スペーシア(MK53S型)に17インチは装着できる?サイズ選びと注意点を徹底解説

スペーシア(MK53S型)に17インチは装着できる?サイズ選びと注意点を徹底解説

「スペーシアに17インチを履かせたい!」

そんな思いを持つオーナーさんは多いのではないでしょうか?

17インチホイールは、軽自動車のスペーシアに迫力のあるドレスアップ効果をもたらします。

しかし、サイズ選びを間違えると、はみ出しや干渉のトラブルに見舞われることも。

この記事では、スペーシア(MK53S型)に17インチホイールを装着するための具体的なサイズと、失敗しないための重要ポイントを専門的に解説します。

タップできる目次

スペーシア(MK53S型)の基本情報

スペーシア(Spacia)は、スズキが生産・販売する軽トールワゴン(軽スーパーハイトワゴン)です。

2代目スペーシア MK53S型(2017年12月〜)の主なグレード

  • HYBRID G
  • HYBRID X
  • カスタム HYBRID GS
  • カスタム HYBRID XS
  • カスタム HYBRID XSターボ

スペーシアカスタムのインチアップは別記事で紹介しています。

純正タイヤ・ホイールサイズ

純正サイズ

14インチ標準装着車

  • タイヤサイズ:155/65R14
  • ホイールサイズ:14×4.5J
  • ホール数:4穴
  • PCD:100
  • インセット:45

15インチ装着車(カスタム上位グレード)

上位グレードは15インチを装着しています。

  • タイヤサイズ:165/55R15
  • ホイールサイズ:15×4.5J
  • その他スペックは14インチと同様

スペーシアに17インチを装着するメリット

17インチのサイズ

見た目のインパクトが圧倒的

17インチホイールは、軽自動車であるスペーシアに大きな存在感を与えます。

ホイールの大径化により、フェンダー内の空間が埋まり、引き締まった印象になります。

カスタム上級者のステータス

15インチ、16インチと比較して、17インチはさらに上のドレスアップ。

周囲と差をつけたいオーナーに最適です。

ホイールデザインの選択肢が豊富

17インチサイズは人気サイズのため、デザインのバリエーションが豊富。

お好みのスタイルが見つかりやすいメリットがあります。

スペーシア(MK53S型)17インチの推奨サイズ

スペーシア(MK53S型)

タイヤサイズ

スペーシアに17インチを装着する時のタイヤサイズです。

165/40R17

このサイズが、スペーシアに17インチを装着する際の基本となります。

ホイールサイズ

17×5J または 17×5.5J

  • ホール数:4H
  • PCD:100
  • インセット:45

重要ポイント: インセット45を基準にすることで、純正の位置関係を保ちながら装着が可能です。

タイヤ外径の計算と比較

インチアップ

17インチにインチアップする際、最も重要なのがタイヤ外径です。

なぜタイヤ外径が重要なのか?

タイヤ外径が大きく変わると以下のようなことが挙げられます。

  • スピードメーターに誤差が生じる
  • 車検に通らない可能性がある
  • 走行性能に影響が出る

車検基準では、スピードメーター誤差が±3%以内である必要があります。

外径比較データ

サイズ外径純正との差
155/65R14(標準純正)557mm基準
165/55R15(カスタム純正)562mm+5mm
165/40R17563.8mm+6.8mm

165/40R17の外径計算式

165mm(断面幅)× 0.40(偏平率)× 2 + 17(リム径)× 25.4(インチ)= 563.8mm

純正14インチからの外径差は約6.8mm(約1.2%)、カスタム純正15インチからは約1.8mm(約0.3%)となり、誤差範囲内ですが少し大きくなります

17インチ装着時の注意点【重要】

インチアップの注意点

はみ出し・干渉のリスク

17インチは大径ホイールのため、以下のリスクが高まります。

1. フェンダーからのはみ出し

  • ホイール幅が6J以上は避ける
  • ノーマル車高では5.5Jでも注意が必要
  • ディスク面が盛り上がったデザインは特に注意

2. フェンダーとの干渉

  • 車高を下げすぎると干渉リスクが急増
  • フロント・リア共に注意が必要
  • 特にフルバンプ時の確認が重要

3. タイヤのサイドバルジ

  • ホイールがはみ出していなくても、タイヤのふくらみ部分がはみ出す可能性
  • 165/40R17は偏平率が低いため、比較的リスクは低いがリムガードに注意

ホイール幅とインセットの関係

はみ出し

ホイール幅とインセットは車両への取り付け位置を決定する重要な数値です。

  • ホイール幅が広くなる → 外側に張り出しやすい
  • インセットが小さくなる → 外側に張り出す
  • インセットが大きくなる → 内側に入り込む

推奨設定:

