社外ホイールへの交換を検討する際、「ハブ径」「センターボア」という言葉を目にして戸惑っていませんか。
ホイールが装着できなかったり、走行中にハンドルがブレたり、高速域で振動が出たり。
こうしたトラブルの原因が、ハブ径(センターボア)の不一致だった…というケースは珍しくありません。
私はタイヤショップで約10年勤務し、ホイール交換・持ち込み装着・ハブリング対応なども含めて多くの相談を受けてきました。
特にネット購入が当たり前になってからは、「買ったのに付かない」「振動が出る」という来店が増えています。
この記事では、ハブ径の基礎からメーカー別の“代表的な”サイズ傾向、ハブリングの選び方、固着や外し忘れ対策まで、初心者でも迷わないようにまとめました。
この記事でわかること
- ハブ径とセンターボアの意味と役割
- 国産車・輸入車のメーカー別ハブ径サイズ
- ハブ径が合わない場合に起こるトラブル
- ハブリングの必要性と正しい選び方・装着方法
- ホイール選びで確認すべきその他の重要項目
社外ホイールを安全に装着するために、ぜひ最後までお読みください。
ハブ径(センターボア)とは?基礎知識を解説

ハブ径とは、ホイール中心にある穴の直径を指す用語で、センターボアとも呼ばれます。
この穴は車体側のハブと呼ばれる円筒形の出っ張り部分にはめ込まれ、ホイールの回転中心を正確に定める重要な役割を果たしています。
ハブ径の定義と役割
ホイールを車体に取り付ける際、ボルトとナットだけで固定しているように見えますが、実はハブと呼ばれる中心部分がホイールの位置決めを担っています。
ハブにぴったりとはまる穴の直径がハブ径。
ハブ径が車体側のハブと正確に合うことで、ホイールの真円度が保たれ、回転時のブレや振動を防ぎます。
純正ホイールの場合、車種ごとに専用設計されているため、ハブ径は車体側とぴったり一致するように作られています。
ハブ径とセンターボアの違い
結論から言うと、ハブ径とセンターボアは同じものを指す言葉です。
ハブ径は日本語表現、センターボアは英語表現(Center Bore)で、どちらもホイール中央の穴の直径を意味します。
業界や販売店によって呼び方が異なることがありますが、意味は同一ですので混同しないよう注意しましょう。
ハブ径がホイール装着で重要な理由

ハブ径は「付く/付かない」だけでなく、走行安全性にも影響します。
- ホイール側が小さい → 物理的に装着できない
- ホイール側が大きい → 隙間ができ、振動・ブレの原因になりやすい
とくに輸入車はラグボルト方式が多く「ハブでセンターを出す」前提の設計のため、ハブ径の適合はさらに重要です。

タイヤショップに勤務する中で、ハブ径を確認せずに社外ホイールを購入し、装着できずに困って来店されるお客様を見てきました。特にオンラインで購入される場合は事前確認が不可欠です
メーカー・車種別ハブ径一覧(代表値)


ハブ径は自動車メーカーや車種によって異なるサイズが採用されています。
ホイール購入前には必ず自分の車のハブ径を確認することが重要です。
※同一メーカーでも車種・年式で異なることがあります。購入前に必ず適合表・公式情報で確認してください。
国産車でよくあるハブ径(代表値)
国産車の主なハブ径は以下の通りです。
トヨタ
日産
ホンダ
- 56mm (軽自動車を除く多くの車種)
- 64mm (アコード、オデッセイなど)
マツダ
スバル
- 56mm (インプレッサ、レガシィなど)
- 59mm (軽自動車の自社生産車)
三菱
- 56mm (一部小型車)
- 67mm (アウトランダー、デリカなど)
ダイハツ・スズキ(軽自動車)
- 54mm (多くの軽自動車)
補足:ハブ径表記について(実務上の考え方)
上記のハブ径は、メーカー資料や適合表で一般的に使用されている代表値(公称値)です。
実際のハブは精密部品のため、製造公差の影響により、表記値に対してわずかな寸法差が生じる場合があります。
ホイール選びやハブリング選びでは、必ずメーカー適合サイズ(表記サイズ)を基準に選ぶことが重要です。
ネット通販でハブリングのサイズをチェックしたい方はこちら
輸入車メーカー別ハブ径一覧


