【ハリアー20インチ】インチアップ完全ガイド|60系・80系モデルの適合サイズと選び方

ハリアー80系の20インチ

「ハリアーを20インチにカスタムしたいけど、どのサイズが正解?」
「型式によって適合が違う?乗り心地や車検は大丈夫?」

そんな疑問をお持ちのあなたへ。本記事ではハリアーの20インチインチアップについて、60系・80系・現行(MXUA/AXUH系)の型式別適合情報から失敗しない選び方の5つのポイントまで、実例を交えて徹底解説します。

この記事で分かること

  • 型式別の推奨20インチサイズとオフセット(実測値付き)
  • 車検対応の外径計算方法と具体例
  • 乗り心地・干渉リスク・TPMS対応の注意点
  • 失敗しないホイール購入の5つのチェックポイント
  • おすすめ20インチホイールセット(予算別)

※本記事の情報は2025年11月時点のものです。購入前は必ず最新の適合情報をご確認ください。

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なぜハリアーオーナーは20インチを選ぶのか?|3つの理由

ハリアーの20インチ

ハリアーの20インチ化は、単なる見た目のカスタムではありません。

多くのオーナーが選ぶ3つの明確な理由があります。

【理由1】プレミアムSUVに相応しい存在感

純正17〜19インチから20インチへのサイズアップで、ホイールハウスの隙間が埋まり、圧倒的な迫力が生まれます。

特にブラックポリッシュマットブラックのデザインホイールとの組み合わせで、ハリアーのラグジュアリー性が一段階上がります。

【理由2】高速安定性とステアリングレスポンスの向上

タイヤの扁平率が下がることで、高速域でのふらつきが減少し、コーナリング時の応答性が向上。

ワインディングや高速道路での走行が、より安心感のあるものになります。

【理由3】リセールバリューの維持・向上

適正なカスタムは、中古車市場でもプラス査定の要因に。

特に人気のブランドホイール(RAYSWORKWEDSなど)との組み合わせは、購入層の幅を広げます。

【重要】ハリアー20インチ化で押さえるべき5つの基本ルール

ハリアー60系の20インチ

インチアップで失敗しないために、絶対に押さえるべき5つのルールを解説します。

ルール1:外径は純正±3%以内を厳守

車検適合の大原則は、タイヤ外径が純正から±3%以内に収まること。

これを超えると以下の問題が発生することも。

  • スピードメーターの誤差が法定範囲を超える
  • 車検不適合のリスク
  • フェンダーからのはみ出し可能性

【計算例】60系の純正235/55R18の場合

  • 純正外径:724mm
  • 許容範囲:703〜745mm(±3%)
  • 245/45R20:729mm → ✅ 適合(+0.7%)

タイヤ外径は以下の記事を参考にしてください。

ルール2:リム幅とインセットのバランス

20インチの一般的なリム幅は8.0J〜8.5J

インセット(オフセット)は、

  • +35〜+40mm:やや外側(ツライチ寄り)
  • +40〜+45mm:標準的(フェンダー内に余裕)
  • +50mm以上:内側寄り(干渉リスク低)

