ハブ径(センターボア)とは?メーカー別一覧と確認方法|ハブリングのサイズ選びまで

ハブ径とは?

社外ホイールやインチアップ用のホイールセットを買うとき、インチやデザイン、インセットはしっかり見ても、ハブ径まで確認している方は意外と多くありません。

しかし、ハブ径を確認せずにホイールを選ぶと、次のような問題が起こることがあります。

  • センターホールが小さく、ホイールを装着できない
  • 取り付け時にホイールの中心を合わせにくい
  • 高速走行時に微振動が出ることがある
  • 適合しないハブリングを購入してしまう
  • 車体側ハブやセンターキャップと干渉する

特にネット通販でホイールセットを買う場合は、確認不足で「買ったのに付かない」となるケースも少なくありません。

この記事では、ハブ径(センターボア)の基礎知識、確認方法、メーカー別のサイズ一覧、ハブリングの選び方と失敗例まで、社外ホイール選びに必要な情報を1ページに整理しました。

「ハブリングがいらない場合だけ知りたい」という方は、別記事もあわせてどうぞ。

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先に結論|ハブ径は「この3つ」だけ押さえれば失敗しにくい

ハブリングの選び方完全ガイド

ハブ径は見た目ではわかりにくいですが、次の3点を押さえるだけで失敗をかなり減らせます。

  1. ホイール側が小さい → 装着できない
  2. ホイール側が大きい → 隙間が出るので、必要に応じてハブリングで調整
  3. 確認順 → ①適合表 ②ホイールのセンターホール径 ③車体側ハブ径

特に大事なのは、メーカー別の代表値だけで決めつけないことです。

同じメーカーでも、車種・年式・グレードでハブ径が異なることがあります。

この記事の一覧はあくまで目安・早見用として使い、購入前は必ず適合表や現車で最終確認してください。

ハブ径(センターボア)とは?PCDや穴数とは別物です

ハブ径の基礎

ハブ径とは、車体側の中心にあるハブ部分の直径を指します。

一方で、ホイール中央にある穴の直径はセンターボアセンターホール径と呼ばれます。

一般的にはまとめて「ハブ径」と呼ばれることもありますが、ホイール選びでは分けて確認すると迷いません。

  • 車体側ハブ径: 車側の中心突起部分のサイズ
  • ホイール側センターボア: ホイール中央の穴のサイズ
  • ハブリング: ホイール側の穴が大きいときに隙間を埋める部品

よく混同されるPCD・穴数との違いは次の通りです。

  • PCD: ボルト穴の配置
  • 穴数: ボルト穴の数
  • ハブ径: 中心穴のサイズ

PCDや穴数が合っていても、ハブ径の扱いを間違えると、装着後に不具合や違和感が出ることがあります。

ハブ径が重要な理由|中心合わせの基準になる

ハブ径

ハブ径は、ホイールの中心合わせの基準になる部分です。

社外ホイールは、複数車種に対応しやすいようセンターホールを大きめに作っていることが多く、車体側ハブとの間に隙間ができることがあります。

この隙間が大きいままだと、取り付け精度や高速走行時の安定感に影響することがあります。

ハブ径が合っていないと何が起きる?