輸入車の主なハブ径は以下の通りです。
フォルクスワーゲン・アウディ・スマート
- 57mm (多くの車種で共通)
BMW ミニ
- 56mm (ミニシリーズ)
BMW
- 72.6mm (3シリーズ、5シリーズなど)
メルセデス・ベンツ
- 66.5mm (多くの車種)
プジョー・シトロエン・ボルボ
- 65mm (多くの車種で共通)
ルノー
- 60mm (多くの車種)
ポルシェ
- 71.6mm (911、ケイマンなど)
なお、同じメーカーでも車種や年式によって異なる場合がありますので、必ず実車で確認するか、メーカーの公式情報を参照してください。


ハブ径の測り方・確認方法
ハブ径を自分で測定する場合は、ノギスと呼ばれる測定器具を使用します。
ホイールを外し、中央の穴の内径を測定してください。
より確実な方法は以下の通りです。
- 車検証の型式から、メーカーの公式サイトで確認
- タイヤショップや整備工場で確認してもらう
- ホイールメーカーの適合表を参照



お客様が他メーカーの純正ホイールを中古で購入し流用しようとしたところ、ハブ径が合わず装着できなかったケースを何度も見てきました。例えばトヨタ車(60mm)に三菱の純正ホイール(67mm)は装着できても、その逆は物理的に不可能です
ハブ径が合わないとどうなる?起こりうるトラブル
ハブ径が適合していないホイールを装着すると、さまざまなトラブルが発生します。
装着可否だけでなく、安全性にも関わる重要な問題です。
ホイール側が小さい場合(装着不可)
ホイールのハブ径が車体側のハブより小さい場合、物理的に装着できません。
無理に押し込もうとしてもホイールがハブに引っかかり、ボルト穴の位置も合わなくなります。
この場合の対処法はハブ径を削って広げることですが、ホイールの強度が低下するため推奨されません。
基本的には適合するホイールを選び直す必要があります。
ホイール側が大きい場合(隙間発生)
ホイールのハブ径が車体側より大きい場合、装着自体は可能ですがハブとホイールの間に隙間が生じます。
社外品ホイールは一般的に大きめの設定になっています。
ハブの隙間により、ホイールの回転中心が正確に定まらず、以下のような問題が発生するケースも。
高速走行時の振動・ブレ
ハブ径が合わずセンターがずれたままのホイールで走行すると、特に高速域(80km/h以上)でハンドルの振動やブレが顕著に現れます。
これは回転時の偏心によって生じる現象で、乗り心地が著しく悪化するだけでなく、タイヤの偏摩耗の原因にもなります。
ナットの緩みと脱輪リスク
さらに深刻なのは、ハブ径不適合による走行振動でホイールナットが徐々に緩んでいく可能性です。
ナットの緩みは最悪の場合、走行中のホイール脱輪という重大事故につながります。
特に輸入車でラグボルト方式を採用している車種では、ハブでセンターを出す前提の設計になっているため、ハブ径が合わないと非常に危険。
国産車のテーパーナット方式でもナットの締め方が不適切だと同様のリスクがあります。