車体からのはみ出しは車検に通りません。

ルール3:テーパー座ナットの準備

ナットサイズ

トヨタ純正は平座ナットですが、社外ホイールの90%以上はテーパー座を採用。

必ず対応ナット(1台分20個)を購入してください。

  • おすすめ:KYO-EI製 Bullロック テーパーナット
  • 価格目安:3,000〜8,000円/20個セット

トヨタ車のホイールナットは以下の記事を参考にしてください。

ルール4:干渉チェックの3大ポイント

ホイール

装着後は必ず以下を確認

  1. ハンドル全切り時のインナーフェンダー干渉
  2. 段差乗り越え時のフェンダーアーチ接触
  3. サスペンションフルストローク時のクリアランス

内側、外側、両方のクリアランスが必要です。

ルール5:タイヤの荷重指数(ロードインデックス)を確認

20インチ化では、見落としがちなポイントがロードインデックス(LI)=タイヤの耐荷重性能です。

ハリアーは車両重量が1.7〜1.9トンあり、SUVとして高めの荷重性能が求められます。

  • 純正18インチ(235/55R18): LI 100〜100H 前後
  • 20インチ(245/45R20)では: LI 99〜103 が目安

装着するタイヤのLIが純正より低いと、走行中の変形・発熱・バーストリスクが高まります。

購入時は必ず「タイヤ側面のLI数値」を確認し、同等またはそれ以上を選びましょう。

例:245/45R20 103W XL → 「103」=十分な耐荷重性能を持つモデルです。

【型式別】ハリアー20インチ推奨サイズ一覧表

20インチ

以下は実際の装着実績に基づく推奨サイズです。

必ず販売店のマッチング表と照合してください。

スクロールできます
型式年式純正サイズ例20インチ推奨推奨オフセット重要注意点
60系
(ZSU/AVU6#系)
2013〜2020年225/65R17
235/55R18
245/45R20
(外径729mm)
+38〜+45・Premium系はブレーキキャリパーが大型
・リム幅8.5Jでスポーク干渉に注意
80系
(MXUA/AXUH8#系)
2020年〜225/60R18
235/55R19
245/45R20
(外径729mm)
+35〜+43・ハイブリッド車は車重増でタイヤ銘柄重要
・235/40R20は荷重不足でNG

⚠️ 重要:上記は一般的な目安です。

個体差・グレード差・タイヤ銘柄の実寸差により最適値は変動します。

さらに詳しい年式、型式別の記事はこちら

【60系】ハリアーの20インチ適合と推奨サイズはこちら

【80系】ハリアーの20インチ適合と推奨サイズはこちら

乗り心地はどう変わる?|実オーナーの声とデータ

ハリアー80系の20インチ

20インチ化は、見た目の迫力や走行安定性の向上が大きなメリットですが、一方で「乗り心地が硬くなるのでは?」という不安もあります。

実際には、タイヤの扁平率が下がる=タイヤのクッション性が減るため、段差や継ぎ目での衝撃はややダイレクトに感じやすくなります。

しかし、タイヤ銘柄や空気圧、ホイールの重量次第で乗り味は大きく変わるため、選び方を工夫すれば快適性を保つことも十分可能です。

扁平率による乗り心地の変化

項目純正18インチ
(235/55)
20インチ
(245/45)
変化
扁平率55%45%▼ 約18%低下
段差乗り越しマイルドやや硬め⚠️ ショック増
高速安定性標準向上✅ ふらつき減
ロードノイズ静かやや増加⚠️ 路面音拾う
コーナリング標準シャープ✅ 応答性UP

20インチ化では乗り心地よりも安定性やハンドリング性能が優先される傾向にあります。

特に高速走行では「どっしりした安定感」「操舵の応答性の良さ」が高く評価される一方、低速域では「小さな段差を拾いやすい」と感じるケースもあります。

実オーナーの評価(口コミ抜粋)

多くのオーナーが「見た目の満足度」と「走行安定性の高さ」を評価する一方で、「路面の凹凸での硬さ」を感じる声もあります。

ただし、タイヤ銘柄の選び方や空気圧調整で快適性を取り戻せるとの意見も多く、実体験からの工夫がポイントになっています。

60系オーナー(245/45R20 装着)
「高速道路での安定感が全然違います。ただし市街地の段差は少し拾いやすくなったので、空気圧を規定より0.1〜0.2低めに調整して快適性を確保しています。」

80系ハイブリッドオーナー(245/45R20 装着)
「プレミアム感が大幅アップ!乗り心地は若干硬くなりましたが、コンフォートタイヤ(ミシュラン プライマシー4)を選んだおかげで許容範囲です。」

乗り心地を最適化する3つのコツ

運転

20インチ化しても快適な乗り心地を維持するためには、次の3つのポイントが効果的です。

  1. コンフォート系タイヤの選択
    → ミシュラン プライマシー4、ブリヂストン レグノ GRV2など
  2. 空気圧の微調整
    → 指定空気圧より0.1〜0.2kg/cm²低めで乗り心地改善

  3. 軽量ホイールの選択
    → バネ下重量増を最小化(鍛造ホイール推奨)

これらを意識すれば、「見た目も走りも妥協しない20インチ化」が可能になります。

特に街乗りメインのユーザーは、コンフォート寄りのタイヤ選択で満足度が大きく変わります。

車検対応の確認方法|計算ツールと実例

ハリアー60系の20インチ

タイヤ外径計算の公式

外径(mm)= ホイール径(インチ)× 25.4 + タイヤ幅(mm)× 扁平率 × 2

具体的な計算例

例1:245/45R20 の場合

20インチ × 25.4 = 508mm
245mm × 0.45 × 2 = 220.5mm
外径 = 508 + 220.5 = 728.5mm(≒729mm)

