スバルBRZ(ZD8)を20インチにインチアップしたい方へ。
- BRZに20インチは本当に装着できる?
- メーカーの適合表に載っていないって本当?
- 走行性能への影響は?
- どんな落とし穴がある?
こちらの記事では、BRZ ZD8の20インチインチアップについて、タイヤ専門店で10年の経験を持つ私が、実際のユーザー体験も交えながら詳しく解説します。
20インチは、BRZの見た目を劇的に変える究極のドレスアップです。ただし、多くのオーナーが知らない「意外な落とし穴」があることも事実です。
まずは、購入前に絶対に知っておくべき5つの落とし穴から見ていきましょう。
【衝撃の事実】BRZの20インチ化に潜む5つの意外な落とし穴

新型スバルBRZ(ZD8)を手に入れたオーナーなら誰もが一度は考えること、それは「愛車をさらにカッコよくしたい」という純粋な欲求でしょう。
フェンダーハウスいっぱいに広がる大径ホイールへのインチアップは、愛車の印象を劇的に変える力を持っています。
中でも20インチという選択肢は、その圧倒的な存在感で究極のスタイルを約束してくれるように思えます。
しかし、その道のりは想像以上に複雑かもしれません。
憧れだけで足を踏み入れると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。
落とし穴1:大手メーカーの適合リストに「20インチ」の記載がない
まず、多くのオーナーが驚くであろう事実からお伝えします。
有名ホイールメーカーの公式サイトで、あなたのBRZ(ZD8)に適合する20インチホイールを探してみてください。
例えば、大手メーカーWEDSの「WEDSホイール装着 マッチングサイト」で、人気ブランドの「WedsSport TC105X Forged」や「LEONIS MX」のZD8型BRZ向け適合リストを確認すると、17インチや18インチの記載は豊富に見つかります。
しかし、肝心の20インチの装着可能サイズは「無い」のです。
これは単なる記載漏れではありません。
メーカーとしては、車高調整やフェンダー加工といった高度なカスタムを前提としない限り、安全マージンを確保できないと判断しているのでしょう。
適合表の注意書きには「『×』はそのホイール径において、はみ出しや干渉などの理由により装着可能なサイズ・インセットが無い…などの理由によって装着ができないことを意味します。」と明確に記されています。
つまり、メーカーとして「安全に装着できる20インチサイズは推奨できません」と公言しているに等しいのです。
多くのパーツが販売されている中で、大手メーカーが公式に適合を謳っていないというこの事実は、BRZの20インチ化がいかに標準から外れた、挑戦的なカスタムであるかを示す最初のハードルと言えるでしょう。
この衝撃的な事実を知らずに20インチを購入してしまい、後から「装着できない」と気づくケースもあるので注意が必要です。
落とし穴2:「デチューンですね」と笑われる可能性
インチアップは、見た目の向上と引き換えに走行性能へ影響を与えることを忘れてはなりません。
過去のモデルでも、BRZ/86に18インチを装着することについて「過剰スペックではないか」という議論がありました。走行性能を突き詰めれば、17インチ、あるいは16インチがベストバランスだという意見も根強く存在します。
あるユーザーが、インチアップした際に専門ショップから言われたという辛辣なコメントが、この問題の本質を的確に表しています。
「完全なデチューンですね」と笑われてしまいました。(単にバネ下重量が重くなっただけで、走行性能的にはマイナスでしたので。)
このコメントにある「バネ下重量」とは、サスペンションのスプリングより下にあるパーツ(タイヤ、ホイール、ブレーキなど)の総重量のことです。
この部分が重くなると、路面からの衝撃に対するタイヤの追従性が悪化します。具体的には以下のような変化として現れます。
- 路面の細かな凹凸を拾いやすくなり乗り心地がゴツゴツする
- ステアリングを切った際の応答がわずかに遅れるように感じる
- サスペンションの動きが鈍くなる
これらは、本来BRZが持つ軽快でシャープなハンドリングを損なう原因となるのです。
つまり、20インチ化によって得られる圧倒的な見た目の代償として、走行性能面でのデメリットを受け入れる覚悟が必要になるのです。
見た目を最優先するのか、それともBRZ本来の走りの楽しさを維持するのか。
このトレードオフは、インチアップを計画する上で最も重要な判断基準となります。
落とし穴3:インセットと突出量の計算が超シビア