実際に高速道路走行中にハンドルの異常な振動を感じて来店されたお客様がいました。確認したところハブ径が合っておらず、ハブリングを装着することで振動が解消されました。
ハブリングとは?役割と必要性
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ハブ径が合わない問題を解決するのがハブリングです。
正しい知識を持って活用することで、社外ホイールを安全に装着できます。
ハブリングの定義と構造
ハブリングは、ハブセントリックリングとも呼ばれるリング状のパーツです。
車体側のハブとホイール側のセンターホールの間に装着し、隙間を埋める役割を果たします。
一般的な社外ホイールのハブ径は73mmから75mmと大きめに設計されていますが、国産車のハブ径は54mmから67mm程度。
ハブの差を埋めるのがハブリングの役目です。
例えば、車体側が56mm、ホイール側が73mmの場合、「56-73」というサイズ表記のハブリングを使用します。
内径56mmが車体側ハブにはまり、外径73mmがホイールのセンターホールにはまることで、隙間が完全に埋まります。
ハブリングの役割(センター出し)
ハブリングの主な役割はホイールのセンター出し精度を高めることです。
ハブとホイールの中心が正確に合うことで、回転時の真円度が向上し、振動やブレを防ぎます。
またハブリングによってホイールが安定することで、走行時の振動によるナットの緩みも防止できます。
これは安全性の観点からも重要な効果です。
テーパーナット車での必要性


国産車の多くはテーパーナットと呼ばれる座面が斜めになったナットを採用しています。
この方式では、ナットを均等に締め込んでいくことで自動的にセンターが出る設計。
そのため理論上はハブリングがなくても装着可能ですが、センター出しの精度を高めるためにはハブリングの装着が推奨されます。
特に高速走行が多い方や、より快適な乗り心地を求める方には必須と言えます。


ラグボルト車(輸入車)での必要性


一方、BMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンなどの輸入車の多くは、ラグボルトと呼ばれる方式を採用しています。
この方式ではハブでセンターを出す設計になっているため、ハブリングは推奨されるケースが多い。
ラグボルト車でハブリングなしで走行すると、ハンドルのブレや振動が顕著に現れ、ボルトに過大な負荷がかかって折損する危険性もあります。



輸入車オーナーの方でハブリングを装着せずに走行し、異音とハンドルのブレで困って来店されるケースがあります。ラグボルト車ではハブリングを装着してください
ハブリングのメリットとデメリット


ハブリングには明確なメリットがある一方、注意すべきデメリットも存在します。
両面を理解した上で適切に使用しましょう。
ハブリングを装着するメリット3つ
1. センター出し精度の向上
ハブリングを装着することで、ホイールの回転中心がより正確に定まります。これにより真円度が増し、回転バランスが向上します。
2. 振動・ブレの軽減
センターが正確に出ることで、高速走行時のハンドル振動や車体のブレが大幅に軽減されます。乗り心地が向上し、長距離ドライブでも疲労が少なくなります。
3. ナットの緩み防止
ホイールが安定して取り付けられるため、走行振動によるナットの緩みを防止できます。
これは安全性向上に直結する重要なメリットです。
ハブリングのデメリットと注意点
固着リスク
金属製のハブリングを長期間装着したまま走行すると、錆や腐食によってハブに固着して外れなくなることがあります。
特に融雪剤を使用する地域や沿岸部では注意が必要です。
外し忘れリスク
社外ホイールから純正ホイールに戻す際、ハブリングの取り外しを忘れると重大なトラブルにつながります。
純正ホイールはハブにぴったり合う設計のため、ハブリングが残っているとホイールが正しく装着できず、脱輪の危険性があります。
メンテナンスの手間
固着を防ぐため、定期的にハブリングを取り外して清掃し、グリスを塗布する必要があります。
この手間を惜しむと後々苦労することになります。
金属製vs樹脂製の比較
| 項目 | 金属製(アルミ等) | 樹脂製 |
|---|---|---|
| 耐久性 | 高い | やや劣る |
| 精度 | 高い | やや劣る |
| 固着リスク | あり | なし |
| 価格 | 1000円〜3000円 | 500円〜1500円 |
| 重量 | やや重い | 軽い |
| 推奨用途 | 長期使用 | 季節交換用 |
固着が心配な方や季節ごとにタイヤを履き替える方は樹脂製、長期間同じホイールを使用する方は金属製がおすすめです。