  • 5J・インセット45:安全性が高い
  • 5.5J・インセット45:ノーマル車高で要注意、ローダウン車には推奨
  • 6J以上:ノーマル車高ではNG

タイヤの空気圧管理

タイヤ取り付け

17インチの165/40R17は偏平率が40%と低く、空気圧管理が特に重要です。

推奨空気圧:

  • フロント:240kPa(2.4kg/cm²)以上
  • リア:240kPa(2.4kg/cm²)以上

空気圧が低いと、タイヤの変形が大きくなり干渉リスクが高まります。

荷重指数の確認

荷重指数の基本

165/40R17のタイヤを選ぶ際は、荷重指数(ロードインデックス)を確認してください。

軽自動車の要件

  • 荷重指数:62以上(1個あたり265kg以上)を推奨

車検対応について

タイヤチェック

17インチでも以下の条件を満たせば車検に通ります。

タイヤ外径が純正±3%以内
ホイール・タイヤがフェンダーからはみ出していない
適切な荷重指数のタイヤを使用
タイヤの製造年月が古すぎない(一般的に5年以内推奨)

17インチホイールセットの選び方

インチアップのホイールセット

ネット通販での購入ポイント

必ず確認すべき項目

  1. 適合車種の記載
    • 「スペーシア MK53S」の記載があるか
    • 年式(2017年12月〜)が含まれているか
  2. ホイールスペック
    • サイズ:17×5J または 17×5.5J
    • PCD:100
    • ホール数:4H
    • インセット:45前後
  3. タイヤスペック
    • サイズ:165/40R17
    • 荷重指数:62以上
  4. セット内容
    • ホイール4本
    • タイヤ4本
    • バルブ付き
    • 組み込み・バランス調整済み

スペーシア MK53Sの17インチを楽天でチェックする

おすすめのホイールデザイン

ホイールデザイン

メッシュタイプ

  • 軽量で燃費への影響が少ない
  • クラシカルな雰囲気

スポークタイプ

  • スポーティーな印象
  • ブレーキの放熱性に優れる

ディッシュタイプ

  • 高級感がある
  • ただし、はみ出しリスクが高いため要注意

ホイールナットについて

ナットサイズ

スペーシアのホイールナット仕様

  • サイズ:M12×1.25
  • HEX:19mm
  • 必要数:16個(1台分)

純正ナットが使えないケースも

社外ホイールの場合、ナット座面の形状が異なることがあります。

  • 純正ナット座: テーパー座(60度)
  • 社外ホイール: 球面座の場合もあり

ホイールに合ったナットを必ず用意してください。

17インチホイールセット おすすめ商品

チェンジャーでタイヤ交換

【NEW】2024-2025年モデル対応

楽天市場で購入可能な適合ホイールセット

検索キーワード:「165/40R17 スペーシア MK53S ホイールセット」

スペーシア MK53Sの17インチを楽天でチェックする

価格帯: 90,000円〜180,000円

人気ブランド

セット内容例

  • 新品タイヤ4本
  • 新品ホイール4本
  • バルブ4個
  • 組み込み・バランス調整済み
  • 送料無料(地域により異なる)

コスパ重視ならアジアンタイヤ

国産タイヤにこだわらなければ、アジアンタイヤブランドで費用を抑えることも可能です。

人気のアジアンタイヤブランド

  • ナンカン(NANKANG)
  • ハイフライ(HIFLY)
  • フェデラル(FEDERAL)

価格差: 国産タイヤより20,000円〜30,000円程度安い

スペーシア MK53Sの17インチを楽天でチェックする

取り付け作業について

ナットを締める

DIY装着は可能?

