の確認は必須です。
前のモデルはこちらの記事を参考にしてください

インチアップできるサイズと特徴を比較解説
15インチ NA車向けの実用性高いサイズ

NA車の14インチを15インチにするのは、コストと見た目のバランスが良い選択です。
最小限の変更で、足元にしっかりとした印象を加えられるため、初めてのカスタムにもおすすめです。
項目 | 推奨サイズ |
タイヤサイズ | 165/55R15 (純正ターボ車と同サイズ) |
ホイールサイズ | 15×4.5J〜5.0J +45前後 |
解説
- タイヤ外径がほとんど変わらないため、スピードメーター誤差や車検の心配が少ない
- 快適性を保ちつつ、見た目も確実にアップデートできる万能サイズ
- ホイール幅を5.0Jにすることで、タイヤに丸みや張りが出て見た目の存在感が上がる
- ノーマル車高のままでも違和感が出にくく、日常使いに最適
【適合車種:スズキ スペーシアカスタム(MK54S、MK94S)2023-】 ヨコハマ Bluearth GT AE51 165/55R15 75 夏…
16インチ ターボ車向けのカスタムサイズ

ターボ車に一番人気が高いのが16インチ化。
足元がシャープになり、スポーティなカスタム感が一気に強まります。
見た目重視の方やSNS映えを狙いたい方に特におすすめです。
タイヤサイズ | 外径 | 解説 |
165/50R16 | 約571mm | バランス良、実用性と見た目の両立 |
165/45R16 | 約554mm | 外径が小さく、見た目重視。乗り心地は硬め |
155/65R14のタイヤ外径:557mm / 165/55R15のタイヤ外径:567mm

解説
- 外径は純正に近いためスピードメーターや車検への影響も少なく安心
- 扁平率が下がることで段差などでの突き上げはやや強くなるが、その分スタイリッシュに見える
- ローダウンと併用すれば、よりまとまりのある印象に仕上がる
- 通勤や街乗りが多い人は165/50R16、見た目重視なら165/45R16を選ぶのがバランス◎
【適合車種:スズキ スペーシアカスタム(MK54S、MK94S)2023-】 ダンロップ エナセーブ EC204 165/50R16 75 …
インチアップ時の注意点とチェック項目

インチアップは見た目を大きく変えられる反面、選び方を間違えるとトラブルのもとになります。
以下の5点は必ずチェックしましょう。
- タイヤ外径は純正に近いサイズを選ぶ:大きく変えるとスピードメーターやABSに影響が出ます。
- インセットは+45前後を基準に:小さすぎるとフェンダーからはみ出し、大きすぎると内側干渉のリスク。
- ホイール幅は4.5J〜5.0Jに抑える:軽自動車はフェンダークリアランスが少ないので要注意。
- ナットの規格を確認する:M12×1.25/テーパー座。社外ホイールには専用品が必要なことも。
- ハブリングの使用も検討:社外ホイールのセンターハブ径が車両と合わない場合に必要です。

ホイールデザイン・カラーの選び方
カラーとデザインを合わせることで、見た目の印象は大きく変わります。
ボディカラーとの相性を考えた選び方をすれば、自然な仕上がりにまとまります。
デザインの主要タイプ

スペーシアカスタムのようなミニバンに似合いやすいデザインとしては、次の3タイプがあります。
- ツインスポーク :スポーティで軽快な印象。足元が引き締まって見える。
- メッシュ :高級感があり、どんなボディカラーにも合わせやすい。
- ディッシュ :シンプルかつ存在感あり。オフ系カスタムや無骨さを出したい方に。
純正ホイールに近いスポーク形状を選べば、失敗が少なく自然に仕上がるというのも、ひとつのテクニックです。

カラー選び

カラー選びも、デザインと同じくらい重要です。
以下のような傾向を押さえておくと、車全体のバランスが取りやすくなります。
- シルバー :清潔感と上品さがあり、純正の雰囲気を残したい方に◎
- ブラックポリッシュ :引き締め効果があり、最近の純正風にもマッチ。
- ブロンズやダーク系 :個性派向け。ベージュ・カーキ系ボディと好相性。
カラーの組み合わせに迷ったら、以下の記事も参考になります。

まとめ

スペーシアカスタムのインチアップは、サイズ・デザイン・快適性のバランスを考えて選ぶことが成功のポイントです。
- NA車は15インチ(165/55R15)で快適性と見た目を両立
- ターボ車は16インチ(165/50R16)で迫力のあるスタイルへ
- ホイールサイズは4.5J〜5.0J、インセット+45前後が基本
- ホイールデザインやカラー選びで車全体の印象が決まる
自分のライフスタイルに合わせて、無理のないインチアップを楽しみましょう。