ホイール選びは、単に直径(インチ)だけで決まるほど単純ではありません。
リム幅(J数)、インセット、そして見落としがちなスポークの突出量といった、ミリ単位の緻密な計算がすべてを決めます。
「ノーマル車高でギリギリ安全なホイールサイズ 8Jインセット45」を基準に、彼は本命候補である「アドバンRG-4」の「18インチ 8.0J INSET47(スポーク突出約4ミリ)」を検討します。
インセットの数値だけ見れば純正より内側に入りそうですが、スポークが外側に突出するデザインのため、単純な計算では済みません。
計算例:
- 基準のTWSホイール:インセット44
- アドバンRG-4:インセット47(3mm内側)
- しかしスポークが約4mm外側に突出
- 結果:-3mm + 4mm = +1mm外側に出る
このように、フェンダーとタイヤ・ホイールの面を揃える「ツライチ」を目指す道は、数ミリ単位のせめぎ合いです。
特に20インチという大径ホイールでは、わずかな計算ミスがフェンダーへの干渉という致命的な結果に繋がりかねません。まさに、数値と格闘する奥深く、そしてシビアな世界です。
落とし穴4:タイヤ外径を合わせないと車検に通らない

インチアップの成功は、ホイールだけでなく、それに組み合わせるタイヤ選びに懸かっています。
最も重要なのは、タイヤの外径を純正サイズと大きく変えないことです。
新型BRZの上級グレード「S」や「R」に標準装備されている18インチタイヤは「215/40R18」で、外径は約629mmです。
これを基準に20インチ化する場合、候補となるタイヤサイズは以下のようになります。
- 215/30R20: 外径 約637mm (+8mm)
- 225/30R20: 外径 約643mm (+14mm)
もしタイヤ外径が純正から大きくずれてしまうと、スピードメーターが表示する速度と実際の速度に誤差が生じます。
これは非常に危険なだけでなく、保安基準に適合しないため車検にも通りません。
20インチという大径ホイールに合わせるためには、タイヤの厚み(扁平率)が「30」という極端に薄いものを選ばざるを得ません。
適切な扁平率のタイヤを慎重に選び、外径を純正に近づけることが、合法かつ安全なインチアップの絶対条件です。
落とし穴5:お店で取り付けを断られる可能性

ホイールとタイヤの完璧な組み合わせを見つけ出し、いざ購入!となっても、まだ安心はできません。
最後の関門、それは「取り付け作業を請け負ってくれるか」という現実的な問題です。
計算上は装着可能に見えるサイズでも、店舗側が保安基準に対してより厳しい独自の安全マージンを設定しているケースがあることを示唆しています。
多くのカー用品店や整備工場は、フェンダーからはみ出す可能性(ハミタイ)や、走行中の干渉リスクがあるカスタムに対して、作業を断ることがあります。
これは単に意地悪をしているのではなく、以下の理由からです。
- コンプライアンス遵守の観点
- 万が一のトラブル(走行中の干渉による事故など)が発生した際の責任問題を回避
- プロとしての自己防衛策
特に20インチのようなチャレンジングなサイズとなれば、そのハードルはさらに高くなるでしょう。
パーツを揃えたのにプロに取り付けを断られてしまう、という事態は避けたいものです。
これは多くの人が見落としがちな「最後の関門」であり、ホイールやタイヤを購入する前に、必ず取り付けを依頼する予定の店舗へ事前に相談することの重要性を物語っています。
これらの落とし穴を理解した上で、「それでも20インチにしたい!」という方のために、ここからは具体的な適合サイズや選び方を詳しく解説していきます。
BRZ ZD8の純正サイズを確認

