縁石にガリッ!ホイールに傷がついてしまった…。
そのまま放置?高額修理?
それとも自分で何とかできる?
本記事では、傷の程度別の対処法から費用相場、信頼できるショップの見分け方まで、ホイール修理の疑問を全て解決します。
ホイールリペアとは?基礎知識を押さえよう

ホイールリペアとは、傷や欠け、塗装剥がれなどを補修し、見た目や機能を回復させる作業のことです。
適切な修理により、ホイールの寿命を延ばし、車の美観を保つことができます。
傷の程度別:対処法の目安

ホイールの傷は見た目だけでなく、安全性にも影響する可能性があります。
まずは傷の深さを正しく見極めることが重要です。
- 軽度(表面のかすり傷)
クリア層のみの浅い傷。爪でなぞっても引っかからない程度。
→ DIY修理可能 - 中度(ガリ傷・塗装剥がれ)
爪でなぞると引っかかる深さ。白い下地が見える状態。
→ プロ依頼推奨 - 重度(歪み・クラック・深い削れ)
金属部分が露出、変形、ひび割れがある状態。
→ 交換検討または専門店必須
*クロームメッキのホイールは修理できない場合が多いです。
*鍛造ホイールは修理できないケースも多いです。
専門用語解説
ダイヤモンドカット:ダイヤモンド刃で削り出した鏡面仕上げ。高級感のある仕上がりが特徴
クリア層:塗装の最上層。透明な保護膜の役割
プロに依頼する場合のメリット・デメリット

純正ホイールや高級アルミホイールの場合、専門技術と設備を持つプロの修理が推奨されます。
メリット
専門店では、色合わせから仕上げまで一貫した品質管理のもと修理が行われます。
- 仕上がりが美しく、純正に近い品質
- 強度やバランスが適切に維持される
- 塗装やダイヤモンドカットなど特殊加工も対応
- 保証が付く場合が多い
- 安全性の観点から安心
特に高価なホイールや、車両の価値を維持したい場合は、プロの技術による修理が長期的に見て経済的なメリットをもたらします。
デメリット
コストと時間がかかる分、仕上がりには大きな差が出ることを理解しておきましょう。
- 費用が高め(1本あたり1万〜3万円)
- 修理期間が数日〜1週間程度
- ショップ選びが重要
- 代車の手配が必要な場合がある
ただし、技術力の高いショップであれば、これらのデメリットを上回る満足度の高い仕上がりを期待できます。
事前の相談で修理内容や期間を明確にしておくことが重要です。
信頼できるショップの選び方
ホイール修理は技術力の差が仕上がりに直結するため、業者選びが成功の鍵となります。
チェックポイント
見積もり時に以下の項目を確認することで、信頼性の高いショップを見分けられます。
- 修理実績や施工例が豊富に紹介されている
- 見積もりが詳細で説明が丁寧
- 保証期間とその内容が明確
- 口コミや評判が良好
- アフターサポートが充実している
- 専門資格や認証を取得している
複数店舗で見積もりを取り、作業内容と価格を比較検討することをお勧めします。
「ホイールリペア 地名」「ホイール修理 エリア名」などで検索すると近くのお店を探すことができます。大手カー用品店のピットサービスや、専門のリペアショップなど選択肢は豊富です。
DIYで修理する方法

