インチアップの準備はこれでOK!必要なナット・工具・便利アイテムを全部紹介

インチアップに必要な工具と注意点

「インチアップして愛車をかっこよく仕上げたい!」

そんな方にとって、ホイールやタイヤ選びはもちろん大事ですが、実は“準備するもの”を正しく揃えることも非常に重要です。

ホイールナットやトルクレンチなど、必要なアイテムを知らずに作業を始めてしまうと、安全性に問題が出たり、最悪の場合、ホイールが脱落してしまうリスクも…。

そこでこの記事では、インチアップの際に必要な道具・工具・部品を初心者の方にもわかりやすく一覧でご紹介します。

自分で作業する方も、ショップに頼む予定の方も、準備や理解のためにぜひ参考にしてください。

タップできる目次

インチアップに必要なもの一覧【初心者向けに解説】

ブロンズのホイール

タイヤホイールセット以外に、インチアップに必要なアイテムは大きく分けて4つあります。

  • ホイールナット
  • トルクレンチ
  • ジャッキ・レンチ類
  • その他あると便利な小物類

ここでは、それぞれの役割や選び方、初心者が注意すべきポイントについて順番に見ていきましょう。

詳しいタイヤ交換方法については、こちらの記事を参考にしてください。

ホイールナット

ホイールナットの取り付け

インチアップをする際に、社外ホイールに交換すると、純正ナットがそのまま使えないことがよくあります

特にトヨタ・ホンダ・三菱など、メーカーによってナットの形状(座面)が違うため、ホイールとナットが合わないと非常に危険です。

合わないナットを使うと、ホイールの座面に正しくフィットせず、走行中に緩む可能性があります。

ナットの種類と選び方

ホイールナットにはいくつかの種類があります。

種類特徴
袋ナット(袋タイプ)一般的なタイプで、ナットの先端が閉じている
貫通ナットナットの中が貫通していて、ロングボルトに使える
ロックナット専用工具がないと外せない盗難防止タイプ

盗難防止には、袋ナット+ロックナットの組み合わせが安心でおすすめです。

ホイールナットサイズの確認方法

ホイールナットは、サイズ(ネジの太さ×ピッチ)を必ず確認しましょう。

ピッチとは、ネジ山とネジ山の間隔のことです。メーカーによって異なるため、下記のメーカー別ナットサイズ表でご確認ください。

メーカーナットサイズ備考
トヨタ三菱ダイハツM12×P1.5(21HEX)国産車で最も多い
ホンダM12×P1.5(19HEX)六角の頭は19mm
日産M12×P1.25(21HEX)ピッチが細かいタイプ
スバルスズキM12×P1.25(19HEX)六角の頭は19mm
マツダM12×P1.5(21HEX)車種によって異なる場合あり

※OEM車は、ホイールナットのサイズが異なることがあるため注意してください。

ホイール購入時に「ナットは別売り」になっていることが多いため、サイズを間違えないよう注意してください。

カラータイプのホイールナットもあります。

トルクレンチ

タイヤ交換

ホイールナットを取り付ける際に、力加減が「適正かどうか」を数値で管理するために使うのが「トルクレンチ」です。

「え?手で締めたらダメなの?」と思う方もいるかもしれませんが、実は締めすぎても、ゆるすぎてもNG

正しいトルクで締めることは、ホイールが外れたり、ボルトが破損する事故を防ぐための最重要ポイントです。

トルクレンチが必要な理由

タイヤ交換

ホイールナットの締め付けにはメーカーごとに推奨トルク値があり、それを守らないと以下のようなリスクがあります。

締め付けが弱い場合締め付けが強すぎる場合
・走行中にナットが緩む
・ホイールの脱落
・ボルトが伸びて破損
・ナットが外せなくなる

こういった事故を防ぐためにも、トルクレンチを使った確実な締め付けが大切なのです。

車種別・推奨トルクの目安

車種やナットサイズによって、締め付けトルクの目安は異なります。以下の表を参考にしてください。

車種ジャンル代表車種推奨トルク値(N・m)
軽自動車N-BOX / ハスラー / タント など約 85〜103 N・m
コンパクトカーアクア / フィット / ノート など約 90〜110 N・m
ミニバン・SUVヴォクシー / ヴェゼル / RAV4 など約 100〜120 N・m
セダン・大型車クラウン / アルファード など約 110〜130 N・m