ハブリング固着で取り外しに1時間以上かかったケースを何度も経験しています。特に5年以上メンテナンスせずに放置された金属製ハブリングは非常に固着しやすいです
ハブリングの正しい選び方
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ハブリング選びで最も重要なのはサイズの確認です。
間違ったサイズを購入すると全く使えないため、慎重に選びましょう。
サイズの確認方法(内径・外径)
ハブリングのサイズ表記は「内径-外径」で示されます。例えば「56-73」であれば、内径56mm、外径73mmを意味します。
内径の確認方法
車体側のハブ径を確認します。前述のメーカー別一覧表を参照するか、ノギスで実測してください。
ディーラーや整備工場に問い合わせても確認できます。
外径の確認方法
ホイールのセンターホール径を確認します。
ホイールの商品説明やメーカーサイトに記載されているほか、ノギスで測定も可能です。社外ホイールの場合、73mmが最も一般的です。
測定時は0.5mm単位で正確に測る必要があります。
少しでも誤差があると装着できなかったり、緩すぎて効果を発揮できなかったりします。
ツバ付き・ツバなしの選び方
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ハブリングにはツバ(フランジ)が付いたタイプと、ツバなしのタイプがあります。
ツバ付き
ハブリングの外側にツバが付いており、ホイールのセンターホール部分で引っかかる構造です。
ハブリングがずれたり奥まで入り込んだりすることを防ぎます。
多くの場合、ツバ付きを選ぶのが無難です。
ツバなし
ツバがない円筒形のハブリングです。エンケイなど一部のホイールメーカーでは、センターホール部分の形状の関係でツバ付きが装着できない場合があります。
この場合はツバなしを選ぶ必要があります。
装着予定のホイールメーカーのサイトで推奨タイプを確認するか、販売店に問い合わせることをおすすめします。
素材の選び方(アルミ・樹脂)
金属製(アルミ)を選ぶべき人
- 長期間同じホイールを使用する
- 耐久性と精度を最優先したい
- 定期的なメンテナンスができる
樹脂製を選ぶべき人
- 夏冬でタイヤを履き替える
- 固着リスクを避けたい
- メンテナンスの手間を減らしたい
- 融雪剤使用地域に住んでいる
どちらを選ぶか迷う場合は、まず樹脂製を試してみることをおすすめします。価格も安く、取り扱いが簡単です。



サイズを間違えて購入し、装着できずに再購入になったお客様を何度も見てきました。特にオンライン購入の場合は必ず実測してから注文してください。1mm違うだけで使えません


ハブリングの正しい装着方法と注意点


ハブリングの装着自体は簡単ですが、装着後のナット締めが最も重要です。
正しい手順で作業しましょう。
ハブリングの装着手順
手順1: ハブの清掃
まず車体側のハブ表面を清掃します。錆や汚れをワイヤーブラシやサンドペーパーで除去し、きれいな状態にしてください。
手順2: ハブリングの装着
ハブリングを車体側のハブに押し込みます。内径がぴったり合っていれば、軽く押すだけではまります。固着防止のため、ハブとハブリングの接触面に薄くグリスを塗布しておくと良いでしょう。
手順3: ホイールの仮止め
ホイールを装着し、全てのボルトを手で締め込みます。この段階ではまだ本締めしません。
ナットの正しい締め方(トルク管理)


ハブリング装着時に最も重要なのがナットの締め方です。
以下の手順を守ってください。
段階的締め付け
- 規定トルクの50パーセント程度まで締める
- 規定トルクの70パーセント程度まで締める
- 最後に規定トルクで本締め
一気に締めるとセンターがずれるため、必ず段階的に締めてください。
締め付け順序
ナットは対角線上に交互に締めます。5穴の場合は星型のパターン、4穴の場合は対角に交互です。これによりホイールが均等に締まり、センターが正確に出ます。
規定トルク
国産車の一般的な規定トルクは90から110ニュートンメートル程度ですが、車種によって異なります。
必ず車両の取扱説明書で確認してください。


センター出しのコツ
センター出しを確実に行うポイントは以下の通りです。
- トルクレンチを必ず使用する
- インパクトレンチで一気に締めない
- 全てのナットを均等な力で締める
- 100km走行後に増し締めを行う
インパクトレンチで一気に締めてセンターがずれてしまうことがあります。
ハブリング使用時のトラブルと対策