まずは、基準となる純正サイズを確認しておきましょう。
BRZ ZD8の純正サイズ
Rグレード(17インチ)
- タイヤサイズ:215/45R17
- ホイールサイズ:17×7.5J
- インセット:+48
- タイヤ外径:約625mm
Sグレード(18インチ)
- タイヤサイズ:215/40R18
- ホイールサイズ:18×7.5J
- インセット:+48
- タイヤ外径:約637mm
共通スペック
- PCD:100
- 穴数:5穴
- ハブ径:56mm
純正は17インチまたは18インチで、リム幅は7.5J、インセットは+48という設定になっています。
これを基準に、20インチへのインチアップを考えていきます。

18インチ・19インチ・20インチの徹底比較

落とし穴を理解したところで、改めて各サイズの特徴を比較してみましょう。
BRZのインチアップでは、18インチ、19インチ、20インチという3つの選択肢があります。
※BRZにはブレンボキャリパー装着車がありますが、ここでは標準キャリパーについて書いています。
サイズ別の特徴
18インチ(純正Sグレード)
- タイヤサイズ:215/40R18
- 偏平率:40%
- 見た目:★★★☆☆
- 走行性能:★★★★★
- 乗り心地:★★★★★
- コスト:★★★★☆
- メーカー適合:◎ 豊富
- おすすめ度:★★★★★(バランス重視)
純正サイズなので、メーカーが最も理想的なバランスを追求したサイズです。
走りを楽しみたい方には、このサイズで軽量ホイールに交換するのもおすすめ。
19インチ
- タイヤサイズ:225/35R19
- 偏平率:35%
- 見た目:★★★★☆
- 走行性能:★★★★☆
- 乗り心地:★★★☆☆
- コスト:★★★☆☆
- メーカー適合:○ あり
- おすすめ度:★★★★☆(バランス型)
見た目と性能のバランスが良いサイズ。多くのBRZオーナーが選ぶ人気のサイズです。
20インチ
- タイヤサイズ:225/30R20
- 偏平率:30%
- 見た目:★★★★★
- 走行性能:★★☆☆☆
- 乗り心地:★☆☆☆☆
- コスト:★☆☆☆☆
- メーカー適合:× ほぼない
- おすすめ度:★★★☆☆(見た目最優先・上級者向け)
見た目は最高レベル。ただし、走行性能と乗り心地は犠牲になります。
メーカー適合がないため、自己責任でのカスタムとなります。
タイヤの荷重指数をクリアーしないと車検に通りませんん。
それぞれがおすすめな人
18インチがおすすめな人
- サーキット走行やスポーツ走行を楽しむ
- 走行性能を最優先したい
- 軽量化を重視する
- コストを抑えたい
- メーカー保証を重視する
18インチで軽量な鍛造ホイールを選べば、純正より軽量化できて走行性能が向上します。
見た目より走りという方には最適です。
19インチがおすすめな人
- 見た目と走行性能を両立したい
- 日常使いとワインディングを両方楽しむ
- 適度なドレスアップがしたい
- 実用性も重視する
- メーカー適合のあるサイズから選びたい
最もバランスが取れたサイズ。
BRZオーナーの多くが選ぶのも納得の選択肢です。
20インチがおすすめな人
- とにかく見た目重視
- ドレスアップ最優先
- 街乗りメイン
- 乗り心地の悪化は許容できる
- サーキット走行はしない
- 自己責任でのカスタムを理解している
- 取り付けを断られるリスクも承知
20インチは完全に見た目優先の選択です。走行性能を求める方には向きませんが、「駐車場で一番カッコいいBRZにしたい」という方には最高の選択となります。
ここで重要なのは、自分のBRZの使い方を明確にすることです。週末にサーキットに行くのか、それともドライブや街乗りメインなのか。使い方によって、最適なサイズは変わってきます。
それでは、20インチを選ぶと決めた方のために、具体的な適合サイズを見ていきましょう。
BRZの20インチ適合サイズ詳細
「5つの落とし穴」を理解し、それでも20インチにチャレンジすると決めた方のために、具体的なサイズ情報をお伝えします。
基本適合サイズ(理論値)
- 型式:ZD8(3BA-ZD8)
- 年式:2021年7月〜
- タイヤサイズ:225/30R20
- ホイールサイズ:20×8J 〜 20×9J
- ホール数:5穴
- PCD:100
- インセット:+44〜+48
- ハブ径:56mm
ただし、これは理論値であり、実際には以下の要素を考慮する必要があります。
- ホイールのスポーク突出量
- タイヤの実測幅
- 車高の高さ
- フェンダー形状の個体差
タイヤサイズの選び方

