ホイール選びで重要なのは重量です。
軽量ホイールは加速・ハンドリング・燃費すべてを向上させる最強のチューニングパーツ。
1本1kg軽量化するだけで、4本合計4kgの削減となり、バネ下重量軽減により体感できる性能向上が得られます。
この記事では、メーカー公式情報と信頼できる実測データを基に、主要ホイールの正確な重量情報と選び方を詳しく解説します。
推測ではない確実な情報で、愛車に最適なホイールを見つけましょう。
ホイール重量の基礎知識

加速や減速のレスポンス、コーナリングの安定性、さらには燃費にまで直結するため、ホイールの軽量化はもっともコストパフォーマンスに優れたチューニングのひとつです。
特にバネ下重量の軽量化は、単純な車体軽量化とは比較にならないほど大きな効果をもたらすことも。
ここからは、軽量ホイールがもたらす具体的なメリットを詳しく解説していきます。
重量が走りに与える影響

以下のような項目が走りに影響を与えます。
- バネ下重量:タイヤ・ホイール・ブレーキなどサスペンション下の重量
- 軽量化の効果:1kg軽量化は車体の4〜5kg軽量化に相当
- 体感できる目安:1本あたり1kg(4本で4kg)で確実に違いを体感
- 回転慣性の軽減:加速・減速レスポンスが大幅向上
- 燃費改善:軽量化により燃費・電費も向上
これらの効果は理論値ではなく、実際に多くのドライバーが体感している現実です。
特に18インチで1本あたり1kg以上の軽量化を達成した場合、走り出しの瞬間から明確な違いを感じられるでしょう。
投資効果の高いチューニングとして、軽量ホイールは最優先で検討すべきアイテムです。

主要メーカー別ホイール特徴

軽量ホイール市場では、各メーカーが独自の技術と哲学で製品開発を行っています。
ドイツの老舗BBSから日本の技術力を誇るENKEI・RAYSまで、それぞれ異なる強みを持っています。
ここでは主要4ブランドの特徴と実測重量データを基に、各メーカーの傾向と選び方を解説します。
BBS(ドイツ)
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BBSは1970年創業のドイツの名門ブランドで、F1からDTMまで幅広いモータースポーツで実績を積んでいます。
代表モデル:RI-A
- 重量例:18×7.5J で約8.0kg(実測値)
- 製法:鍛造1ピース
- 特徴:SUPER GT投入モデルと同思想、高品質・高強度
- 価格帯:8〜15万円/本
- 適用車種:ベンツ、BMW、アウディ、国産高級車
RI-Aの約8.0kgという重量は、同サイズの他社製品と比較しても優秀な数値で、鍛造による高い品質と信頼性が最大の魅力です。

ENKEI(日本)
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ENKEIの最大の強みは、MAT製法により鋳造でありながら鍛造に匹敵する軽量性を実現している点です。
代表モデル:RPF1
- 重量例:18×8.5J で約8.4kg(実測値)
- 製法:鋳造1ピース(MAT製法)
- 特徴:F1技術フィードバック、コストパフォーマンス最強
- 価格帯:3〜5万円/本
- 適用車種:スポーツカー全般、軽量化重視ユーザー
RPF1は3万円台という価格でありながら約8.4kgを達成し、まさに「コストパフォーマンス最強」の称号にふさわしい製品です。
※「軽量ホイールの代名詞」として20年以上君臨(ENKEI公式)

RAYS(日本)
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RAYSは軽量性において他社の追随を許さない技術力を持ち、TE37シリーズは「軽量鍛造ホイールの頂点」とも呼ばれています。
代表モデル:TE37 SAGA
- 重量例:18×7.5J で約8.2kg(実測値)
- 製法:鍛造1ピース
- 特徴:軽量性と強度の最高峰、JWL+R Spec2対応
- 価格帯:8〜12万円/本
- 適用車種:高性能スポーツカー、チューニング車
約8.2kgという重量は、同価格帯では圧倒的な軽さを誇り、本格的なスポーツ走行を想定するなら最有力候補です。
※TE37シリーズは、1996年から続く超軽量鍛造ホイールの元祖