ハブリングを使用する上で、いくつか注意すべきトラブルがあります。
予防策と対処法を知っておきましょう。
ハブリングの固着を防ぐ方法
装着前の予防策
- ハブ表面の錆を完全に除去する
- 薄くグリスやラッカースプレーを塗布する
- 樹脂製ハブリングを選択する
定期メンテナンス 年に1回程度、タイヤ交換時などにハブリングを取り外し、ハブを清掃してグリスを塗り直すことで固着を防げます。特に融雪剤を使用する地域では必須の作業です。
固着したハブリングの外し方
万が一固着した場合の対処法は以下の通りです。
手順1: 浸透潤滑剤の使用
CRC556などの浸透潤滑剤をハブリングとハブの隙間に吹き付け、30分から1時間放置します。
手順2: 専用工具で取り外し
マイナスドライバーなどを隙間に差し込み、少しずつ浮かせます。
無理に外そうとするとハブを傷つけるため、慎重に作業してください。
手順3: それでも外れない場合
整備工場に依頼するのが確実です。
専用工具や経験があれば、ハブを傷つけずに取り外せます。
純正ホイール装着時の外し忘れ防止
ハブリングを外し忘れたまま純正ホイールを装着すると、ホイールが正しく座らず、ナットの締め付けトルクも正常に伝わりません。
最悪の場合、走行中にホイールが外れる危険性があります。
外し忘れ防止策
- タイヤ交換時に毎回ハブリングの有無を確認する
- 作業チェックリストを作成する
- 目立つ色の樹脂製ハブリングを使う
特に冬タイヤから夏タイヤへの履き替え時は、社外ホイールから純正ホイールに戻すケースが多いため、必ず確認してください。



ハブリングを外し忘れて純正ホイールを装着し、走行中に異音がして来店されたケースがあります。幸い大事には至りませんでしたが、一歩間違えば重大事故でした。ホイール交換時は必ずハブの状態を確認してください
ハブ径以外のホイール選びの重要ポイント
ホイール選びではハブ径だけでなく、他にも必ず確認すべき項目があります。
これらが1つでも合わないとホイールは装着できません。
PCD(ピッチサークル径)


PCDはPitch Circle Diameterの略で、ボルト穴の中心を結んだ円の直径を指します。
ハブ径と並んで最も重要な数値です。
国産車の主なPCD
- 100mm(小型車、軽自動車に多い)
- 114.3mm(普通車、大型車に多い)
測り方 対角のボルト穴中心間の距離を測定します。5穴の場合は計算式があり、隣接する穴の距離に1.701を掛けるとPCDが求められます。
PCDは0.1mm単位で正確に合わせる必要があり、近い数値でも装着できません。例えば114.3mmと120mmは全く別物です。


ボルト穴数


ボルト穴数は文字通りボルトを通す穴の数です。
一般的な穴数
- 4穴(軽自動車、小型車)
- 5穴(普通車、大型車)
- 6穴(商用車、一部SUV)
見た目で簡単に判別できますが、PCDとセットで確認が必要です。
例えば5穴でもPCDが100mmと114.3mmで異なる車種があります。
オフセット(インセット)
オフセットは、ホイールのリム幅中心線とハブ取り付け面との距離をミリメートルで表した数値です。
オフセットの影響
- プラス方向に大きい→ホイールが車体内側に入る
- マイナス方向→ホイールが外側に出る
純正値から大きくずれると、タイヤがフェンダーからはみ出したり、サスペンションに干渉したりします。
車検にも影響するため、±5mm程度の範囲内で選ぶのが安全です。


ホイールナットの種類


ホイールナットの座面形状は主に3種類あります。
テーパー座(60度)
国産車の多くが採用。ナット座面が60度の角度で斜めになっています。
球面座 ホンダや一部輸入車が採用。座面が球面状になっています。
平座 一部の車種で採用。座面が平らです。
純正ホイールから社外ホイールに交換する際、座面形状が異なる場合は適合するナットを別途購入する必要があります。


