「愛車の走りをもっと軽快にしたい」
「加速感を向上させたい」
そんな悩みをお持ちではありませんか。
ホイールを軽量化するだけで、車の運動性能が大きく変わります。
バネ下重量が軽くなることで、加速性能の向上、ブレーキの効きの改善、ハンドリング性能のアップなど、様々なメリットを体感できます。
この記事では、車業界で10年働いた経験をもとに、軽いホイールを探している方に人気のおすすめモデルを厳選してご紹介します。
選び方のポイントから具体的な製品まで、徹底解説していきます。
軽量ホイールとは?普通のホイールとの違い

軽量ホイールとは、通常のアルミホイールよりも軽く作られた高性能ホイールのことです。
一般的なアルミホイールの重量は1本あたり7〜8kg程度ですが、軽量ホイールは1本6kg以下、製品によっては5kg台まで軽量化されています。
軽量化を実現する技術
軽量ホイールが普通のホイールよりも軽い理由は、先進的な製造技術にあります。
主に3つの技術革新により、強度を犠牲にすることなく大幅な軽量化が実現されています。
鍛造製法

アルミ合金の塊を高温で加熱し、強い圧力をかけて成形する製法。
鋳造に比べて密度が高く、薄く作っても強度を保てるため、大幅な軽量化が可能です。
鍛造ホイールの詳細は以下の記事を参考にしてください↓

最新の解析技術

コンピューターシミュレーションにより、強度を保ちながら削れる部分を徹底的に見極め、無駄を省いたデザインを実現しています。
独自の製造技術
各メーカーが開発した独自の成形技術により、鋳造製法でも鍛造に迫る軽量化を実現したモデルも登場しています。
これらの技術により、普通のホイールでは不可能だった軽量性と強度の両立が可能になりました。
特にENKEIのMAT製法やRAYSの鍛造技術、WORKの高性能鋳造は、業界でも高く評価されています。
軽量ホイールのメリット

軽量ホイールに交換することで、どのような効果が期待できるのでしょうか。
実際のユーザーが体感している主なメリットを、詳しく解説していきます。
加速・減速性能の向上

バネ下重量が軽くなることで、慣性が減少します。
その結果、アクセルを踏んだ時の加速レスポンスが向上し、ブレーキを踏んだ時の制動距離も短くなります。
特に発進時や低速域での加速感の違いは、すぐに体感できるほどです。
ハンドリング性能の向上
ステアリングの切れ味が良くなり、車の向きを変える際のレスポンスが向上します。
コーナリング時の安定性も増し、より思い通りの走りが可能になります。
インチアップと合わせることで、さらにハンドリングが良くなります。

軽いからこそ加速しやすく、減速もしやすいため、エンジンへの負担が減り、燃費性能の向上が見込めます。
乗り心地の変化

路面からの衝撃を受けやすくなるため、路面の凹凸をダイレクトに感じるようになります。
これは運転の楽しさにつながる一方で、快適性を重視する方には注意が必要なポイントです。
軽量ホイールは走行性能の向上に大きく貢献します。
特にスポーツ走行を楽しみたい方にとっては、費用対効果の高いカスタムといえるでしょう。
ただし、次に説明するデメリットも理解した上で選ぶことが重要です。
軽量ホイールのデメリットと注意点

メリットが多い軽量ホイールですが、デメリットや注意すべき点もあります。
購入前にしっかり理解しておきましょう。
価格が高い
鍛造ホイールは製造工程に手間と時間がかかるため、価格は高めです。
1本あたり3万円〜10万円以上と、純正ホイールや一般的なアルミホイールと比べると高価になります。
乗り心地の変化

軽量化により路面追従性が上がり、路面の凹凸や継ぎ目をダイレクトに感じやすくなります。
高速道路の継ぎ目などで、突き上げ感が強くなる場合があります。
車内騒音が大きくなる可能性もあり、静粛性を重視する方は、この点も考慮する必要があります。
強度への配慮
安価な鋳造軽量ホイールの中には、強度が十分でないものもあります。
信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
これらのデメリットを考慮すると、軽量ホイールは「走りを楽しみたい方」「運転の質を高めたい方」に向いています。
では、実際にどの軽量ホイールを選べば良いのでしょうか。
次のセクションでは、人気メーカー別におすすめモデルを詳しくご紹介します。
人気メーカー別おすすめ軽量ホイール