WORK(日本)
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WORKはデザイン性とカラーバリエーションの豊富さで他社と差別化を図っています。
代表モデル:Emotion T5R
- 重量例:18×8.0J で推定8.5〜9.0kg
- 製法:鋳造1ピース(WFT製法)
- 特徴:デザイン性重視、カラーバリエーション豊富
- 価格帯:6〜9万円/本
- 適用車種:ドレスアップ志向、デザイン重視ユーザー
ドレスアップ志向のユーザーには魅力的な選択肢で、WFT製法により従来の鋳造品よりも軽量化を実現しています。

※本記事に掲載しているホイール重量は、メーカーが公式に公表している公称値、または信頼できる実測データを基にしています。
重量による分類と選び方

ホイール選びでは、まず重量による分類を理解することが重要です。
18インチを基準とした重量分類では、7kg台を「超軽量」、8kg台を「軽量」、9kg以上を「標準」として区分できます。
| 重量分類 | 18インチ重量 | 特徴 | 代表モデル | 適用用途 |
|---|---|---|---|---|
| 超軽量 | 〜7.9kg | 最高の走行性能 | RAYS TE37、高級鍛造品 | サーキット、競技 |
| 軽量 | 8.0〜8.9kg | 性能と価格のバランス◎ | BBS RI-A、ENKEI RPF1 | ストリート、スポーツ |
| 標準 | 9.0kg〜 | デザイン重視、低価格 | WORK各種、汎用品 | ドレスアップ、街乗り |
用途に応じてどの分類を選ぶべきかを明確にしましょう。

18/19/20インチ別の特徴と推奨モデル

インチサイズによって重量特性と用途が大きく異なります。
18インチは軽量性を重視する「ゴールデンサイズ」、19インチは迫力と性能のバランス、20インチは見た目重視で強度が最優先となります。
それぞれの特徴を理解して最適なサイズを選択しましょう。
18インチ

軽量性重視のゴールデンサイズ
- 最も軽量モデルが豊富
- タイヤ代も抑えられる
- 乗り心地と性能のベストバランス
- 目標重量:8kg以下
推奨モデル
- コスパ重視:ENKEI RPF1
- 品質重視:BBS RI-A、RAYS TE37
18インチは「軽さ・価格・乗り心地」のバランスが取れており、多くの車種で最も選ばれているサイズです。
街乗りからスポーツ走行まで幅広く対応できるため、迷ったらまず検討すべきサイズと言えるでしょう。
19インチ

迫力と性能の両立
- 見た目の迫力が増す
- 高級車・スポーツカーの定番
- ブレーキクリアランス確保
- 目標重量:9kg台前半
推奨モデル
19インチは見た目の迫力と走行性能を両立したサイズ。
ブレーキキャリパーの大型化にも対応しやすく、スポーツカーや高級セダンで定番となっています。見た目と走りを両方求める方におすすめです。
20インチ

迫力最大・強度重視
- 最大級の存在感
- SUV・高級車の標準装備
- 重量増は避けられない
- 目標重量:11kg以下なら優秀
推奨モデル
- RAYS TE37 LARGE P.C.D.(SUV・4WD向け鍛造モデル)
- BBS LM 20インチ(高荷重対応のロングセラーモデル)
- BBS RE-V7 20インチ(スポーツセダン・SUV向け新世代モデル)
20インチはSUVや高級車に標準採用されることが多く、圧倒的な存在感を放ちます。
どうしても重量は増えますが、11kg以下なら優秀な部類。
見た目を最優先したい方や、大径ホイールが必須の車種に最適です。
正確な重量データは購入前の重要な判断材料です。
メーカー公称値は目安であり、実際の重量はサイズ・仕上げにより変動することを理解して選択しましょう。
軽量ホイールを探している方は以下の記事も参考にしてください

