「145/80R12のままでは物足りない」「もっと見た目をカッコよくしたい」「少しでも走りを安定させたい」
そんな軽自動車、軽トラック・軽バンユーザーの間で注目されているのが、13インチや14インチへのインチアップ。
この記事では、145/80R12という純正タイヤサイズを基準にしたインチアップの方法やおすすめサイズ、装着例などをわかりやすく紹介します。
また、車検や干渉、速度表示のズレなど、カスタムにともなう注意点についても詳しく解説。
初心者でも安心してインチアップを楽しめるよう、実践的な情報を丁寧にまとめました。
145/80R12とは?|軽トラ・軽バンに多く使われる基本サイズ

「145/80R12」は、スズキ・キャリイやダイハツ・ハイゼットといった軽トラック・軽バンに広く採用されている代表的なタイヤサイズ。
- タイヤ外径:約539mm
- 標準リム幅:3.5J〜4.0J
- 扁平率:80(タイヤ幅の80%が高さ)
このタイヤは、荷物をたくさん積めるだけでなく、耐久性や価格のバランスにも優れた「実用性重視」のサイズです。
走行安定性よりも積載性能を優先した仕様となっており、デザインやグリップ性能にはやや控えめな印象も。
デザインを重視したホワイトレター対応やゴツいパターンのタイヤもあります。
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車検に必要な「外径±3%以内」って?

車検の際には、タイヤの外径が純正サイズから±3%以内であることが求められます。
- 145/80R12の基準外径:約539mm
- 許容範囲:約523mm〜555mm
これを超えると、スピードメーターの表示ズレやボディとの干渉が起こりやすくなり、車検に通らないことがあります。 タイヤ選びの際には、外径もしっかりチェックしましょう。

外径比較早見表

タイヤサイズ | 外径(mm) | 差異(基準比) |
---|---|---|
145/80R12 | 539 | ±0% |
155/65R13 | 532 | 約−1.3% |
155/70R13 | 547 | 約+1.5% |
165/55R14 | 536 | 約−0.6% |
165/60R14 | 552 | 約+2.4% |
155/65R14 | 557 | 約+3.3%(注意) |
※+3%を超えると車検に通らない可能性があるため、要注意です。
また、干渉の確率も上がるためリフトアップなどどが必要な場合もあります。
145/80R12のインチアップは可能?|13インチ・14インチを比較

145/80R12のインチアップは可能ですが注意が必要です。
145/80 R12 80/78N LTを装着している車は、LT規格のタイヤを装着しないと車検に通らないため注意が必要です。
純正装着しているタイヤを確認してインチアップサイズをチェックしてください。

13インチ化のおすすめサイズと装着例

- 定番サイズ:155/65R13(外径532mm)、155/70R13(外径547mm)
- おすすめホイールサイズ:13×4.0J〜4.5J、インセット+35〜+45
13インチは外径の変化が少なく、車検対応もしやすいため、初心者にも選ばれやすいサイズです。
ホイールのデザインを変えるだけでも印象が変わりますが、ブロックタイヤやホワイトレターと組み合わせると、よりカスタム感がアップします。
装着例
ワゴンタイプとバンタイプで車検の可否が異なるため注意してください。
14インチ化のおすすめサイズと装着例

- 人気サイズ:155/65R14(外径557mm)、165/55R14(536mm)、165/60R14(552mm)
- おすすめホイールサイズ:14×4.5J〜5.0J、インセット+38〜+45
14インチにすると見た目の変化が大きく、ドレスアップ効果も抜群。
一気にカスタム感が増し、目を引くスタイルに仕上がります。 ただし外径や幅の変化も大きいため、干渉対策やスピードメーター誤差に注意が必要です。
装着例
- オフロード系:リフトアップと合わせてブロックタイヤでゴツゴツ感を演出
- ショーカー系:ディッシュホイール+ホワイトレターでインパクト重視

インチアップのメリット・デメリットを知ろう
ホイールのサイズを大きくする「インチアップ」は、見た目を良くするだけでなく、走行性能にも影響を与えるカスタムです。
ここでは、実際に145/80R12から13・14インチへインチアップすることで得られるメリットと注意すべきデメリットを詳しく紹介します。
メリット