20インチで外径を合わせる場合、主に2つの選択肢があります。
225/30R20(推奨)
- タイヤ幅:225mm
- 偏平率:30%
- タイヤ外径:643mm
- 純正18インチ(637mm)より約6mm大きい
215/30R20
- タイヤ幅:215mm
- 偏平率:30%
- タイヤ外径:637mm
- 純正18インチとほぼ同じ
初めての20インチなら、225/30R20がおすすめです。
タイヤの選択肢も比較的多く、外径も許容範囲内です。

タイヤ外径の計算
純正18インチ外径:215/40R18 = 637mm
20インチ外径計算: 225mm(断面幅)× 0.30(偏平率)× 2 + 20インチ × 25.4mm = 643mm
外径差:約6mm(許容範囲内)
外径差が小さいので、スピードメーターの誤差やトラクションコントロールへの影響もほとんどありません。

ホイールサイズの選び方

タイヤサイズが決まったら、次はホイールのサイズです。
リム幅:8J〜9Jが標準
- 8Jは、タイヤがやや膨らむ
- 8.5Jは、はみ出しリスクあり
- 9Jはワイドな印象になるが、はみ出しリスク増
インセット:+44〜+48が理想
- インセット+44以下:はみ出しリスク大
- インセット+50以上:内側干渉の可能性
- インセット+48に近いサイズが無難(8J)
- ただし、スポーク突出量を考慮すること
PCD:必ず100を選ぶ
- BRZはPCD100(スバル・トヨタ86系専用)
- 一般的なPCD114.3は装着不可
- 購入前に必ず確認
ハブ径:56mm
- ハブセントリックリングで調整可能
- ただし、56mmピッタリのホイールがベスト
ここで重要なのが、インセットだけでなくスポーク突出量も計算に入れることです。
数ミリの計算ミスが致命的な結果を招きます。

20インチインチアップのメリットとデメリット
改めて、20インチのメリットとデメリットを整理しておきましょう。
メリット

1. 圧倒的な見た目のインパクト
これが最大のメリットです。18インチや19インチとは明らかに違う、圧倒的な存在感。
- ホイールハウスとの隙間が完璧に埋まる
- タイヤの薄さがスーパーカー的
- どの角度から見てもカッコいい
- 写真映えが抜群
BRZのような低く構えたスポーツカーに20インチが装着されると、まるでコンセプトカーやレーシングカーのような迫力が生まれます。
2. 希少性・個性の主張
多くのBRZオーナーが18インチや19インチを選ぶ中、20インチは少数派です。
- オフ会やイベントで目立つ
- 「そこまでやるか!」という驚き
- 自分だけのBRZという満足感
- SNS映えも抜群
3. ステアリングレスポンスの向上
走行性能としてのメリットもあります。
- ハンドルを切った瞬間の反応が良い(初期応答)
- コーナリング時の剛性感
- 高速走行時の安定感
ただし、これは「鋭くなる」という意味であって、「速くなる」わけではありません。
4. 所有する満足感
これは数値化できないメリットですが、非常に重要です。
- 「究極のカスタム」をした達成感
- 人とは違う選択をした充実感
- 愛車への愛着がさらに深まる