工具があれば可能ですが、推奨しません。

17インチは大径で重量もあり、トルク管理も重要です。プロに依頼することを強く推奨します。

自分でする場合は以下の流れで

タイヤショップでの取り付け費用

車のピット

一般的な作業工賃

  • 脱着・組み換え:8,000円〜12,000円(4本)
  • バランス調整:4,000円〜6,000円(4本)
  • 廃タイヤ処分:2,000円〜3,000円(4本)
  • バルブ交換:2,000円〜3,000円(4本)

合計: 16,000円〜24,000円程度

ネット購入後の取り付け先

【TIREHOOD】などの取り付けサービス

  • 提携店舗で取り付け可能
  • 工賃が明確
  • ネット購入品でもOK

オートバックス・イエローハット

  • 持ち込みタイヤでも対応(別途工賃)
  • 会員割引あり

楽天Carタイヤ交換もあります

装着後のメンテナンス

トルクレンチ

定期的なチェック項目

100km走行後

  • ホイールナットの増し締め(重要!)
  • 異音の確認
  • はみ出し・干渉の再確認

月1回

  • 空気圧チェック
  • タイヤの摩耗確認
  • ホイールナットの緩み確認

半年ごと

  • ホイールバランスの再調整
  • アライメントチェック(車高変更している場合)

17インチ装着時の燃費への影響

ガソリンを入れる

正直にお伝えすると、17インチにすることで燃費は悪化します。

燃費低下の要因

  • ホイール・タイヤの重量増加
  • 転がり抵抗の増加
  • 空気抵抗の増加

実際の燃費変化

  • 純正14インチ比:10〜15%程度悪化
  • 純正15インチ比:5〜10%程度悪化

燃費を優先するか、ドレスアップを優先するか、ご自身のニーズで判断してください。

よくある質問(Q&A)

Q&A

Q1. スペーシアに17インチは大きすぎませんか?

A. サイズ選びを間違えなければ装着可能です。

ただし、ノーマル車高の場合は慎重なセッティングが必要で、5Jまでに抑えることを推奨します。

Q2. 車高調なしで17インチは履けますか?

A. ノーマル車高でも165/40R17+17×5J・インセット45なら装着可能です。

ただし、個体差やホイールデザインによってははみ出しや干渉のリスクがあります。

Q3. 17インチにすると乗り心地はどうなりますか?

A. 偏平率が40%と低いため、路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地は硬くなります。

快適性よりもスタイルを重視する方向けです。

Q4. 冬タイヤも17インチにすべきですか?

A. コストと実用性を考えると、冬タイヤは純正14インチまたは15インチをおすすめします。

17インチのスタッドレスタイヤは選択肢が少なく高額です。

Q5. 中古の17インチホイールでも大丈夫?

A. PCDや穴数が合っていれば使用可能です。

ただし、ガリ傷、歪み、腐食がないか必ず確認してください。特に歪みはバランス不良の原因になります。

まとめ:スペーシア(MK53S型)の17インチ装着

スペーシア(MK53S型)に17インチを装着することは可能ですが、注意点も多いインチアップです。

【推奨スペック】

タイヤサイズ: 165/40R17
ホイールサイズ: 17×5J(または5.5J)
PCD: 100
ホール数: 4H
インセット: 45

▼装着の可否判定

車高状態5J・ET455.5J・ET456J・ET45
ノーマル車高×
ローダウン(-20mm程度)×
ローダウン(-40mm以上)×

○:問題なし △:要注意 ×:非推奨

17インチホイールは、スペーシアに迫力と個性を与える最高のカスタムです。

しかし、サイズ選びを間違えると、はみ出しや干渉などのトラブルに見舞われます。

成功のポイント

  • 推奨サイズを守る
  • 信頼できるショップで購入する
  • 装着後は必ずプロにチェックしてもらう
  • 定期的なメンテナンスを怠らない

この記事の情報を参考に、あなたのスペーシアを最高のスタイルにカスタムしてください!

17インチにはさまざまなデザインがあります。
スペーシア MK53Sの17インチを楽天でチェックする

16インチはこちらの記事を参考にしてください

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

タップできる目次