【保存版】ホンダ フリードのツライチ・インセット完全ガイド|型式別の実例サイズと注意点

【保存版】ホンダ フリードのツライチ・インセット完全ガイド|型式別の実例サイズと注意点

「ツライチにしたい。けどインセット(オフセット)はいくつが正解?」

フリードオーナーから最も多い相談を、型式別・インチ別にわかりやすく整理しました。

本記事では、はみ出し・車検・ナット座面などの基礎から、実例サイズ(15/16/17インチ)、さらにローダウン併用時の目安まで一気に解説。内部リンクで各詳細記事にも誘導します。

※注意:下記はあくまで実例と一般的な目安です。個体差・タイヤ銘柄・キャンバー角・バネ下構成・アライメント等で結果は変わります。
購入前は必ず現車実測(ハブ~フェンダー間/インナー干渉クリアランス)をご確認ください。

タップできる目次

ツライチとインセットの基礎知識

フリードのツライチ&ローダウン

ツライチやインセットは「見た目の迫力」と「安全性」のバランスが重要です。

ここを理解しておくと、後のサイズ選びで迷わなくなります。

ツライチとは?

タイヤのはみ出しと干渉

ツライチとは、フェンダーのツラ(外面)と、タイヤ/ホイール外側面をできるだけ揃えるスタイルのこと。

車を真横から見たとき、フェンダーとホイールの外端がほぼ一直線に揃っている状態を指します。

見た目の迫力が大幅に増す一方で、はみ出し=車検不適合となる可能性があるため、慎重なセッティングが必要です。

インセット(オフセット)とは?

フェンダーとの間を計る

インセット(オフセット)とは、ホイールの中心線から取り付け面までの距離を表す数値です。

単位はmmで表示され、この数値によってホイールが車体に対してどのくらい外に出るか、内に入るかが決まります。

インセットを理解すると、ホイール交換時に「外に出すか・内に入れるか」を数字でイメージできるようになります。

  • インセット数値が小さい(+45 → +38):外に出る(ツラ方向)。
  • インセット数値が大きい(+45 → +53):内に入る(引っ込む)。
  • リム幅が広い:外内両側に増えるため、外側は約半分の増分が張り出しに影響。

「リム幅+インセット」のセットで考えるのがツライチ成功のコツです。

日本の車検・はみ出しの考え方(概略)

はみ出し

車検基準を意識しないと、せっかくのカスタムも整備不良扱いになるリスクがあります。

基本ルールを押さえておきましょう。

  • フェンダーからのはみ出しはNG(タイヤ/ホイールともに原則不可)。
  • 走行中のヨレやロールも考慮し、数mmの余裕を確保するのが安全。
  • 突起物や接触の恐れがある状態(干渉)は整備不良に該当する可能性。

※「ツラにぴったり=OK」ではなく、あくまで“余裕を残す”ことがポイントです。

【危険な失敗例】こんなセッティングは避けよう

❌ ケース1:完全にはみ出したツライチ

ホイール外端がフェンダーより2-3mm外に出ている状態。

一見カッコよく見えますが、車検で確実にアウトです。さらに、コーナリング時にタイヤがさらに外に膨らむため、対向車や歩行者に接触するリスクがあります。

❌ ケース2:内側の干渉を無視した攻めすぎセッティング

外側はギリギリセーフでも、ハンドルを切った際にインナーフェンダーやサスペンション部品とタイヤが接触。

異音や部品破損、最悪の場合ハンドルが取られて事故につながる可能性があります。

❌ ケース3:ローダウン後の干渉

ノーマル車高では問題なかったホイールでも、ダウンサスや車高調でローダウンした途端、段差でフェンダーに接触するようになったケース。

日常走行で常に「ガリガリ」音が発生します。

ホンダ車のナット座面と社外ホイールの基本

ナットサイズ

ナット形状の誤用は「緩み・破損」に直結します。

ホイールナットを確認せずに装着するのは非常に危険です。

重要なポイント

  • ホンダ純正は球面座が多い一方、社外ホイールは60°テーパー座が一般的
  • 社外ホイール装着時はナットの座面形状を必ず適合させる(誤用は緩み/破損の原因)

【重大な危険例】座面不適合による事故

球面座用のナットでテーパー座ホイールを締め付けた場合、正しく締まらずに走行中にホイールが外れる事故が実際に発生しています。命に関わる重大事故につながるため、必ず適合するナットを使用してください。

詳しくは、【ホンダ車用ホイールナットのサイズ】をチェックしてください。

ホイールナットの個数

ナット

ホイールナットはホール数により、必要個数が違います。

ホール数に応じてナットの個数も変わり、フリードは2つのパターンあります。

  • 4H(4穴のホイール)は、1台分で16個
  • 5H(5穴のホイール)は、1台分で20個

ホール数により、用意するホイールのナットの数も変わります。

ホイールナットを購入する時には、個数を間違えないように注意してください。

ハブリングの重要性

車のハブ

走行中の振動やブレを防ぐには、ハブ径とオフセットの理解が欠かせません。

補助アイテムや基礎知識を必ずチェックしておきましょう。

ハブリングとは、ホイールのセンターホールと車のハブの径の違いを埋める樹脂製のリングです。

なぜ必要?