例2:純正235/55R19との比較

純正外径 = 722mm
20インチ = 729mm
差分 = +7mm(+0.97%) → ✅ 車検適合

【危険回避】干渉・トラブルを防ぐ7つのチェックリスト

ハリアー80系の20インチ

装着前の確認事項

インチアップの際に最も多いトラブルが、「フェンダー干渉」や「ハンドル切れ角不足」「ナット形状ミスによる脱落リスク」です。

特に20インチなど大径化すると、見た目の迫力と引き換えにクリアランス(隙間)が減るため、事前確認が何より重要です。

ここでは、装着前後でチェックすべきポイントを7項目にまとめました。

初めてインチアップする方も、このチェックを踏めば大きな失敗を防げます。

  1. 車検証の型式・グレード確認
    → 同じ80系でも「Z」「G」でブレーキサイズが異なる場合あり
  2. 純正ホイールサイズの実測
    → 「J」表記(リム幅)と「+」表記(インセット)を確認
  3. 車高調・ローダウンスプリングの有無
    → ローダウン車は干渉リスク増大
  4. ブレーキキャリパーのクリアランス
    → 特にPremiumグレードは大型キャリパー注意

  5. タイヤの実寸確認
    → メーカーにより±5mm程度の差異あり

  6. ナット形状の確認
    → 社外ホイールは90%以上がテーパー座

以上を事前に確認しておくことで、装着後のトラブル(干渉・ナット緩み・ハンドルの取られなど)を大幅に防ぐことができます。

特に、インセット値とナット形状は見落としがちなチェックポイントです。

装着後の必須確認

ホイール・タイヤを取り付けたあとも、実走チェックを必ず行いましょう。

特に20インチはホイール外径が大きいため、微妙な干渉や異音が出やすくなります。

  • ハンドル全切り左右 → インナーフェンダー・サスペンション干渉
  • 段差乗り越し → フェンダーアーチ接触音
  • 高速走行 → 異音・振動の有無

装着直後は「100km走行後のナット増し締め」も必須です。

さらに、タイヤ空気圧を1週間後に再チェックすることで、均一な摩耗と快適な乗り心地を維持できます。

【予算別】おすすめ20インチホイールセット

ハリアー60系の20インチ

20インチ化を検討する際は、「見た目の迫力」だけでなく予算と性能のバランスも大切です。

価格帯によってホイールの素材・構造・仕上げが大きく異なり、乗り心地やメンテナンス性にも影響します。

ここでは、ハリアー60系/80系に装着できる人気20インチホイールを、価格帯別に厳選紹介します。

スタンダードクラス(15〜20万円)

BADX ロクサーニ マルチフォルケッタ2

安めの輸入タイヤと組み合わせれば20万円以下も可能です。

WINRUN ウインラン R330など

コスミック VENERDI Zwinger

鋳造1ピースホイールで安めのタイヤとの組み合わせなら20万円以下も可能です。

エントリークラス(20万円~)

KYOHO STEINER SF-C

KYOHO STEINER SF-C 20×8.0J +40

  • 初めてのインチアップに最適
  • 組込・バランス調整済み
  • 装着後すぐ走行可能
  • 参考価格:約20万円~(タイヤ込み)

RMP 050F 20×8.5J +45

RMP 050Fも国内ブランド。

セミグロスガンメタ仕上げなど色の選び方が豊富で、ボディカラーに応じて“見た目重視”で選びたい方に。

ウェッズ weds レオニス LEONIS FS

LEONIS FS 20×8.5J +45:国内ブランド「レオニス」。8.5J幅+インセット+45というサイズがハリアーで使いやすい。

価格帯・コストパフォーマンス重視。

プレミアムクラス(30万円〜)

M’z SPEED ジュリア ライジング

M’z SPEED ジュリア ライジング 20インチ 245/45R20 タイヤホイール4本セット

完成セット(ホイール+タイヤ)で提示されており、装着までの手間を省きたい方に。

RAYS HOMURA 2×7 FT

RAYSの人気 HOMURAシリーズのスポーツエディション/バリエーション版。

ブランド志向+少しアグレッシブ。

モデリスタ20インチ

ハリアー専用カスタムブランド“モデリスタ”が出している20インチセット。適合安心度が高い。

プレミアムクラス(50万円~)

BBS SUPER‑RS

BBS SUPER‑RS 20×8.5J +45:

