スバルBRZ(ZC6型)を19インチにインチアップしたい。
19インチの適合サイズは?
干渉やはみ出しを防ぐ方法は?
おすすめのセッティングは?
BRZを19インチにインチアップする際は、適切なサイズ選びとセッティングが重要です。
タイヤ屋で10年働いた経験をもとに、BRZ(ZC6型)を19インチにインチアップする時の疑問に徹底的に答えます。
BRZに19インチを装着する目的

19インチは、BRZのルックスを大きく変えることができるサイズです。
19インチ装着のメリット
- 迫力のあるビジュアル
- ドレスアップ効果が高い
- ホイールデザインの選択肢が豊富
- フェンダーとのバランスが良くなる
19インチ装着のデメリット
- 乗り心地が硬くなる
- 燃費が悪化する可能性
- タイヤ・ホイールが高額
- はみ出し・干渉のリスクが高い
- PCD100の選択肢が少ない
純正16インチから3インチアップとなるため、見た目の変化は劇的です。
ただし、18インチと比較すると、セッティングの難易度は格段に上がります。
BRZ(ZC6型)の基本スペック
https://commons.wikimedia.org/wiki/
対象車両
- 型式:DBA-ZC6
- 年式:2012年-2020年
- エンジン:FB20型 2.0L 水平対向4気筒
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
スバルBRZは、トヨタ自動車と共同開発したスポーツカーで兄弟車はトヨタ86です。
純正16インチサイズ
- タイヤサイズ:205/55R16
- ホイールサイズ:16×6.5J
- PCD:100
- ホール数:5H
- インセット:48
BRZのPCDは100mmで、一般的な114.3mmではないため、ホイール選びには注意が必要です。

19インチの適合タイヤサイズ

BRZに装着可能な19インチタイヤサイズは以下の通りです。
フロント、リアでサイズを変えることも可能ですが、カスタム前提になります。
推奨タイヤサイズ
225/35R19(最も一般的)
- タイヤ外径:627mm
- 純正比:-4mm
- 特徴:バランスが良く、選択肢も多い
235/35R19(ワイドサイズ リア用)
- タイヤ外径:637mm
- 純正比:+6mm
- 特徴:グリップ重視、よりワイドな見た目
215/35R19(ナローサイズ)
- タイヤ外径:617mm
- 純正比:-14mm
- 特徴:軽量重視、干渉リスク低減
※純正16インチ(205/55R16)の外径は631mmです。

タイヤサイズ選びのポイント

タイヤ外径は純正サイズから±3%以内に収めることが車検対応の基本。
225/35R19は純正外径に最も近く、スピードメーターの誤差も最小限に抑えられます。
235/35R19は若干外径が大きくなりますが、許容範囲内です。ただし、はみ出しリスクは高まります。
215/35R19は外径が小さくなるため、干渉リスクは低減しますが、外径差が大きめです。

19インチのホイールサイズ

基本的なホイールサイズ
標準セッティング
- ホイールサイズ:19×7.5J
- PCD:100
- ホール数:5H
- インセット:48
このサイズは純正インセットに近く、比較的装着しやすい設定です。
注意点としてBRZ ZC6には、4ポットキャリパー車があり、キャリパーサイズによりホイールのマッチングが変わります。
ホイールナットはこちらの記事を参考にしてください。

ホイール幅とインセットのバリエーション
19×8.0J インセット48
- 装着難易度:★★☆☆☆(比較的容易)
- 特徴:純正に近い設定で干渉リスク低め
- 推奨タイヤ:225/35R19
※ローダウン、キャンバーなど調整が必要です。
19×8.5J インセット45
- 装着難易度:★★★☆☆(中級)
- 特徴:ツライチ狙いのセッティング
- 推奨タイヤ:225/35R19、235/35R19
- 注意:フェンダーとのクリアランス要確認
※ローダウン、キャンバーなど調整が必要です。
19×9.0J インセット42-45
- 装着難易度:★★★★☆(上級)
- 特徴:ワイドボディ・ドリフト仕様向け
- 推奨タイヤ:235/35R19、245/35R19
- 注意:ローダウン、フェンダー加工が必要な場合あり
※要注意(カスタム前提)
19×9.5J インセット38-42
- 装着難易度:★★★★★(最上級)
- 特徴:サーキット・競技向けセッティング
- 推奨タイヤ:245/35R19、255/35R19
- 注意:確実にフェンダー加工・キャンバー調整が必要
※要注意(カスタム前提)
インセットによる位置の違い

インセットの数値が小さくなるほど、ホイールは外側に出ます。
同じホイール幅で、
- インセット48:純正に近いポジション
- インセット45:約3mm外側へ
- インセット42:約6mm外側へ
- インセット38:約10mm外側へ
BRZはフェンダーのクリアランスがシビアなため、インセットの選択は慎重に行う必要があります。