ホイール側が小さい場合

ホイールのハブ径が車より小さい → 装着できない

車体側のハブよりホイールのセンターホールが小さい場合は、物理的に装着できません

この場合はホイールの選び直しが必要です。

ホイール側が大きい場合

ホイールのハブ径が車より大きい → ハブリングで隙間を埋める

装着できることもありますが、ハブとの間に隙間ができます。

そのままでも問題が出ないケースはありますが、条件によっては次のトラブルにつながることがあります。

  • 高速域で微振動が出る
  • 締結が安定しにくくなる
  • ハブ周りがサビて固着しやすくなる
  • ハブリングのサイズ選びを間違える

つまりハブ径は「大きければOK」ではなく、大きい場合はどう調整するかが重要です。

ハブ径の確認方法|この順番で見ればOK

車のハブ

① ホイールメーカーの適合表を見る

一番確実です。車種・型式・年式から調べられるため、ネット購入や中古流用でも失敗しにくくなります。

② ホイール側センターホール径を確認する

社外ホイールの場合は、商品ページに「センターボア」「センターホール径」「ハブ径」などの表記で書かれていることがあります。

刻印やメーカー仕様でも確認できます。

③ 車体側ハブ径を確認する

車種別の適合表、メーカー公式サイトで確認できます。

実測する場合は、小さめのノギスで車体側ハブ突起部分の外径を測ります(ホイール側は裏側の中心穴の内径)。

メジャーでもおおよその確認はできますが、数mmの違いでハブリングのサイズが変わるため、実測するならノギスがおすすめです。

ただし、実際の部品選びでは適合表の公称値を基準にするのが基本です。

メーカー別ハブ径の代表値【購入時は車種・型式で確認】

インセット

以下は社外ホイールやハブリングを探す際の目安です。

同じ車名でも、型式・年式・グレード・駆動方式・PCDによってハブ径が異なることがあります。

商品を購入する際は、必ず車種別適合表とホイールの仕様を確認してください。

トヨタ

トヨタ系は、54mmと60mmに分かれやすいのが特徴です。

  • 54mm: アクア、プリウス(一部旧型)、ヤリス(4穴車)など
  • 60mm: プリウス60系、アルファード、ヴェルファイア、ヤリスクロス、GRヤリス、C-HR、カローラクロスなど

※プリウスは型式・年式で異なります。(例)プリウス30系: 54mm、プリウス60系: 60mm

日産

日産は60mmと66mmで分かれる車種が見られます。

  • 60mm: ノート、オーラなど
  • 66mm: セレナ、エクストレイル、エルグランドなど

ミニバンやSUVでは66mm側に入る車種が目立ちます。

ホンダ

ホンダは56mmと64mmで分かれる車種が見られます。

  • 56mm: フィット、N-BOX、N-ONEなど
  • 64mm: ヴェゼル、オデッセイ、ステップワゴン、WR-V、ZR-Vなど

4穴車と5穴車で分かれることもあるので、車名だけでなく仕様も見ておくと安心です。

マツダ

  • 54mm: マツダ2(デミオ系)、ロードスター(NA/NB/ND)など
  • 67mm: CX-3、CX-5、MAZDA3、CX-30、CX-60、CX-80など

スバル

  • 56mm: インプレッサ、レガシィなど(主流)
  • 59mm: プレオ、R2、ステラなど一部軽自動車系

三菱

  • 56mm: 一部小型車
  • 67mm: アウトランダー、デリカなど
  • 66mm: 新型アウトランダー(GN0W)など一部

スズキ

スズキは54mmが多いものの、60mm系もあるため注意が必要です。

  • 54mm: アルト、スペーシア、ハスラー、イグニスなど
  • 60mm: スイフトスポーツ、フロンクス、エスクード、SX4系など

ダイハツ

  • 54mm: 多くの軽自動車
  • 66.5mm: ビーゴ、テリオス系など一部
  • 60mm: アルティス(トヨタ カムリOEM)など一部

サイズ別のざっくり傾向

  • 軽自動車: 54mm前後が多い
  • コンパクトカー: 54mm〜60mm前後が多い
  • ミニバン・SUV: 60mm〜67mm前後が多い

ただし、メーカーや世代で外れる車種もあるので、「傾向」と「現車確認」はセットで考えるのが失敗しにくいです。

輸入車のハブ径サイズ一覧【代表値】

Q5

輸入車はラグボルト方式の車種が多く、国産車以上にハブ径の確認を丁寧にしておくと安心です。

ブランド単位で一括りにできないことも多く、年式・型式差を意識して見るのが大切です。

  • フォルクスワーゲン: 57.1mm系(ゴルフ、ポロ、パサート、ティグアンなど)
  • アウディ: A3・TTなどに57.1mm系、A4・A5・A6・A7などに66.6mm系が見られる。型式・世代による確認が必要。
  • BMW: 新しいPCD112のG系や一部F系では66.6mm、従来のPCD120車では72.6mmが多い。旧型の一部には異なるサイズもあるため、型式確認が必要。
  • MINI: F55/F56/F57は66.6mm、R56系は56.1mm、R60/R61は72.6mmなど、世代による差が大きい。
  • メルセデス・ベンツ: 公称値としては66.6mm(Cクラス、Eクラス、Sクラスなど)
  • プジョー: 65mm〜65.1mm前後
  • シトロエン: 65.1mm前後
  • ボルボ: 63.4mmまたは65.1mmなど。世代・プラットフォームによる違いが大きいため、型式確認が必要。
  • ルノー: 60mm〜60.1mm前後
  • ポルシェ: 車種ごとの確認が前提。71.6mm(911、ケイマンなど)