ここからは、信頼性の高い人気メーカーから、特におすすめの軽量ホイールを厳選してご紹介します。
各メーカーの特徴と代表的なモデルを詳しく解説していきます。
ENKEI(エンケイ)

世界トップシェアを誇る日本3大ホイールメーカーの一つ。
純正ホイールのOEM生産も手がける高い技術力が特徴です。
ENKEI RPF1

15インチで約5.75kgという驚異的な軽さを実現した名作ホイール。
独自のMAT製法により、鋳造でありながら鍛造に迫る軽量性を実現。
コストパフォーマンスに優れ、軽自動車からスポーツカーまで幅広い車種に対応しています。
- 価格帯: 約3〜4万円/本
- 製法: 鋳造1ピース(MAT製法)
- 対応サイズ: 15〜18インチ
- カラー: シルバー、ゴールド、マットダークガンメタリック
ENKEI RC-T5

約40年培われた競技用ホイールの技術を結集したターマックホイール。前作からさらに軽量化と剛性を向上させました。
走行中のハンドリングやブレーキング時の路面情報を直感的に感じられ、スポーティーな走りを追求する方に最適です。
- 価格帯: 約4〜6万円/本
- 製法: 鋳造1ピース(MAT製法)
- 15インチサイズで約5.9kg
ENKEI PF07

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世界No.1シェアを誇るENKEIが、パフォーマンスとデザインの両立を目指したモデル。
硬質感のある7本スポークはセンターからリムに向かって大胆にコンケイブし、迫力があります。洗練された美しさを持つオーソドックスなデザインで、幅広い車種にマッチします。
- 価格帯: 約3〜5万円/本
- カラー展開が豊富で、車体カラーに合わせたコーディネートが可能
ENKEIのホイールは以下の記事を参考にしてください↓

RAYS(レイズ)
F1をはじめとするモータースポーツで培った技術を注ぎ込んだ、鍛造ホイールの代名詞的メーカー。
日本3大ホイールメーカーの一つ。
VOLK RACING TE37

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発売当時、15インチで3.7kgという驚異的な軽さで業界に衝撃を与えた伝説的モデル。
20年以上愛され続ける不朽の名作で、応力分散や強度に優れる6本スポークが特徴。サイズごとに異なるコンケイブフェイスを採用し、ビッグキャリパーにも対応できる設定があります。
「レイズといえばTE37」というほど、長年愛されてきたホイールです。
- 価格帯: 約5〜9万円/本
- 製法: 鍛造1ピース
- 対応サイズ: 14〜20インチ以上
- カラー: ブロンズ(アルマイト)、ダイヤモンドダークガンメタなど
軽自動車専用に設計されたTE37 KCRもあります。
→ VOLK RACING TE37をYahoo!でチェックする
VOLK RACING CE28N

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ボルクレーシングにおいて最も軽量化に振ったモデル。
圧倒的な軽量性能に根ざしたホイールパフォーマンスの優位性と、装着する車両を選ばないデザインの普遍性により、現在でも高い支持を得ています。
2023年7月に発表された「CE28N-plus」では、TE37 SAGAと比べて600gも軽量化を実現しています。
- 4穴には8スポーク、5穴には10スポークのデザイン
- 軽さが身上のスポーツカーや、タイムアタッカーにベストマッチ
→ VOLK RACING CE28NをYahoo!でチェックする
VOLK RACING ZE40

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進化したハイグリップタイヤの強烈なグリップ力に対し、理想的な10スポークレイアウトでその応力を跳ね返す。
ボルクレーシング史上最強の剛性を誇るというZE40は、そのアグレッシブ過ぎないシンプルな佇まいから、国産車はもちろん、足元を上品に飾りたい輸入車との相性も抜群です。
- 価格帯: 約6〜8万円/本
- 対応サイズ: 16〜18インチ
- 公式サイトには「40年に渡りZE40を超える高剛性ホイールは生まれない」と記載
gramLIGHTS 57CR

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RAYSの誇る技術を限界まで詰め込んだ鋳造ホイール。
独自のRCF製法で作る鋳造ホイールは、鍛造ホイールに見劣りしない性能とデザイン性を兼ね備え、低コストでの製造を可能にしました。
流行に振り回されない5スポークデザインは、王道モデルとして、いまなお高い人気を誇ります。
- 価格帯: 約3〜5万円/本(鋳造ながら鍛造に迫る性能)
- ドリフト競技の性能も兼ね備えた人気モデル
RAYSのホイールは以下の記事を参考にしてください↓