  • ハブ径の違いはブレや振動の原因になる
  • 高速走行時の安定性に大きく影響
  • ハブリングの装着で芯出しを安定化

ハブ径の違いはブレや振動の原因につながるため、ハブリングの装着で芯出しを安定化を。

フリードの型式別|純正サイズとツライチの目安

まずは各型式の純正サイズ感と、街乗りで狙いやすい「実用ツライチ」目安を把握しましょう。

詳細なインチアップ解説は、型式別記事へのリンクを用意しています。

ツライチのサイズはあくまで目安であり、車両個体差・タイヤ銘柄・サスペンション状態によってクリアランスは変化します。

購入前には必ず現車での実測確認を行い、車検適合性も考慮した上で選択してください。車検を約束するのもではなく、あくまでカスタム前提の目安です。

新型フリード GT系(2024年〜現行/GT1〜GT8型)

新型フリード GT系

2024年に登場した3代目フリード。

型式はGT1〜GT8に細分化され、駆動方式やグレードによって違いがあります。

足回りは歴代でもっともタイトで、攻めすぎると干渉リスクが高まります。

無難に収めたい場合は+45付近を基準にしてください。

フリード 2代目(2016年9月〜2024年5月)

型式:GB5/GB6(ガソリン)・GB7/GB8(ハイブリッド)

2016年に発売された2代目フリード。標準モデル(フリード)と荷室拡張モデル(フリード+)、アウトドア仕様のクロスターがラインナップされています。

2代目モデル(GB5/GB6・GB7/GB8 2016年〜)は、5H/114.3になっているため注意が必要です。

※初代フリードとの互換性はありません。

フリード(GB5/6/7/8)のインチアップサイズはこちら

フリード+(2016年〜/GB5・GB6・GB7・GB8)

フリード(GB5/6/7/8)のインチアップ

2016年に追加された荷室拡張モデル「フリード+(プラス)」。

荷室やアーチ形状の関係で左右差が出ることがあり、積載を考える人は特に要注意です。

  • 7J +45でフロントギリギリ。車検NGの可能性あり
  • 荷室やアーチ形状の関係で7J +42でも実例あり(タイヤ外径/キャンバー/積載で要調整)。フロントが厳しめです。
  • カスタムが前提になり、無難サイズは7J +50前後です。

関連記事:フリードプラス(GB5/6)のインチアップ情報!16/17インチ

フリード クロスター(GB5/GB6/GB7/GB8)

2019年マイナーチェンジで追加されたアウトドア志向の「クロスター」。

樹脂フェンダーや専用バンパーを装備し、見た目はワイドですが、トレッド/フェンダー内クリアランスは標準フリード相当です。

注意ポイント: 前輪はインナーフェンダーの後方ビス部(9~10時方向)が最初の干渉ポイントになりやすいので、外側へ出す場合は数mmの余裕を残すのが安全です。

純正参考: 15/16インチ +50前後

実用ツライチ目安

  • 16×6.5J +45前後
  • 7J +45でフロントギリギリ。車検NGの可能性あり
  • リア17×7J +42 前後(205/45R17 等)
  • カスタムが前提になり、無難サイズは7J +50前後です。

関連記事:フリードクロスターのインチアップサイズは?16/17インチ

フリード ハイブリッド(2011年〜2016年/GP3)

フリード ハイブリッド(GP3)

2011年に追加された初代フリードのハイブリッドモデル。

型式はGP3。駆動用バッテリーを積むため車重が増しており、タイヤ外径やロードインデックスをしっかり確認する必要があります。

フリード(初代/2008年〜2016年/GB3・GB4)

フリード

初代はフェンダークリアランスがやや広め。

+38付近でも履ける実例があり、現車確認でさらに攻めることも可能です。

  • 純正参考:15インチ +50前後
  • 実用ツライチ目安
    • 16×6.5J +45
    • 17×7J +48前後(205/45R17 等)フロントギリギリ、車検NGの可能性あり
    • ※ツライチ目安は車検対応ではありません。
  • 関連記事:【フリード(GB3/4)】16/17インチの4H,100

実例インセットまとめ(15/16/17インチ)