干渉・はみ出しを防ぐためのセッティング

19インチを装着する際、最も注意すべきはフェンダーとの干渉とタイヤのはみ出しです。
フロント側の対策
主な干渉ポイント
- フェンダーインナー上部
- タイヤハウス内のボルト類
- サスペンションアーム
対策方法
- 適切な車高設定(指2-3本程度のクリアランス確保)
- キャンバー角の調整(ネガティブキャンバー-1.5°~-2.5°程度)
- 必要に応じてフェンダー内の突起物加工
- タイヤサイズの見直し(215/35R19への変更)
リア側の対策
主な干渉ポイント
- フェンダーアーチ
- ショックアブソーバー周辺
- トーコントロールロッド
対策方法
- 車高の適切な調整
- トー角の調整
- ネガティブキャンバーの適用
- リアフェンダーの引っ張り出し(必要に応じて)
はみ出し対策
タイヤ側面のはみ出しは車検不適合となります。
チェックポイント
- タイヤの最外部がフェンダーからはみ出していないか
- 直線定規をフェンダーに当ててチェック
- ハンドルを切った状態でも確認
対策
- インセットの大きいホイールを選ぶ
- ホイール幅を8Jに抑える
- オーバーフェンダー化を検討
- 引っ張りタイヤ(ストレッチ)の採用
ハミタイについては以下の記事を参考にしてください、

車高調整との関係

19インチを装着する場合、車高調の導入は必須と考えた方が良いでしょう。
推奨車高セッティング
ストリート仕様
- フロント:指2.5-3本分のクリアランス
- リア:指2.5-3本分のクリアランス
- 特徴:干渉リスク低、実用性高い
ドレスアップ仕様
- フロント:指2本分のクリアランス
- リア:指2本分のクリアランス
- 特徴:見た目重視、段差注意が必要
サーキット仕様
- フロント:指1.5-2本分のクリアランス
- リア:指1.5-2本分のクリアランス
- 特徴:走行性能重視、一般道は要注意
注意点
- 下げすぎは厳禁(干渉・破損リスク大)
- 前後のバランスを考慮
- 荷重による沈み込みも計算に入れる
アライメント調整

19インチ装着時は、アライメント調整が重要です。
アイライメントは車、乗り方によってことなるためあくまで参考値です。
推奨設定(ストリート向け)
フロント
- キャンバー:-1.5°~-2.0°
- トー:0~トーイン0.5mm程度
- キャスター:純正値維持
リア
- キャンバー:-1.5°~-2.0°
- トー:トーイン0.5~2mm程度
サーキット向け設定
フロント
- キャンバー:-2.5°~-3.5°
- トー:0~トーアウト0.5mm程度
リア
- キャンバー:-2.0°~-3.0°
- トー:トーイン0.5~2mm程度
ネガティブキャンバーを付けることで、タイヤの上部がフェンダー内に収まりやすくなります。

PCD100のホイール選び

BRZのPCDは100mmのため、ホイール選択には制約があります。
PCD100ホイールの特徴
一般的な5穴車のPCDは114.3mmですが、BRZは100mmです。
そのため、以下の点に注意が必要です。
- ホイールの選択肢が114.3mmより少ない
- 特に19インチでPCD100は限られる
- 価格帯が高めの傾向
- 納期が長い場合がある

主なPCD100対応ホイールブランド
スポーツホイールブランド
- BBS(RG-R、RF、RIなど)
- RAYS(TE37、CE28Nなど)
- ENKEI(PF07、PF03など)
- ADVAN Racing(RGⅢ、RTなど)
- WORK(Emotion、Meisterなど)
カジュアルブランド
- WEDS(レオニス、ウェッズスポーツなど)
- HOT STUFF(G.speedなど)
- KYOHO(スマック、シュタイナーなど)
注意点としてBRZ ZC6には、4ポットキャリパー車があり、ホイールの適合が変わります。キャリパーの確認&ホイールマッチングのチェックが必要です。
鍛造ホイールのすすめ

19インチになると重量が増加するため、軽量な鍛造ホイールがおすすめです。
鍛造ホイールのメリット
- 軽量で走行性能向上
- 強度が高く安全性も高い
- バネ下重量の軽減で乗り心地改善
- 燃費への悪影響を最小限に
主な鍛造ホイール
- RAYS TE37SL:約7.5kg/本(19×8J)
- ENKEI PF07:約8.0kg/本(19×8J)
- BBS RI-D:約8.2kg/本(19×8J)
一般的な鋳造ホイールは10kg前後のため、2-3kg/本の軽量化が可能です。

19インチ装着の実例とセッティング
セッティング例1:バランス重視
仕様
- ホイール:19×8J インセット48
- タイヤ:225/35R19
- 車高:前後指3本分
- キャンバー:フロント-1.5°、リア-1.5°
- 加工:なし
特徴
- 干渉リスク最小
- 日常使用に最適
- 無加工で装着可能
セッティング例2:ドレスアップ重視

仕様
- ホイール:19×8.5J インセット45
- タイヤ:225/35R19
- 車高:前後指2本分
- キャンバー:フロント-2.0°、リア-2.0°
- 加工:フェンダー内突起物処理
特徴
- ツライチに近い見た目
- 軽微な加工が必要
- 段差では注意が必要
セッティング例3:サーキット仕様