※詳しい数値は各車の取扱説明書や整備マニュアルをご確認ください。

トルクレンチの使い方

トルクレンチ

初心者でも扱いやすいのは、クリック式のトルクレンチです。

設定したトルクに達すると「カチッ」と音が鳴るので、締めすぎの防止にもなります。

  1. トルク値を指定値にセットする
  2. ナットを対角線順に仮締めする
  3. 最後にカチッと音がするまで本締め
  4. 走行100km後に再度増し締めするのが理想

例えば以下のような商品はコスパもよく、評価も高いです。

いくつかのソケットが付属しているタイプを選ぶと、国産車全般に対応しやすくなります。

ジャッキの選び方

タイヤ交換

インチアップをするには、ホイールとタイヤの交換作業が必要です。

その際に欠かせないのが、「ジャッキ」と「レンチ(ナットを回す工具)」です。

「車に標準装備のジャッキとレンチがあるから大丈夫でしょ?」と思う方も多いのですが、実際にはそれだけでは不安なことも多いのです。

ここでは、安全でスムーズな作業を行うためのジャッキとレンチの選び方・おすすめ商品をご紹介します。

パンタグラフジャッキでは不安定?

パンタグラフジャッキ

多くの車には標準で「パンタグラフジャッキ(小さくて折りたたみ式)」が搭載されています。

ただしこれは、非常用に設計されたものなので、以下のようなデメリットがあります。

  • 地面の状態が悪いと不安定で危険
  • 力が必要で上げ下げに時間がかかる
  • ジャッキアップポイントの位置がズレやすい

インチアップ作業は通常よりホイールが重くなるため、より安定した“フロアジャッキ”の使用がおすすめです。

フロアジャッキのメリット

ジャッキで車をあげる

フロアジャッキのメリットは以下が挙げられます。

  • ハンドル操作で楽に持ち上げられる
  • 接地面が広く、作業中に車体が安定する
  • 上げ下げがスムーズで作業時間も短縮できる

車種によって最低地上高が異なるため、「低床タイプ」を選ぶと多くの車に対応しやすいです。

十字レンチ or トルクロッドレンチの選び方


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ナットを外すときの工具は大きく分けて2種類あります。

種類特徴
十字レンチ4方向に異なるサイズがついていて回しやすい。手軽に使える定番アイテム。
トルクロッドレンチ(L字)長さがあるのでテコの原理で力が入れやすい。コンパクトで収納性◎。

初心者には「十字レンチ+トルクレンチ」の組み合わせが特に使いやすくておすすめです。

作業時の注意点

  • ジャッキアップポイントを確認してから車体を上げる(説明書をチェック)
  • 地面が平らで硬い場所で作業する(砂利や傾斜地はNG)
  • ホイールを外す前に軽くナットを緩めておくとスムーズ

十字レンチ(17・19・21mm 対応)があると、国産車ならほとんどこれ1本でOK。

折りたたみタイプもあります。

折りたたみ式十字レンチ 十字レンチ らくらく携帯用

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その他あると便利なもの

タイヤ交換

ここまでで、インチアップに「必須」の道具や工具はひと通りご紹介してきました。

ただ、実際に作業をしてみると、「これはあった方が楽だった…!」という便利グッズもいくつかあります。

ここでは、作業効率や安全性を高めてくれる“補助アイテム”をピックアップしてご紹介します。

特に自宅で作業する方は、ぜひチェックしておきましょう。

軍手・作業用手袋


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ナットを緩めたり、ホイールを持ち上げたりする作業では手を汚したりケガをしたりするリスクがあります。

軍手や作業用グローブは、滑り止め付きのものを選ぶとより安全です。

おすすめ:厚手でフィット感のあるグローブ(オイル対応タイプなら◎)

タイヤリフター(タイヤ交換補助具)


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インチアップするとホイールが大きく・重くなるため、持ち上げるのも一苦労です。

そんなときに便利なのが「タイヤリフター」や「タイヤスライダー」です。

  • 重たいタイヤを地面から浮かせずに転がして装着できる
  • ハブボルトの位置を合わせやすく、腰への負担も軽減

特にSUV・ミニバンのインチアップ時には強くおすすめします!

