「17インチの215/45R17のインチアップはどうすればいいの?」
インチアップする時のタイヤのサイズの疑問に答えます。
車業界で10年働いた経験をもとに、215/45R17のタイヤを18インチや19インチにインチアップする時のサイズを紹介します。
215/45R17をインチアップする時の参考にしてください。
215/45R17のインチアップ基本情報

インチアップとは、タイヤの外径を維持しながら、扁平率を下げてホイールのリム径を大きくするカスタム方法です。
これにより、ホイールのデザインが強調され、スポーティーな見た目になります。
- タイヤ幅:215mm
- 扁平率:45%
- インチ:17
- タイヤ外径:625mm
- LI(ロードインデックス):87
【215/45R17のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=625.3mm
215/45R17をインチアップする際は、タイヤ外径、ロードインデックス(LI)などに注意してください。
車検のポイントを抑えれば、215/45R17を18インチや19インチにインチアップすることが可能です。

215/45R17を18インチにする時のサイズ

推奨サイズ:215/40R18
インチアップを検討する際、18インチは最もバランスの良いサイズです。
見た目の変化はもちろん、走行性能や快適性を両立しやすいのが特徴。
サイズ | 外径(mm) | ロードインデックス(LI) |
---|---|---|
215/45R17(純正) | 625mm | 87 |
215/40R18 | 629mm | 85~89(XL) |
✅ 最もバランスが良いインチアップサイズ
✅ 純正の外径(625mm)に近い(629mm)
✅ 多くのホイールに適合しやすい
快適性を求める場合は、ロードインデックスが高めのモデルを選ぶことで、耐荷重性能を確保しながら乗り心地の悪化を抑えられます。
18インチのタイヤ外径比較
215/45R17を18インチにする場合、215/40R18か225/40R18がいいです。
インチアップする時はタイヤ外径を合わせる必要があります。
- 215/45R17:625mm(純正)
- 215/40R18:629mm
- 225/40R18:637mm
【215/40R18のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+18(リム径)×25.4(インチ)=629.2mm
215/45R17にタイヤ外径が近いのは215/40R18です。
18インチのロードインデックス
215/45R17を18インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 215/45R17 87なので、87以上のタイヤにする必要があります。
215/40R18のロードインデックスは89 製品によって85もあります。
(例)DUNLOP LE MANS V 225/40R18 92
225/40R18のロードインデックスは92 製品によって88もあります。
(例)DUNLOP DIREZZA Z3 225/40R18 88
タイヤのロードインデックスに注意が必要です。
MICHELIN(ミシュラン) サマータイヤ プライマシー4 225/40R18 92Y XL PRIMACY 4 712030
215/45R17を19インチにする時のサイズ

推奨サイズ:215/35R19
インチアップの中でも19インチは特にスポーティーな印象を強調できるサイズです。
見た目のインパクトが大きくなる一方で、タイヤの選択肢が少ないため、慎重にホイールとタイヤの組み合わせを選ぶ必要があります。
サイズ | 外径(mm) | ロードインデックス(LI) |
215/45R17(純正) | 625mm | 87 |
215/35R19 | 633mm | 85~88(XL) |
✅ スポーティーな見た目を強調
✅ タイヤの選択肢が少ないため、ホイールとの相性を確認する
✅ 外径がやや大きくなるため、スピードメーター誤差に注意
タイヤの扁平率が低いため、乗り心地の変化を考慮することも大切です。
走行性能を優先したい場合は、高性能なXL規格のタイヤを選ぶと、剛性が高まり、快適なドライビングが可能になります。
19インチのタイヤ外径比較
215/45R17を19インチにする場合は、215/35R19が近いです。
<タイヤ外径比較>
- 215/45R17:625mm
- 215/35R19:633mm
- 225/35R19:642mm
- 235/35R19:647mm
【215/35R19のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.35(偏平率)×2+19(リム径)×25.4(インチ)=633.1mm
215/45R17を19インチにする場合は、215/35R19が近いですが、タイヤの種類が少ないです。
外径が大きくなりますが、225/35R19を選択するパターンも多いです。
19インチのロードインデックス
215/45R17を19インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 215/45R17 87なので、87以上のタイヤにする必要があります。
- 215/35R19のロードインデックス:85
- 225/35R19のロードインデックス:88
- 235/35R19のロードインデックス:91
215/35R19や225/35R19のXL規格のタイヤもあります。
タイヤによっては、XLもありますので、ロードインデックスをクリアすることができます。
ハンコック(Hankook) veNtus V12 evo2 K120 215/35ZR19 85Y XL 1022574
インチアップのメリット・デメリット