国内外で信頼される鍛造ホイールブランドBBS

性能・ブランド価値ともトップクラス。

ホイールデザイン選びに迷ったら以下の記事を参考にしてください。

購入前の最終チェック|失敗しない5ステップ

ハリアー80系の20インチ

20インチホイールは見た目も走りも変わる大きなカスタム。

だからこそ、購入前にしっかり確認しておきたいポイントがあります。

以下の5ステップを順にチェックすれば、サイズミスや装着トラブルを防げます。

ステップ1:型式・グレードの正確な確認

まずは車検証の「型式」や「初年度登録」を確認。

同じハリアーでも、60系・80系、ガソリン・ハイブリッドで仕様が異なります。

購入時には、これらの情報を確認しておくことで、マッチングミスを防げます。

ステップ2:マッチング表での適合チェック

ホイールを選ぶときは、販売店やメーカーが公開している最新のマッチング表をチェックしましょう。

車両ごとに「装着可」「要加工」「装着不可」が明示されている場合があります。

特にブレーキキャリパーが大型のグレード(Premiumなど)は、装着可否の確認が必須です。

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ステップ3:付属品の確認

購入前に、ホイールセットの内容をしっかり確認しておきましょう。

  • タイヤ付きセットか単品か
  • ナットは付属か別売か(社外ホイールはテーパー座が基本)
  • センターキャップ・エアバルブの有無
  • 組込み・バランス調整済みか(届いてすぐ装着できるか確認)

これらを事前にチェックすることで、「届いたけど取り付けられない」「取り付けに別費用がかかった」などのトラブルを防げます。

ステップ4:取付工賃・納期の確認

購入費用だけでなく、取付工賃や納期も忘れずチェックしておきましょう。

  • 取付工賃の目安: 8,000〜15,000円(4本)
  • 納期の目安: 在庫品で約1週間、受注生産品は1〜2ヶ月程度

特に人気モデルや限定カラーは納期がかかることもあります。

冬や繁忙期は予約が集中するため、早めの注文が安心です。

よくある質問(FAQ)

Q&A

Q1. 20インチにしても車検は通りますか?

A. 外径が純正比±3%以内で、はみ出し・干渉がなければ問題ありません。

245/45R20は多くの型式で基準内に収まる定番サイズです。

ただし、ローダウン車極端なツライチ仕様は車検不適合のリスクがあるため、プロに相談してください。

Q2. 乗り心地は悪くなりますか?

A. 扁平率が下がるため段差のショックはやや増加しますが、高速域の安定感ステアリングレスポンスは向上します。

コンフォートタイヤの選択空気圧調整(規定より0.1〜0.2低め)で快適性を確保できます。

実際のオーナーの約80%は「総合的に満足」と評価しています。

Q3. 純正ナットは使えますか?

A. 使用不可です。トヨタ純正は平座ナットですが、社外ホイールの90%以上はテーパー座を採用。

必ず対応ナット(20個セット)を購入してください。

目安価格は3,000〜8,000円です。KYO-EI製やRAYS製が定番です。

Q4. 推奨のオフセットは何mmですか?

A. 一般的な目安は+35〜+45mmです。ただしリム幅(8.0J/8.5J)車高タイヤの実寸により最適値は変動します。

ツライチ狙いなら+35〜+38フェンダー内に余裕を持たせるなら+43〜+45など。

ただし、車の仕様によって異なるため、現車確認しましょう。

Q5. 60系と80系でサイズは同じですか?

A. 245/45R20は両型式で使用可能ですが、オフセットや干渉リスクが異なります。

60系は+38〜+45、80系は+35〜+43が目安(ホイール幅は8J程度)

また60系Premiumグレードはブレーキキャリパーが大型のため、スポークデザインに注意が必要です。

まとめ|ハリアー20インチ化の成功法則

ハリアー80系の20インチ

ハリアーの20インチ化は、見た目・走行性能・安定感を一気に高める人気カスタムです。

ただし、サイズ選びを誤ると「フェンダー干渉」や「乗り心地の悪化」などのトラブルにつながることも。

以下のポイントを押さえておけば、スタイルと安全性を両立できます。

  • 外径±3%を厳守: 245/45R20が最もバランスの取れたサイズ
  • オフセット+35〜+45: 型式・グレードに合わせて微調整が必要
  • テーパー座ナット必須: 純正の平座ナットは使用不可(社外ホイールは形状が異なるため)
  • マッチング表で最終確認: 販売店の最新データを必ず参照してから購入
  • 100km走行後の増し締め: 安全走行とホイール長寿命のために必須

これらを守ることで、ハリアーの持つプレミアムなデザイン性と走行性能を最大限に引き出せます。

見た目も走りも妥協しない「理想のハリアー20インチ化」を、安全に楽しみましょう。

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この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

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