軽いガリキズ程度なら、DIY修理キットを使って補修することもできます。
ただし、表面的な美観の改善が主目的であることを理解して取り組みましょう。
基本的な修理手順
DIY修理は根気と丁寧さが求められる作業です。
各工程で十分な乾燥時間を確保することが成功の秘訣です。
- 準備・清掃:ホイールを取り外し、中性洗剤で清掃
- マスキング:修理箇所以外をマスキングテープで保護
- 研磨:傷部分を400番→800番のサンドペーパーで研磨
- 下処理:パテや補修剤で凹みを埋める
- 乾燥・整形:完全乾燥後、1000番ペーパーで整える
- 下塗り:プライマーを塗布
- 本塗装:ベースカラーを数回に分けて塗装
- 仕上げ:クリアコートを塗布し、コンパウンドで磨き上げ
気温や湿度によって乾燥時間が変わるため、天候の良い日に作業することが重要です。
DIY修理の限界と注意点
• 色合わせが難しく、違いが分かる場合あり
• 強度に影響する深い傷や曲がりは不可
• 失敗すると目立つリスクあり
• 作業時間は1本あたり1〜2日程度
おすすめのホイールリペアキット
市販のDIYキットは手軽に始められる反面、製品によって仕上がりに大きな差が出ます。
初回購入では、作業のしやすさと必要な道具が揃ったセット商品を選ぶことをおすすめします。
- 初心者向け:ホルツ アルミホイールリペアキット(約3,000円)
- 本格派:ソフト99 アルミ&ホイールリペアセット(約3,500円)
- プロ仕様:複数メーカー組み合わせによる本格システム(約8,000円)
購入前に、お手持ちのホイールの材質(アルミ、スチールなど)に対応しているか必ず確認してください。
修理費用の詳細目安
ホイールのサイズが大きいほど、また特殊な加工(ダイヤモンドカット等)があるほど費用は高くなる傾向があります。
| 修理方法 | 内容 | 費用目安 | 期間 | 仕上がり品質 |
|---|---|---|---|---|
| DIY修理 | 補修キットで表面の傷をカバー | 2,000円〜5,000円 | 1-2日 | 普通 |
| ショップ依頼(軽度) | ガリ傷補修、部分再塗装 | 8,000円〜15,000円/本 | 2-3日 | 良好 |
| ショップ依頼(中度) | 全面再塗装、バランス調整 | 15,000円〜25,000円/本 | 3-5日 | 優秀 |
| 高度加工 | ダイヤモンドカット・歪み修正 | 25,000円〜40,000円/本 | 5-7日 | 最高品質 |
※費用はホイールのサイズ(16〜20インチ)・素材・デザイン・地域によって変動します。
店舗によってタイヤの組み換えなどの工賃が含まれていな場合もあります。

修理 or 交換?正しい判断基準

安全性を最優先に、修理可能かどうかを慎重に判断する必要があります。
即座に交換が必要な状態
以下のような症状がある場合は、修理ではなく即座に交換を検討してください。
- エア漏れがある
- クラック(ひび割れ)がある
- 明らかな変形・歪みがある
- 走行中に振動や異音がする
- リムの一部が欠けている
これらの症状は単なる見た目の問題ではなく、走行安全性に直結する重大な問題。
特にエア漏れやクラックを放置すると、走行中のバーストや急激な空気圧低下を引き起こす危険性があります。
少しでも該当する症状があれば、使用を中止し、専門店で点検を受けることを強く推奨します。
まだ購入できるホイールであれば、単品で購入するのも一つの方法です。
修理で対応可能な状態
見た目の問題が中心で、構造的な強度に影響しない範囲であれば修理で対応できます。
- 表面的なかすり傷のみ
- 軽度〜中度のガリ傷
- 塗装剥がれ・変色
- 軽微な腐食・サビ
ただし、複数箇所に損傷がある場合は、修理費用が交換費用を上回ることもあります。
経済性の判断
修理費用が新品価格の60%を超える場合は、交換を検討するのが合理的。
修理して塗装をするのも一つの方法です。

修理後のメンテナンスと予防対策

修理後のホイールを長持ちさせるには、適切なメンテナンスが欠かせません。
定期メンテナンス
修理箇所を長持ちさせるため、以下のスケジュールでメンテナンスを行いましょう。
- 週1回:中性洗剤で洗浄
- 月1回:ホイール専用クリーナーで清掃
- 3ヶ月毎:ワックスやコーティング剤塗布
- 半年毎:バランスチェック
修理箇所は元の塗装よりも劣化しやすい傾向があるため、特に念入りなケアが必要です。
また、洗車後は水分をしっかり拭き取り、ブレーキダストや汚れを放置しないよう注意しましょう。

傷を防ぐ予防策
日常的な注意で多くのホイール損傷は防ぐことができます。
- 縁石への接触に注意
- 洗車時はホイール専用ブラシを使用
- 冬場は融雪剤をこまめに洗い流す
- ホイールプロテクターの活用を検討
特に駐車時の縁石接触は、ホイール損傷の最も多い原因です。
バック駐車に慣れていない方は、駐車支援システムの活用もお勧めします。
まとめ|ホイール修理は「傷の深さ」と「安全性」で判断

ホイール修理の成功は、適切な状況判断から始まります。
軽度の傷 → DIY修理|中度以上の損傷 → プロ依頼|安全性に関わる損傷 → 即交換
修理方法の選択は、安全性と経済性のバランスが重要です。迷った場合は専門店に相談しましょう。
修理後や新品交換後は、コーティングや定期的な洗浄が寿命を左右します。美しいホイールを長く維持しましょう。
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