用途別おすすめ選択ガイド

ホイール選びで最も重要なのは、自分の車の使用用途を明確にすることです。
サーキット走行では軽量性が最優先、街乗りではコストパフォーマンス、高級車では品質と軽量性のバランスが求められます。
以下の用途別ガイドを参考に、最適な選択をしましょう。
| 用途 | 重視項目 | 推奨ブランド | 重量目標 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| サーキット走行 | 軽量性 | RAYS TE37、高級鍛造 | 7〜8kg | 10〜25万円 |
| ストリート(コスパ) | 軽量×価格 | ENKEI RPF1、ADVAN | 8〜9kg | 3〜7万円 |
| 高級車 | 品質×軽量 | BBS、RAYS上位 | 8〜9kg | 8〜15万円 |
| EV・大型SUV | 強度×荷重 | BBS、RAYS LARGE | 強度優先 | 10〜20万円 |
| ドレスアップ | デザイン | WORK、WEDS | 9kg台OK | 5〜10万円 |
まず自分の車の主な使用用途を明確にしてからホイール選びを始めましょう。
「とりあえず軽ければ良い」という考えではなく、用途に応じた適切なバランスを取ることが、満足度の高いホイール選びの秘訣。
特に価格帯は目安であり、セールやアウトレット品を狙えばより安価に入手できる場合もあります。
ネット通販(楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング)で購入し、取付専門店で装着するのが経済的です。
軽量ホイール選びの注意点

軽量ホイールを選ぶ際は、重量だけでなく安全性と適合性の確認が絶対に必要です。
特に最近のEVや大型SUVでは、従来以上に高い荷重指数が求められます。
購入前に必ずチェックすべき重要ポイントを解説します。
⚠️ 重要な確認事項
ホイールの軽さは確かに魅力ですが、軽量化だけを優先すると安全性や適合性を見落とすリスクがあります。
失敗を防ぐために購入前に必ず確認すべき項目を整理しました。
- 荷重指数:車両重量に対応した荷重指数を確認必須
- EV対応:電気自動車は特に高荷重対応品を選択
- サイズ精度:オフセット・PCDの正確な確認
- 強度基準:JWL・VIA基準、できればJWL+R対応
- メーカー保証:信頼できるメーカーの正規品を選択
これらの確認を怠ると、せっかくの軽量ホイールが安全性の問題を引き起こす可能性があります。
特にEVユーザーは車両重量が1.5〜2倍になるため、従来の感覚での選択は危険です。
必ず専門店やメーカーに相談して、適切な仕様を確認してから購入しましょう。

ホイールセット購入時には適合確認を行い、装着できるホイールを選ぶことが大切です。

よくある質問(FAQ)

まとめ

この記事では、主要メーカーの実測データと公式情報を基に、ホイール重量が走行性能に与える影響から具体的な選び方まで詳しく解説してきました。
最後に、失敗しないホイール選びのための重要ポイントをまとめておきます。
これらの鉄則を押さえれば、愛車に最適な軽量ホイールを確実に選択できるでしょう。
【ホイール重量選びの鉄則】
- 18インチ目標:8kg以下なら軽量、7kg台なら超軽量
- コスパ最強:ENKEI RPF1(約8.4kg・3万円台)
- 品質重視:BBS RI-A(約8.0kg・8万円台)
- 軽量最優先:RAYS TE37系(約7.4kg・10万円台)
- EV・SUV:荷重指数確認必須、強度重視で選択
- 実測データ:メーカー公称値より信頼性が高い
ホイール重量は走行性能に最も直結する要素です。
この記事の情報を参考に、愛車の用途・予算・好みに合わせて最適なホイールを選択し、ワンランク上の走りを体感してください。
軽量化による性能向上は、確実に実感できる投資効果の高いチューニングです。