ハブリングはわずかな寸法差でも適合しない可能性があるため、商品購入時は公称値を確認してください。

輸入車のラグボルトの記事はこちら

ハブリングは必要?不要?判断の基本

「結局、ハブリングって必要なの?」と迷う方は多いと思います。

基本の考え方はシンプルです。

  • ホイールのセンターボアが車体側ハブ径より小さい → 装着不可
  • ホイールのセンターボアが車体側ハブ径より大きい → 隙間ができる
  • ホイールメーカーが使用を指定している → 適合するハブリングを装着する

社外ホイールは多車種に対応できるよう、センターホールが大きめに作られていることがあります。

ホイール側のセンターホールが車体側ハブ径より大きい場合は、ハブリングを装着することで、取り付け時にホイールの中心を合わせやすくなります。

ハブリングは、ホイールと車体を締結するための部品ではなく、ホイールを取り付ける際の中心合わせを補助する部品です。

正しい締結には、PCD・穴数・ナットまたはボルトの座面・締め付けトルクが合っていることが前提になります。

ハブリングを装着しても、ナット座面やPCDが間違っていれば安全には取り付けられません。

そのため、ハブリングだけで適合を判断せず、ホイールメーカーの適合表や取扱説明書を確認することが重要です。

テーパーナットによって中心を合わせる車種では、ハブリングなしで使用されている例もあります。ただし、必要性はホイールの構造や車両の締結方式、メーカーの指定によって異なります。

ハブリングの使用が指定されている場合は、必ず適合する製品を装着してください。

「いらないのか?」だけを詳しく知りたい方は、こちらの記事に判断をまとめています。

ハブリングの選び方|内径と外径を確認する

ハブリング選びは、難しそうに見えて実はシンプルです。

確認するのは次の2つだけ。

  • 外径 = ホイール側のセンターホール径
  • 内径 = 車体側のハブ径

たとえば、

  • 社外ホイールのセンターホール: 73mm
  • 車体側ハブ径: 56mm

なら、必要なのは 外径73mm/内径56mmのハブリングを選びます。

商品ページでは「73-56」「73/56」「73→56」などと表記されることがあります。数字だけで判断せず、必ず外径と内径の説明を確認してください。

なお、実際には56.0mmではなく56.1mm、66.5mmではなく66.6mmなど、小数点以下を含む製品もありますので、メーカー公称値で確認してください。

内径・外径だけでなく形状も確認する

ハブリングは、内径と外径が合っていれば必ず装着できるとは限りません。

製品を選ぶときは、次の項目も確認しましょう。

  • リングの高さ
  • ツバ付き・ツバなし
  • ホイール側の段差やテーパー形状
  • 車体側ハブの高さ
  • センターキャップとの干渉
  • スペーサーとの併用可否

同じ内径・外径でも、リングの高さやツバの形状がホイールに合わず、奥まで入らないことがあります。

また、センターキャップやスペーサーと干渉する可能性もあるため、寸法だけでなく形状や取り付け条件まで確認することが大切です。

ホイールメーカー専用のハブリングが用意されている場合は、汎用品よりも専用品を優先すると安心です。

材質はアルミ製と樹脂製のどちらを選ぶ?

アルミ製

  • 耐久性が高い
  • しっかり感がある
  • 定番で選びやすい

樹脂製

  • 軽い
  • 比較的安い
  • 使用環境によっては固着しにくいこともある

どちらが絶対に正解というより、使用環境や脱着頻度で選ぶのが現実的です。

迷ったら定番製品を選び、サイズ違いを避けることを最優先にした方が失敗しにくいです。

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ハブリング取り付け時の注意点

ホイールナット

ハブリングは、ただ入れれば終わりというものではありません。

  • ハブ面とホイール裏の接触面を清掃する
  • サビや砂、汚れを落としてから装着する
  • 向きがある製品は向きを確認する
  • ナットやボルトは規定トルクで締める
  • 交換後は必要に応じて増し締めする