デメリット

1. メーカー適合がない(最大のデメリット)
大手ホイールメーカーが公式に適合を謳っていないため、完全に自己責任でのカスタムとなります。
- トラブル時の保証なし
- 専門知識が必要
- 情報収集が困難
2. 乗り心地の大幅な悪化
偏平率30%は、もはやクッションとしての役割が限定的。
- 路面の凹凸を直接感じる
- 段差で「ガツン」という衝撃
- 長距離ドライブでの疲労増
- 同乗者からの苦情も
3. バネ下重量の増加による走行性能の低下(デチューン)
スポーツカーにとって、これは致命的な問題になり得ます。
- 1輪あたり2〜4kg重くなる
- 4輪で8〜16kgの増加
- サスペンションの追従性低下
- 加速・減速性能の低下
「バネ下1kgは、バネ上10kg分に相当する」と言われるほど、バネ下重量は重要です。
4. タイヤの選択肢が限られる
225/30R20は、かなりニッチなサイズです。
- 設定しているメーカーが少ない
- スポーツタイヤがメイン
- コンフォートタイヤはほぼない
- 価格が高い(1本3〜5万円)
5. 費用の大幅な増加
- ホイールセット:20〜50万円
- タイヤ交換:120,000〜200,000円(4本)
- 工賃も高め
6. 取り付けを断られる可能性
多くのカー用品店が、保安基準への懸念から作業を断ることがあります。
7. はみ出し・干渉のリスク
わずかな計算ミスが、車検不適合や走行中の異音につながります。

20インチのタイヤ銘柄の選び方

20インチサイズ(225/30R20)は、選択肢が限られます。
しかし、その中でもBRZに合ったタイヤを選ぶことは可能です。
おすすめタイヤカテゴリー
1. スポーツタイヤ(走行性能重視)
20インチにするなら、見た目だけでなく性能も追求したいという方に。
- ダンロップ DIREZZA DZ102
特徴
- グリップ力が高い
- ハンドリング性能が良い
- 価格:1本 35,000〜50,000円
BRZの走行性能を活かすなら、このカテゴリー一択です。
2. プレミアムコンフォートタイヤ(快適性重視)
乗り心地の悪化を少しでも抑えたい方に。
- コンチネンタル ContiSportContact 5P
- ピレリ P ZERO
特徴
- スポーツタイヤより静粛性が高い
- 乗り心地がマイルド
- 価格:1本 30,000〜45,000円
ただし、225/30R20サイズでの設定は少なめです。
3. アジアンタイヤ(コスパ重視)
初めての20インチで、まずは試してみたいという方に。
- NANKANG NS-20
- FEDERAL SS595
特徴
- 価格が安い
- 基本性能は及第点
- 価格:1本 15,000〜25,000円

20インチホイールの選び方

20インチで、さらにPCD100となると、ホイール選びはかなり制限されます。
しかし、だからこそ選んだホイールには特別感があります。
デザインの選び方

BRZに似合うデザイン
- スポークデザイン(最もおすすめ)
- スポーツカーとの相性抜群
- 軽量感のある見た目
- 純正デザインとも調和
- メッシュデザイン
- レーシーな印象
- 繊細で高級感がある
- ただし重量は重め
- ディープコンケイブ
- 立体的な深いデザイン
- 20インチの大きさを活かせる
- インパクト絶大

重量も重要

20インチは大きいため、どうしても重くなります。
しかし、ホイールの種類によって重量差は大きいです。
鋳造ホイール(一般的)
- 重量:1本 10〜12kg
- 価格:1本 30,000〜70,000円
- 選択肢が多い
鍛造ホイール(軽量)
- 重量:1本 7〜9kg
- 価格:1本 80,000〜150,000円
- 走行性能重視なら必須
走りも考えるなら鍛造一択
20インチのデメリットであるバネ下重量の増加を抑えるには、軽量な鍛造ホイールを選ぶべきです。