カースロープ(ジャッキアップ補助)


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地上高が低い車種や、ジャッキが入りづらい車体には「カースロープ」があると便利です。

  • タイヤをスロープに乗せるだけで車高を簡単に上げられる
  • フロアジャッキを差し込みやすくなる
  • オイル交換など他のDIYメンテナンスにも活用できる

折りたたみ式やゴム製の静音タイプもあるので、ガレージ作業にも最適です。

ハブリング(社外ホイールを装着する場合)

社外ホイールを取り付ける際に注意したいのが、「ハブ径の違い」です。

ホイールのセンター穴が車体のハブ径より大きい場合は“ハブリング”が必要になります。

  • ハブリングを装着することでセンターがしっかり合い、走行中のブレや振動を防止
  • 素材は「アルミ」か「樹脂」が一般的(耐久性重視ならアルミ製がおすすめ)

たとえばホンダ車(ハブ径56mm)に汎用ホイール(ハブ径73mm)を取り付ける場合は、73→56mmのハブリングを使用します。

おすすめ商品一例

以下は楽天やAmazonで手軽に買える人気アイテムです。

アイテム商品例
作業用グローブ耐油・滑り止め付き作業手袋
タイヤリフタースライド式タイヤリフター(SUV対応)
カースロープ低床車対応カースロープ(2個セット)
ハブリングアルミ製ハブリング 73→56mm 4個セット

以上が、インチアップ時に「あると安心・便利なアイテム」一覧です。

道具がしっかり揃っていれば、作業効率も安全性も大きくアップしますよ!

次のパートでは、ナットの形状やホイールとの相性、作業時の注意点について詳しく解説していきます。

インチアップの際の注意点

タイヤ交換

ここまでで、インチアップに必要なアイテムは一通りご紹介してきました。

ですが、道具が揃っていても「正しく使わない」とトラブルの元になってしまいます。

特に初心者の方は、ホイールナットの形状や締め付け方法、ナットの長さやねじ込み量など、細かなポイントを見落としがちです。

このパートでは、インチアップ時に「必ず押さえておきたい注意点」をわかりやすく解説していきます。

ナットの形状とホイールの座面が合っているか

ナット

ホイールナットにはホイールと接する部分の形状(座面)があり、社外ホイールに交換するときは特に要注意です。

座面の種類特徴主な使用例
テーパー座(60度)先がとがった円錐形。社外ホイールで一般的社外ホイール全般
球面座丸みのあるドーム型。純正ホイールに多いホンダ・フォルクスワーゲンなど純正
平面座接地面が平ら。トヨタ純正など一部で使用トヨタ・レクサス純正

⚠️ ホイールの座面とナットの形状が合わないと、しっかり締まらず非常に危険です。

社外ホイールにする際は「テーパー座用ナット」が基本になりますが、購入前にホイールの説明欄を確認しましょう。

ホイールナットの締め付け順と確認方法

ナットの締め付けは、ただ順番に回せばいいわけではありません。

以下の手順で行うことで、ホイールが均等に密着し、歪みを防ぐことができます。

正しい締め付け手順

  1. 対角線順に仮締め(仮止め)
  2. トルクレンチで指定トルクに本締め
  3. 締め終わったら、ナットを1本ずつ再確認
  4. 100km走行後に「増し締め」するとより安心

✅ 対角線締めを守ることで、ナットの締まりムラを防ぎ、ハブボルトの負担を軽減できます。

ナットの長さ・ねじ込み量に注意

社外ホイールやロングボルトを使う場合、ナットの長さや“ねじ込み量”にも注意が必要です。

状態問題点
ナットが短すぎるねじ山のかかりが浅く、走行中に緩む危険
ナットが長すぎるホイールから飛び出して見た目が悪くなる or ブレーキに干渉することも

安全の目安は「10mm以上ねじ込む」

ナットがしっかり安全に固定されているかどうかは、ねじ込み量が10mm以上あるかで判断できます。

不安な方は、ネジ山がしっかりかかるロングナットを使用するのも選択肢の一つです。

インチアップ時は、見た目やサイズだけでなく、安全性にも配慮した正しい取付方法を守ることが非常に重要です。

特にナットまわりはトラブルが多い箇所なので、ひとつひとつ丁寧に確認しましょう。

インチアップ前にチェックすべきこと

インチアップした車

ホイールやタイヤの見た目だけでインチアップを決めてしまうと、走行中の干渉や車検NG、振動やブレの原因になることもあります。

インチアップは、ホイールのサイズアップだけでなく、周辺パーツや車体との相性も考慮するカスタムです。

ここでは、インチアップ前に必ずチェックしておきたいポイントを3つに絞ってご紹介します。

J数・インセットの確認

インセット

インチアップする際、ホイールの“J数(リム幅)”と“インセット(オフセット)”を必ず確認しましょう。

J数(リム幅)とは?