特に、接触面にサビや汚れが残ったままだと、振動や固着の原因になりやすいです。

ホイール交換後は、車両・ホイールメーカーの指定に従って増し締めを行います。目安として、約100km走行後にトルクレンチで規定トルクを再確認すると安心です。

よくある失敗|サイズ違い・振動・固着

運転

「ハブリングを買ったのに直らない」「逆に違和感が出た」という場合は、次のポイントを確認してみてください。

振動が出る場合: ハブリングのサイズ違い/取り付け面の汚れ/締結トルク不足/ホイールバランス不良

締結が安定しない場合: ナット座面の不一致/規定トルク不足/ホイール側の適合ミス

ホイールが外れにくい場合: サビ/電食/接触面の汚れ/長期間未脱着による固着

振動が出たときは、いきなりハブ径だけを疑うのではなく、サイズ→清掃→締め付け→バランスの順に確認すると効率的です。

電食・サビ固着を防ぐには?

ハブ

固着を防ぐ基本は、ホイールを取り付ける前にハブ周辺のサビ・砂・汚れを落とすことです。

ナットやボルトのネジ部、ナット座面、ホイールとハブの取付面には、自己判断でグリスや油脂類を塗らないでください。

締め付け状態が変化し、適正な軸力を得られなくなる可能性があります。

防錆剤や固着防止剤を使用する場合は、車両・ホイール・ケミカルメーカーの指定を確認し、塗布場所と使用量を守ってください。

ハブ径以外で一緒に確認したい項目

タイヤ交換

ホイール選びでは、ハブ径だけ合っていても装着できるとは限りません。あわせて次の項目も確認しましょう。

  • PCD
  • 穴数
  • インセット(オフセット)
  • ナット座面(テーパー/球面/平面)
  • 車種別適合

特にナット座面は見落としやすく、「締まっているように見えて危ない」ケースもあります。

ハブ径とあわせて確認したい関連記事

ハブ径で失敗しない最終チェック

ハブの高さ

購入前に、最後にこの5つを確認しておくと失敗をかなり減らせます。

  1. ホイールのセンターホール径を確認した
  2. 車体側のハブ径を確認した
  3. 隙間が出るならハブリングサイズを確認した
  4. PCD・穴数・インセットを確認した
  5. ナット座面と締め付け方法を確認した

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よくある質問(FAQ)

Q&A
ハブ径とセンターボアは同じものですか?

近い意味で使われますが、車体側の中心部分をハブ径、ホイール中央の穴をセンターボア(センターホール径)と分けて考えると、ハブリング選びで迷いにくくなります。

メーカー別一覧だけでサイズを決めて大丈夫ですか?

一覧はあくまで目安です。同じメーカーでも車種・年式・グレードで異なることがあるため、最終は適合表や現車で確認してください。

ハブ径が合わないホイールは装着できますか?

ホイール側が小さい場合は装着できません。大きい場合は装着できることもありますが、隙間ができるため、必要に応じてハブリングで調整するのが基本です。

ハブリングなしでも走れますか?

走れるケースもあります。ただし、高速走行が多い場合、大径ホイール、車重が重い車、DIY取り付けなどでは、装着した方が安心なケースが多いです。

社外ホイールのハブ径はなぜ大きいのですか?

多車種対応しやすくするため、汎用的に大きめで作られていることが多いからです。車種ごとにハブリングで合わせる前提の製品もあります。

ハブリングのサイズはどう見ればいいですか?

ホイール側のセンターホール径と車体側ハブ径を確認して選びます。たとえば73mmのホイールに56mmの車体なら、56-73を選びます。

まとめ|ハブ径を理解すればホイール選びの失敗が減る

社外ホイールはデザインの自由度が高く、選ぶ楽しさがあります。

一方で、ハブ径を見落とすと、装着不可・振動・固着・ハブリングの選び間違いといったトラブルにつながりやすくなります。

  • ハブ径はPCDや穴数とは別物
  • ホイール側が小さいと装着できない
  • ホイール側が大きい場合はハブリングで調整が基本
  • 一覧は目安、最終確認は適合表が基本
  • ハブリングは「内径=車体側/外径=ホイール側」で選ぶ
  • 清掃や規定トルクも重要

インチアップやホイールセット購入の前に、デザインやインチだけでなくハブ径まで確認しておくことが失敗防止につながります。

次に読むといい記事

▼ ハブリングいらない?なしでも大丈夫な条件と付けた方がいいケース

▼ ナット座面の基礎(テーパー / 球面 / 平面の違い)

▼ ネット通販でホイールセットを買う方法&注意点

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この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

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