PCD100対応ホイールブランド

以下のようなブランドが挙げられますが、20インチは選択肢が限られます。
国産ブランド
- RAYS(レイズ):VOLK RACING、GramLightsシリーズ
- ENKEI(エンケイ):RPF1、PF07など
- WORK(ワーク):EMOTION、MEISTERシリーズ
- WEDS(ウェッズ):Sport SAシリーズ(ただし20インチ適合は要確認)
海外ブランド
- BBS:RE-Vなど
- OZ Racing:Ultraleggeraなど
装着時の注意点と成功のポイント

20インチを購入する前に、必ず知っておくべき注意点があります。
1. 事前に取り付け店舗へ相談
最も重要なポイントです。
パーツを購入する前に、取り付けを依頼する予定の店舗へ相談してください。
- サイズの妥当性を確認
- 作業可否の確認
- 追加加工の必要性
- 費用の見積もり
購入後に「取り付けできません」と言われるのを避けるためです。
2. はみ出しチェック
1mmでもはみ出せば車検不適合、最悪の場合は違法改造となります。
確認ポイント
- フェンダーから1mmでもはみ出していないか
- タイヤの一番外側の位置を確認
- フルロック時の確認も必須
- リアは特に注意(フェンダーが狭い)
3. インセット+スポーク突出量の計算
インセットの数値だけでなく、ホイールのスポークが外側にどれだけ突出しているかも計算に入れてください。
メーカーのホイールページで「スポーク突出量」が記載されている場合もありますが、ない場合は実測が必要です。

4. 車高との関係
ローダウンしている場合、20インチとの組み合わせは要注意です。
ローダウン車の注意点
- フェンダーとの隙間がさらに少なくなる
- 段差でフェンダーに接触するリスク
- 最低地上高の確保
ローダウン量が大きい場合、20インチは諦めるか、フェンダー加工(車検不適合)を覚悟する必要があります。

5. ホイールナットの準備

BRZ用ナット仕様
- サイズ:M12×P1.25
- 六角:19HEX
- 座面:テーパー座
- 必要数:20個(1台分)

6. 空気圧の設定

推奨空気圧
- フロント:250〜270kPa
- リア:250〜270kPa
偏平率が低いため、空気圧が少しでも低いとタイヤが変形し、ホイールを傷める可能性があります。

7. アライメント調整
20インチに交換したら、アライメント調整も検討しましょう。
費用は15,000〜25,000円程度かかりますが、20インチの性能を最大限に引き出すためには必要な投資です。

ホイールセットの購入方法
20インチ、さらにPCD100となると、店舗で現物を見られることは稀です。
ほとんどの場合、専門ショップやネット通販での購入になります。
購入の流れ
1. 取り付け店舗への事前相談
- まずここから始める
- サイズの妥当性確認
- 作業可否の確認
2. ホイール・タイヤの選定
- PCD100対応を確認
- インセット・スポーク突出量を確認
- タイヤ外径を計算
3. 購入
- 専門ショップ
- ネット通販
- ナットの有無を確認
4. 取り付け
- 事前相談した店舗で
- 工賃:30,000〜40,000円程度

注意すべきポイント
必ずPCD100対応を確認
「BRZ対応」「GR86対応」と明記されているものを選びましょう。
適合表の「×」に注意
大手メーカーの適合表で20インチが「×」になっている場合、それはメーカーが「推奨しない」という意思表示です。
レビューを参考にする
実際に装着した人のレビューは貴重な情報源です。特に「はみ出し」「干渉」「取り付け拒否」に関する情報は要チェック。
よくある質問