インチアップによって、車全体の印象が変わるだけでなく、運転のしやすさにもプラスの効果が期待できます。
- 見た目が格段にカッコよくなる:ホイールが大きくなることで、足元に存在感が出る
- ハンドリング性能がアップ:剛性のあるタイヤを履くことで、ふらつきが減り、安定性が向上
- ホイールの選択肢が増える:市販ホイールは13・14インチが主流。好みに合ったデザインを選びやすい
ドレスアップと実用性の両方を手に入れたい人には、大きな魅力といえるでしょう。

デメリット・注意点

インチアップには注意点もあります。
メリットばかりに目が行きがちですが、下記のようなデメリットも知っておくことが大切です。
- スピードメーターのズレ:外径が変わると、メーターの速度表示に誤差が出る
- 車検に通らない可能性:外径が3%以上ずれると非対応になるケースも
- フェンダー干渉のリスク:タイヤ幅やオフセットによっては、ハンドルを切ったときに干渉
- リフトアップが必要になることも:14インチ+ブロックタイヤでは、車高の調整が必要な場合がある
- 乗り心地が変わる:硬く感じたり、ロードノイズが増えることもある
インチアップを成功させるためには、「見た目」だけでなく、「実用性」や「法規制」まで考えた上で選ぶことが大切です。

145/80R12からのおすすめインチアップセット(13・14インチ)
「145/80R12」からのインチアップを考える際に、多くのユーザーが選ぶのが13インチ・14インチのタイヤホイールセットです。
ここでは、実際に多くの車両に採用されている定番の組み合わせと、それぞれの特徴を紹介します。
13インチセット例(例:155/65R13 + 13×4.0J)

13インチは、155/65R13の装着が一般的です。
外径の変化が少なく、純正サイズからの変更として最もバランスのよい選択肢です。
- 外径差が少なく車検にも通りやすい
- ブラックスチールホイールとの相性が良く、アウトドアや作業車風のカスタムに人気
- シンプルに見た目を変えたい人や、ホイール変更が初めての人にも向いている
- ※軽トラに使うならLTタイヤを選ぶことが大前提です!
13インチは「控えめにカスタムしたい」「まずは見た目から変えてみたい」という人におすすめのサイズです。
軽自動車用の13インチ(155/65R13)LTタイヤはないため、車検対応にしたい方は注意が必要です。
雰囲気を変えたい方はマッド系のゴツゴツしたタイヤの装着も可能。
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14インチセット例(例:165/55R14 + 14×4.5J)

13インチよりもインパクトがあり、カスタム感を強めたい人に人気です。
- 迫力ある足元を演出したい人に最適
- デザインの幅も広く、メッシュ・ディッシュ・ホワイトレターなど選択肢が豊富
- 街乗りでも使いやすく、ドレスアップ派にもアウトドア派にも人気
- タイヤ選び次第で走行性能も向上するので、好みに合わせた選び方ができます
14インチは「見た目をがらっと変えたい」「しっかりカスタムして個性を出したい」という人におすすめです。
ただし、車体との干渉や外径誤差には注意し、必要に応じてリフトアップなどの対策も考えておきましょう。

145/80R12のインチアップQ&A

Q. 車検に通るサイズは?
A. 基本的には外径±3%以内であれば通ります。155/65R13、165/55R14などは車検対応の範囲内で、実際の装着例も多くあります。ただしLTタイヤを装着している場合はLT規格でないと車検を通らない可能性が高いです。
Q. スピードメーターのズレは大丈夫?
A. 外径が変わると速度の表示が実際とズレる場合があります。±3%以内であれば問題にならないケースが多いですが、特に大きくなる場合は注意が必要です。
Q. 14インチを履くときは車高アップが必要?
A. 外径や幅の大きいタイヤを履く場合は、干渉を避けるためにリフトアップが必要なこともあります。

Q. ナットは純正のままで使える?
A. 社外ホイールを使う場合は、ナットの形状(テーパー座、球面座など)やサイズが合っているか確認しましょう。

まとめ|145/80R12のインチアップで「見た目と走り」をレベルアップ!

軽トラックや軽バンでも、タイヤとホイールを13インチや14インチにインチアップすることで、見た目の印象も走行性能もぐっと向上します。
「純正のままじゃ物足りない」「もっと自分好みにカスタムしたい」と思っているなら、インチアップはとても効果的なカスタム方法です。
ただし、車検対応や干渉、タイヤの種類(特にLT規格の有無)など、守るべきポイントもいくつかあります。 基本をおさえたうえで、自分のライフスタイルや好みに合ったカスタムを楽しみましょう。
愛車がもっと楽しくなる、そんなインチアップの第一歩として参考になれば幸いです!
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