WORK(ワーク)

1977年創業の大阪のアルミホイールメーカー。
日本3大ホイールメーカーの一つで、多彩なブランドを展開。
WORK EMOTION ZR10

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エモーションシリーズ20周年記念モデルで、歴代最軽量スペックを実現。
スーパーGTで使用している10本スポークの鍛造ワンピースホイールをベースに、鋳造製法で市販化。
競技専用ホイールを除けばWORK最軽量のホイールです。
- 価格帯: 約3〜5万円/本
- 製法: 鋳造1ピース(鍛造並みの剛性)
- 対応サイズ: 15〜19インチ
- カラー: グリミットブラックダイヤカットリム、アズールホワイトなど
WORK EMOTION CR Kiwami(極)

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新世代のデザイン性を兼ね備えた人気モデル。
ツインファイブスポークがきりっとした印象とスポーティーさを際立たせます。サイズ展開やカラーも豊富で、より個性を極めたい人におすすめです。
- 価格帯: 約3〜5万円/本
- 直線的な窓と曲面的な窓のバランスが特徴的なデザイン
WORK EMOTION T7R / M8R

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エモーションシリーズの中でも特に人気の高いモデル。
T7Rは7本スポーク、M8Rは8本スポークのデザインで、どちらもスポーツカーにふさわしい存在感と、吸い込まれるようなシルエットが特徴です。
- 価格帯: 約3〜4万円/本
- カラーバリエーションが豊富で、アッシュドチタン、グリミットブラックなどが人気
WORKのホイールは以下の記事を参考にしてください↓

その他の注目メーカー
BBS(ビービーエス)

ドイツの名門ホイールメーカー。
メッシュ系ホイールで有名で、高級感のあるデザインが特徴です。
BBSのホイールは以下の記事を参考にしてください↓

Weds(ウェッズ)

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日本初のアルミ鍛造3ピースホイールを販売した、社外製ホイールのパイオニア。
コストパフォーマンスに優れた製品が魅力です。
Wedsのホイールは以下の記事を参考にしてください↓

軽量ホイールの選び方

数多くの軽量ホイールの中から、自分に最適なモデルを選ぶにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、5つの重要な選定基準をご紹介します。
これらのポイントを押さえれば、後悔しない軽量ホイール選びができます。
1. 製法で選ぶ

鍛造ホイール
- 最も軽量で高強度
- 価格は高め(5万円〜10万円以上/本)
- 本格的に性能を追求する方向け
- 代表モデル:RAYS TE37、ZE40など
鋳造ホイール(高性能)
- 最新技術により鍛造に迫る軽量性
- 価格は比較的リーズナブル(3万円〜5万円/本)
- コストパフォーマンス重視の方向け
- 代表モデル:ENKEI RPF1、WORK EMOTION ZR10、gramLIGHTS 57CRなど
製法による違いをより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。

2. 用途で選ぶ

あなたの愛車をどのように使いたいかによって、最適な軽量ホイールは変わってきます。
用途別に見ていきましょう。
サーキット走行・タイムアタック
- 鍛造ホイール必須
- 剛性と軽量性のバランスが重要
- おすすめ:RAYS TE37 SAGA SL、ZE40、ENKEI RC-T5
ストリートスポーツ走行
- 高性能鋳造ホイールでも十分
- デザイン性も重視できる
- おすすめ:ENKEI RPF1、PF07、WORK EMOTION ZR10、gramLIGHTS 57CR
軽自動車のドレスアップ&走り
- 軽自動車専用設計モデルがおすすめ
- 15インチ、16インチが中心
- おすすめ:RAYS TE37 KCR、TE37 SONIC、ENKEI RPF1
街乗り重視
- デザイン性と適度な軽量化のバランス
- 乗り心地も考慮
- おすすめ:ENKEI PF07、WORK EMOTION M8R、T7R
ドリフト人気のホイールは以下の記事をチェックしてください↓