インチアップには、見た目の向上や走行性能の変化といったメリットがありますが、一方で乗り心地やコスト面でのデメリットもあります。
メリットとデメリットをしっかり理解し、自分の用途に合った選択をすることが大切です。
メリット

インチアップを行うことで、車の外観や走行性能に以下のような変化が期待できます。
✅ スタイリッシュなデザインになる
✅ タイヤ剛性が向上し、コーナリング性能が向上
✅ ハンドリングの応答性が向上
ホイールのサイズが大きくなることで、よりスポーティーな印象を与え、デザイン性がアップします。
低扁平率のタイヤを装着することで、タイヤのたわみが少なくなり、コーナリング時の安定性や操縦性の向上にもつながります。

デメリット

インチアップには以下のようなデメリットもあるため、事前に把握しておきましょう。
❌ 乗り心地が硬くなる(タイヤが薄くなり、路面の衝撃をダイレクトに感じる)
❌ 燃費が悪化する可能性(ホイールが重くなるため)
❌ ホイールとタイヤのコストが増加
扁平率が低くなることでクッション性が下がり、路面の凹凸をダイレクトに感じやすくなります。また、大径ホイールは重量が増すため、燃費や加速性能に影響することも。

インチアップ時の注意点
215/45R17をインチアップする際は、以下の点に注意が必要です。
- 外径を大きく変えない(±3%以内が推奨)
- ロードインデックス(LI)を純正以上にする
- フェンダーとの干渉や車検適合を確認する
タイヤの外径を揃える

外径が大きく変わると、スピードメーター誤差や車検の不適合につながります。
インチアップ時は、純正の625mmに近いサイズを選ぶことが必須。

ロードインデックスを確認

- LI87以上を選ぶ
- XL規格のタイヤなら空気圧を調整して適合可能
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。。
⇒ ロードインデックス
車検・フェンダーのはみ出し

- ホイールのPCD・オフセットを適切に選ぶ
- タイヤの幅が広がると車検に通らない可能性
インチアップではタイヤ幅が広くなるケースが多いため、フェンダーからのはみ出しや車体との干渉に注意が必要です。

ホイール選びのポイント

インチアップする際は、ホイールのPCD・オフセット(インセット)・リム幅も適切なものを選ぶ必要があります。
- PCD:5H-100 または 5H-114.3(車種による)
- 推奨オフセット
- 18インチ:+35~+45
- 19インチ:+38~+45
- リム幅との適合性を考慮
ホイールの選択次第で、車体との干渉やフェンダーからのはみ出しのリスクがあるため、慎重に選びましょう。
インチアップ向けおすすめタイヤブランド

🚗 ブリヂストン POTENZA RE004(215/40R18、215/35R19)
スポーティーな走行性能を求めるオーナー向け。高いグリップ力と耐久性が魅力。
🚗 ミシュラン Pilot Sport 4(215/40R18、225/35R19)
ウェットグリップとハンドリング性能に優れた高性能タイヤ。
MICHELIN(ミシュラン) サマータイヤ プライマシー4 225/40R18 92Y XL PRIMACY 4 712030
🚗 ヨコハマ ADVAN FLEVA V701(215/40R18、215/35R19)
スポーツ性と快適性を両立した高評価タイヤ。
215/45R17の参考装着車種

215/45R17は、ミドルカー、スポーツ系に採用されるタイヤサイズです。
例えば、トヨタのGR86、カローラツーリング、プリウスなどが215/45R17を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
まとめ

215/45R17のインチアップは、デザイン性と走行性能を向上させる一方、乗り心地や燃費への影響も考慮する必要があります。
📌 インチアップ時の適正サイズ
✔ 18インチ:215/40R18(バランス型)
✔ 19インチ:215/35R19(見た目と走行性能UP)
📌 重要ポイント
✔ ロードインデックス87以上を選ぶ
✔ 外径を625mmに近づける
✔ ホイールのPCD・オフセットを適合させる
インチアップによって、愛車をより魅力的にカスタマイズしましょう!
【参考文献】
日本自動車タイヤ協会 JTMA: https://www.jatma.or.jp/safety_technology/tyre_standards.html
JAF: https://jaf.or.jp