仕様
- ホイール:19×9.5J インセット40
- タイヤ:255/35R19
- 車高:前後指1.5本分
- キャンバー:フロント-3.0°、リア-2.5°
- 加工:フェンダー引っ張り出し、アーチ加工
特徴
- グリップ最重視
- フェンダー加工必須
- 一般道走行は困難
タイヤ選びのポイント

19インチのタイヤは高額なため、用途に合わせた選択が重要です。
ストリート向けタイヤ
プレミアムスポーツ
- ミシュラン Pilot Sport 5
- ブリヂストン POTENZA S007A
- コンチネンタル SportContact 7
特徴:性能と快適性のバランス
スポーツ走行向けタイヤ
ストリートスポーツ
- ヨコハマ ADVAN NEOVA AD09
- ブリヂストン POTENZA RE-71RS
- ダンロップ DIREZZA ZⅢ
特徴:グリップ力が高く、ワインディングやサーキット走行に対応
セミスリックタイヤ
- TOYO PROXES R888R
- ADVAN A050
特徴:セミスリックタイヤは競技専用、一般道走行不可

コストパフォーマンス重視
アジアンタイヤ
- ナンカン NS-2R
- ハイフライ HF805
特徴:価格が安い、ドリフト練習などに
タイヤのグレードによって価格は大きく変わるため、予算と用途を明確にしましょう。
費用の目安

19インチへのインチアップには、まとまった費用が必要です。
ホイール・タイヤセット
エントリーグレード
- ホイール:5万円~10万円/4本
- タイヤ:6万円~10万円/4本
- 合計:11万円~20万円程度
ミドルグレード
- ホイール:10万円~20万円/4本
- タイヤ:10万円~15万円/4本
- 合計:20万円~35万円程度
ハイグレード(鍛造など)
- ホイール:20万円~40万円/4本
- タイヤ:15万円~20万円/4本
- 合計:35万円~60万円程度
BRZ(ZC6)に適合するホイールセットを選んでください。
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19インチ装着時のよくある質問

Q1. 純正から3インチアップは違法ではないですか?
A. インチアップ自体に制限はありません。重要なのは、タイヤ外径を純正の±3%以内に収めることと、はみ出し・干渉がないことです。適切なサイズを選べば問題ありません。
Q2. 車検は通りますか?
A. 適切なサイズ・セッティングであれば車検対応可能です。
以下を守る必要があります。
- タイヤ外径が純正の±3%以内
- タイヤがフェンダーからはみ出していない
- ロードインデックス(荷重指数)が純正以上
- 速度記号が適切

Q3. 乗り心地はどれくらい悪化しますか?
A. 16インチと比較すると、確実に硬くなります。
扁平率が下がり、ホイールも重くなるためです。ただし、車高調の減衰力調整やタイヤ選びで緩和は可能です。

Q4. 燃費への影響は?
A. 一般的に5~10%程度悪化します。
重量増とタイヤの転がり抵抗増加が主な原因です。

Q5. 18インチとの違いは?
A. 見た目のインパクトは19インチが上ですが、セッティングの難易度、費用、実用性は18インチが優れます。
サーキット走行でも18インチを選ぶユーザーは多いです。
Q6. ドリフトに19インチは向いていますか?
A. プロのD1ドライバーでも18インチを選ぶことが多いです。
19インチは重量があり、切れ角も取りにくいため、ドリフトには18インチ以下が推奨されます。

Q7. 雪道走行は可能ですか?
A. 19インチでもスタッドレスタイヤは存在しますが、選択肢が限られ高額です。
冬季は純正16インチにスタッドレスや必要に応じてタイヤチェーンを装着することをおすすめします。

まとめ
スバルBRZ(ZC6型)の19インチインチアップについて詳しく解説しました。
19インチ装着の重要ポイント
- タイヤサイズは225/35R19が基本
- ホイールは19×7.5J インセット48から始める
- 車高調とアライメント調整は必須
- PCD100対応ホイールは選択肢が限られる
- 予算は最低15万円~を見込む
- はみ出し・干渉対策を怠らない
おすすめのセッティング
初めての19インチ装着なら、
- ホイール:19×8J インセット48
- タイヤ:225/35R19
- 車高:指3本分程度
- 必要に応じてローダウンなど
このセッティングなら、干渉リスクを最小限に抑えながら19インチの迫力を楽しめます。
BRZ(ZC6)に適合するホイールセットを選んでください。
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最後に
19インチは見た目のインパクトが大きく、BRZの魅力を最大限引き出せるサイズです。
ただし、18インチと比較するとセッティングの難易度は高く、費用もかかります。
実用性を重視するなら18インチ、ルックス最優先なら19インチと考えると良いでしょう。
適切なセッティングで、あなたのBRZをさらに魅力的な一台に仕上げてください。

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※車検対応については地域や検査官によって判断が異なる場合があります。
2代目BRZは以下の記事を参考にしてください