20インチへのインチアップについて、特に多い質問をまとめました。
Q1. メーカーの適合表に載っていないサイズを装着しても大丈夫?
A. 完全に自己責任となります。メーカーが適合を謳っていないということは、「安全マージンを確保できない」と判断しているということです。装着する場合は、専門知識を持つショップで相談し、はみ出しや干渉がないことを十分に確認してください。また、万が一のトラブル時の保証はありません。
Q2. 20インチにすると本当に遅くなりますか?
A. 数値的には確実に遅くなります。バネ下重量が増加し、加速性能が低下するためです。サーキットでのタイムアタックなら、18インチの軽量ホイールの方が速いでしょう。専門ショップから「デチューン」と言われるのもこのためです。ただし、街乗りレベルでは体感できるほどの差ではありません。見た目を取るか、タイムを取るかの選択です。
Q3. ローダウンしていても20インチは装着できますか?
A. ローダウン量によります。20mm程度のダウンなら問題ない場合が多いですが、30mm以上下げている場合は、フェンダーとの干渉やはみ出しのリスクが高まります。必ず事前に専門店で相談してください。極端なローダウン車には、20インチは不向きです。
Q4. 取り付けを断られたらどうすればいいですか?
A. 別の店舗を当たるか、専門のカスタムショップに相談してください。ただし、複数の店舗で断られる場合は、そのサイズが保安基準的に問題がある可能性が高いです。無理に装着すると、車検不適合や事故のリスクがあります。
Q5. 車検は通りますか?
A. はみ出しがなく、タイヤ外径が適切であれば通ります。ただし、車検時には必ず「社外ホイール装着」の検査があるので、1mmでもはみ出していたらアウトです。また、極端に車高を下げている場合、最低地上高の基準(9cm)を満たしているか確認が必要です。ロードインデックスも純正を下回る場合は車検NGになります。
Q6. インセット+47と+48、どちらを選ぶべき?
A. スポーク突出量によります。単純にインセットの数値だけで判断せず、スポークが外側にどれだけ突出しているかも考慮してください。+47でもスポークが5mm突出していれば、+48でスポークが2mm突出しているホイールより外側に出ることになります。
Q7. 雪道や雨の日は大丈夫?
A. 偏平率30%のタイヤは、雨天時のハイドロプレーニング現象に弱い傾向があります。また、雪道は絶対にNGです。冬季は純正サイズのスタッドレスタイヤに履き替えることを強くおすすめします。20インチでスタッドレスを用意すると、コストが非常に高くなります。
まとめ:理想のスタイルを実現するために
ここまで見てきたように、新型BRZの20インチ化は、単にパーツを買ってきて交換するだけの単純な作業ではありません。
5つの落とし穴
- 大手メーカーの適合リストに記載がない
- バネ下重量の増加による性能低下(デチューン)
- インセットやスポーク突出など、ミリ単位のシビアな数値計算
- 車検に通るための、シビアなタイヤ外径のマッチング
- 保安基準に対する店舗の判断で、取り付けを断られる可能性
推奨サイズ(理論値)
- タイヤ:225/30R20
- ホイール:20×8J
- PCD:100(必須)
- インセット:+48(目安)
20インチは「見た目最優先・上級者向け」の究極の選択です。
正直に言って、走行性能やコストパフォーマンスを考えれば、18インチや19インチの方が優れています。サーキット走行をする方には、絶対におすすめしません。
しかし、「駐車場で最高にカッコいいBRZに乗りたい」「人とは違う究極のカスタムがしたい」という方にとって、20インチは最高の選択になります。
大切なのは、デメリットと落とし穴を理解した上で選ぶこと。
この記事を読んだあなたは、もう20インチの良い面も悪い面も、そして具体的な落とし穴も知っています。
その上で「それでも20インチにしたい!」と思えるなら、ぜひチャレンジしてください。
以下のような店舗で探すこともできます。
楽天市場で探す ⇒ BRZ ZD8 20インチのホイールセット
ヤフーショッピングで探す ⇒ BRZ ZD8 20インチのホイールセット
それでは、あなたのBRZが20インチで最高にカッコよくなることを願っています。安全運転で、素敵なカーライフを!
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