3. 予算で選ぶ
軽量ホイールは価格帯が幅広く、予算に応じて選択肢が変わります。
4本セットで考えると大きな買い物になるため、予算をしっかり決めてから選びましょう。
以下、1本あたりの価格で分類しています。
〜4万円/本
- ENKEI RPF1、PF07
- WORK EMOTION ZR10、T7R、M8R
- gramLIGHTS 57CR
4〜6万円/本
- ENKEI RC-T5
- RAYS TE37 KCR
- WORK MEISTER S1
6万円以上/本
- RAYS TE37シリーズ
- RAYS ZE40シリーズ
- 各メーカーのハイエンドモデル
サイズ、ホイールによって価格は大きく異なります。セール商品は安く購入できます。
4. デザインで選ぶ

スポークデザイン
- 6本スポーク:RAYS TE37(王道デザイン)
- 7本スポーク:ENKEI PF07、WORK T7R
- 10本スポーク:RAYS ZE40、WORK ZR10
ホイールデザインは以下の記事を参考にしてください↓

カラー
- ブロンズ系:レーシングなイメージ(TE37のブロンズアルマイトが定番)
- ブラック系:精悍でモダン
- ホワイト系:爽やかでスポーティ
- ガンメタ系:上品で高級感
ホイールカラーは以下の記事を参考にしてください↓

5. 車種との相性

軽量ホイールは車種によって似合うデザインや推奨サイズが異なります。
愛車のボディタイプに合わせて選ぶことで、より完成度の高いカスタムが実現できます。
スポーツカー
どのモデルも基本的に相性良好。
特にRAYS TE37やZE40、WORK EMOTIONシリーズが人気。

セダン・クーペ
シンプルなデザインのENKEI PF07、RAYS ZE40などが上品に決まる。

SUV・ミニバン
専用設計のモデルを選ぶ。RAYS TE37SB、WORK MEISTER S1など。

軽自動車
軽自動車専用設計のRAYS TE37 KCR、TE37 SONICが最適。

これらの選び方を組み合わせることで、あなたにぴったりの軽量ホイールが見つかります。
よくある質問

軽量ホイールに関して、多くの方が疑問に思うポイントをまとめました。
購入前の不安を解消して、安心して選びましょう。
Q1. 軽量ホイールにするとどれくらい軽くなる?
純正ホイールから軽量ホイールに交換すると、1本あたり2〜3kgの軽量化が期待できます。
4本で8〜12kgの差は、走りに明確な変化をもたらします。

Q2. 鍛造と鋳造、どちらを選ぶべき?
本格的にサーキット走行をする方は鍛造、街乗りやたまにスポーツ走行を楽しむ程度なら高性能鋳造でも十分です。
最新の鋳造ホイールは鍛造に迫る性能を持ちつつ、価格が抑えられています。
Q3. 軽量ホイールは壊れやすい?
信頼できるメーカーの製品であれば問題ありません。
ENKEI、RAYS、WORKなどの大手メーカーは独自の厳しい品質基準を設けており、安全性は高いです。
ただし、安価な海外製の軽量ホイールの中には強度が不十分なものもあるため、注意が必要です。
Q4. 車検は通る?
適合サイズで装着すれば車検は問題なく通ります。
ただし、極端なツライチ仕様やはみ出しには注意が必要です。
専門店で相談しながら選ぶことをおすすめします。

Q5. タイヤとセットで買うべき?
初めての場合はタイヤとセットでの購入がおすすめです。
ホイールとタイヤの相性を考慮した組み合わせで、組み付けも含めて対応してもらえます。

まとめ:あなたに最適な軽量ホイールを見つけよう

軽量ホイールは、愛車の走行性能を大きく向上させる魅力的なカスタムパーツです。
初めての軽量ホイール選びなら
- コストパフォーマンス重視:ENKEI RPF1、WORK EMOTION ZR10
- 王道を選びたい:RAYS TE37シリーズ
- デザインも重視:ENKEI PF07、gramLIGHTS 57CR
本格的なスポーツ走行なら
- RAYS TE37 SAGA SL、ZE40
- ENKEI RC-T5
軽自動車なら
- RAYS TE37 KCR、TE37 SONIC
ご自身の用途、予算、好みのデザインに合わせて、最適な軽量ホイールを選んでください。
実際の装着イメージは、専門店で相談しながら決めることをおすすめします。
軽量ホイールで、愛車の走りを次のレベルへアップグレードしましょう!
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参考リンク
- ENKEI公式サイト:https://www.enkei.co.jp/
- RAYS公式サイト:https://www.rayswheels.co.jp/
- WORK公式サイト:https://www.work-wheels.co.jp/