ホイールの幅

J数は、ホイールの幅を表す数値です。

  • タイヤが取り付けられるホイールの幅(例:6J、7Jなど)
  • リム幅に合わないタイヤを履かせると、ふくらみすぎたり、引っ張りタイヤになってしまう

インセット(オフセット)とは?

インセット
  • ホイールの中心から、取付面までの距離(単位:mm)
  • 例:インセット+45 → 内側寄り、インセット+30 → 外側に出やすい
状態起こりうるトラブル
インセットが小さすぎる(外に出すぎ)フェンダーからのはみ出し/車検NG
インセットが大きすぎる(内に入りすぎ)サスペンションやインナーへの干渉

🔍 自分の車の純正サイズをベースに、±5mm〜10mmの範囲で調整するのが安全です。

ハブ径とハブリング

車のハブ

インチアップで社外ホイールを装着する場合、ホイールと車体のハブ径の違いに注意が必要です。

  • 純正ホイール → 車体のハブにぴったり合う設計
  • 社外ホイール → 多くの車種に対応するため「ハブ径が大きめ」に作られていることが多い

このハブ径のズレを補正するのがハブリングです。

状態影響
ハブリングなしホイールのセンターがズレやすく、走行中のブレや異音の原因に
ハブリングありホイールの芯がピッタリ合い、振動が減少し走行が安定する

✅ハブリングは【ホイールのハブ径 → 車体のハブ径】に合うサイズを選びましょう。
例:ホイール側73mm → 車体側56mmなら「73→56mm」のハブリングが必要です。

車検対応・フェンダーはみ出し基準

タイヤのはみ出しと干渉

インチアップして見た目が良くなっても、タイヤやホイールがフェンダーからはみ出すと車検に通りません。

基本ルール(保安基準)

  • ホイールの最外側がフェンダーから1mmでもはみ出していたらNG
  • タイヤはOKでも、ホイールリムが突出していてもNG

対策ポイント

  • インセットの数値で「はみ出さない範囲」に調整
  • オーバーフェンダー等で対策する場合も、幅が広がりすぎると構造変更申請が必要になることも

🔍 通常使用や車検を意識するなら、フェンダー内に収まるサイズ選びが鉄則です。

インチアップは、タイヤ・ホイールのサイズだけでなく、J数、インセット、ハブ径、ナット形状、フェンダーとのバランスなど、複数の要素を総合的に確認して選ぶ必要があります。

迷った場合は、車種専用設計のホイールセットや、専門ショップでの適合確認付き購入を活用するのも安心です。

まとめ|安全・快適なインチアップのために

ヴェルファイア40系に21インチ

インチアップは、見た目をスタイリッシュにするだけでなく、走行性能や操縦安定性にも影響を与えるカスタムです。

一方で、必要な道具やパーツを正しく選び、安全に作業を行うことがとても大切です。

今回の記事では、以下のインチアップを行う上で知っておくべき基本と実践的なポイントをご紹介しました。

  • ホイールナットの選び方とサイズの確認
  • トルクレンチによる正確な締め付け管理
  • 安定したジャッキ・レンチの使用方法
  • ハブリングや補助アイテムの重要性
  • ナットの座面形状・ねじ込み量の注意点

「ホイールやタイヤは用意できたけど、ナットや工具の準備を忘れていた…」

そんなトラブルを防ぐためにも、この記事をチェックリスト代わりに活用していただけたら嬉しいです。

また、インチアップに不安がある方は、ネットで商品を選ぶ際に「車種対応済みのホイールセット」や「ナット付きセット」などを選ぶのも一つの方法です。

しっかり準備を整えて、安全・快適にインチアップを楽しみましょう!

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この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

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