ハブ径で失敗しない最終チェック
ホイール交換でトラブルになる人の多くは、「どれか1つ」を見落としています。
逆に言えば、次の5項目を確認するだけで、装着トラブルや高速振動のリスクは大きく下げられます。
- ホイールのセンターホール(外径)を確認した
- 車体のハブ径(内径)を確認した
- 隙間が出るならハブリング(内径-外径)を用意した
- ナット座面(テーパー/球面/平面)を確認した
- 規定トルクで段階締めする準備がある(トルクレンチ推奨)
この5つを押さえれば、「買ったのに付かない」「振動が止まらない」の失敗確率はかなり下がります。
よくある質問(FAQ)


Q1: ハブ径とセンターボアは同じものですか?
はい、同じものです。
ハブ径は日本語表現、センターボアは英語表現で、どちらもホイール中心にある穴の直径を指します。
販売店や業界によって呼び方が異なることがありますが、意味は同一です。
Q2: ハブリングは必ず必要ですか?
車種とホイールによって異なります。
純正ホイールの場合は不要です。
社外ホイールの場合、テーパーナットを採用している国産車では必須ではありませんが、装着を推奨します。
ラグボルトを採用している輸入車(BMW、ベンツ、VWなど)では、ハブリングは推奨されるケースが多いです。
Q3: ハブ径が合わないとどうなりますか?
ホイール側が小さい場合は物理的に装着できません。
ホイール側が大きい場合は装着可能ですが、ハブとの間に隙間ができてセンターがずれ、高速走行時の振動やハンドルのブレ、ナットの緩み、最悪の場合は脱輪の危険性があります。
Q4: ハブリングのサイズはどうやって選びますか?
ハブリングは「内径-外径」で表記されます。
内径は車体側のハブ径、外径はホイールのセンターホール径に合わせます。
例えば車体が56mm、ホイールが73mmなら「56-73」を選びます。ノギスで実測するか、メーカー情報を確認してください。
Q5: テーパーナットがあればハブリングは不要ですか?
テーパーナットの場合、ナットを均等に締めることで自動的にセンターが出る設計になっているため、理論上は不要です。
ただし、より高い精度でセンター出しをするため、振動を最小限にするため、ナットの緩みを防ぐためには、ハブリングの装着を推奨します。
Q6: ハブリングを付けたまま純正ホイールに戻せますか?
絶対にやめてください。純正ホイールは車体側ハブにぴったり合う設計のため、ハブリングが残っているとホイールが正しく座りません。
ナットが正常に締まらず、走行中にホイールが外れる危険性があります。
純正ホイールに戻す際は必ずハブリングを取り外してください。
Q7: ハブリングが固着して外れなくなったらどうすればいいですか?
まずCRC556などの浸透潤滑剤を吹き付け、30分から1時間放置してください。
その後、マイナスドライバーなどで慎重に浮かせます。
無理に外そうとするとハブを傷つけるため、どうしても外れない場合は整備工場に依頼することをおすすめします。
予防策として、装着前にグリスを塗布するか、樹脂製ハブリングを使用してください。
まとめ


ホイールのハブ径(センターボア)は、ホイール交換時に必ず確認すべき重要な項目です。
ハブ径が合わないと装着できなかったり、走行時の振動やブレ、最悪の場合は脱輪という重大事故につながったりします。
ホイールのハブ径(センターボア)は、見落とされがちですが装着可否と安全性に直結する超重要ポイント。
- 小さければ装着不可
- 大きければ隙間が出て振動原因になりやすい
- 隙間はハブリングで解決できる(正しいサイズが必須)
- 固着・外し忘れ対策まで含めて、運用が安全
社外ホイールを買う前に、必ず「ハブ径」と「センターホール径」を確認してから選びましょう。
ハブリング選びではサイズの確認が最重要。
また、ツバの有無や素材(金属製・樹脂製)も用途に応じて選びましょう。
タイヤショップ勤務時代でも、持ち込み装着で多かったのは「サイズ違い購入」です。
購入前にサイズ表記(内径-外径)だけ必ず確認してください。
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