車のツラを計る

純正からの「」で狙えるサイズ感を、ノーマル車高(ローダウンなし)を基準に一覧化。

ローダウン併用版は次節の表をご覧ください。

スクロールできます
型式ベース(参考)16インチ例17インチ例備考
GT系(1-8)15×6J +5016×6.5J +48~17×7J +50前後(205/45R17)+45は攻め気味。要現車確認
クロスター(GB5/6)15×5.5J +4916×6.5J +48~17×7J +50前後(205/45R17)インナー/フェンダー要チェック
GP315×5.5J +5016×6.5J +50~17×7J +52(205/45R17)フロント要注意
GB3/415×5.5J +5016×6.5J +50〜17×7J +52~フロント要注意
フリード+15×5.5J +4916×6.5J +50~17×7J +50~積載時の上下クリアランス注意

注:タイヤ幅/外径、銘柄(ショルダー形状)、アライメントで実測値は変動します。

外側クリアランスは最低でも数mmの余裕を推奨。

ローダウン併用時の目安(ダウンサス/車高調)

フリードをインチアップ

車高を下げるとタイヤの上下動でフェンダー干渉しやすくなるため、同じリム幅・インセットでも「外は控えめ」が安全。

キャンバー角を付ける場合は外側の余裕が増えますが、内側(アッパー・インナーライナー)も同時にチェックしてください。

※以下はあくまで目安であり、現車実測と車検適合性の確認を推奨します。

スクロールできます
型式推奨タイヤ例17インチ(ローダウン)コメント
GT系(GB7/8)205/45R1717×7J +45要ロール/バンプ干渉確認
クロスター(GB5/6)205/45R1717×7J +45
17×7.5J +48
キャンバーで外側マージン確保
GP3205/45R1717×7J +48インナーの張り出しに注意
GB3/4205/45R1717×7J +48走行状況で干渉あり得る
フリード+205/50R17 / 205/45R1717×7J +45
17×7.5J +48
荷物搭載時は余裕を多めに確保

注:目安は実測レポート・一般的な装着事例をもとにした編集指標です。最終判断は現車実測で行ってください。

失敗しないための「現車実測」ポイント

現車実測

「ツライチを狙うときに一番大切なのは“数字上の適合”だけで判断せず、必ず現車で測って確認することです。

車体個体差や足回りの状態によって、カタログ値どおりに収まらないケースは珍しくありません。」

  • 外側:フェンダー外面からホイール外面までの余裕(静止/荷重/バンプ時)。
  • 内側:サス/アッパー/インナーライナー等との距離。
  • タイヤ銘柄:同じサイズでもショルダー形状で張り出しが変化。
  • ナット座面:社外ホイールは60°テーパーが基本。純正球面ナットは流用不可が多い。
  • ハブリング:ハブ径差がある場合は必ず装着し、芯出しを安定化。

このように、実測でしか分からない要素が多く存在します。

とくに数mm単位で攻めるツライチセッティングでは、現車測定+専門ショップでの確認をセットで行うのが失敗しないための鉄則です。

よくある質問(FAQ)

Q&A

Q. フェンダーとツラが合っていれば、数mmのはみ出しでも大丈夫?

A. 原則NGです。

直進・コーナリング時の動きを考慮し、静止状態で数mmの内側に収めるのが安全です。車検を考えるとさらに余裕を持たせることを推奨します。

Q. 17インチで7Jを入れるなら、インセットは何が無難?

A. 多くの実例で+48前後が基準。攻める場合でも+45付近は現車で干渉確認が必須です(型式・タイヤで差あり)。

フロントがギリギリのため、フロントに合わせる形になります。リアはスペーサーで調整可能。

Q. ローダウンしたら、同じホイールでも当たりやすくなる?

A. はい。バンプ時にフェンダー/インナーへ近づくため、外側は控えめセッティングが無難です。

キャンバー設定で外側余裕は増えますが、内側の干渉も併せて確認してください。

Q. 純正ナットは流用できますか?

A. 社外ホイールは60°テーパー座が一般的。純正の球面座ナットは流用不可のケースが大半です。

適合ナットを必ず用意してください。

まとめ|フリードのツライチは「安全マージン」が鍵

新型フリードGT系

見た目だけを優先してギリギリを狙うと、車検不適合や日常走行での干渉につながる恐れがあります。

フリードでツライチを狙うなら、必ず“安全マージン”を意識したサイズ選びが欠かせません。

  • 基準は7Jで+48前後(17インチ)。スペーサーで3-5mm調整が現実的。
  • ローダウン時は同寸でも干渉リスク上昇。外側は控えめ、キャンバー/車高/バンプ時を考慮。
  • ナット座面(球面⇔テーパー)を確認。快適走行の要。
  • 最終判断は必ず現車実測で。数mmの余裕を確保して車検・安全を両立。

インチアップの具体例や装着イメージは、型式別記事でさらに詳しく解説しています。
新型フリードGT系 17インチ完全ガイドクロスター16/17インチ

本記事のサイズは編集部が収集した実例と一般的な目安を基に構成しています。

最終購入前に販売店・メーカーへの適合確認と現車実測を必ず行ってください。

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この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

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