「タイヤをインチアップしたいけど、サイズ選びで失敗したくないな…」
「205/50R17から他のサイズに変更して大丈夫かな?」と悩んでいる方も多いことでしょう。
インチアップは見た目の印象を大きく変えられる魅力的なカスタマイズですが、適切なサイズ選びを誤ると走行安全性や車両への負担などのトラブルを引き起こす可能性があります。
この記事では、愛車のカスタマイズでタイヤ交換を検討している方に向けて、
- タイヤサイズの基礎知識と特徴
- インチアップのメリット・デメリット
- 適切なサイズ選びのコツ
上記について、タイヤショップで働いた経験を交えながら解説しています。
この記事を読めば、失敗しないタイヤ選びのポイントが分かるはずですので、ぜひ参考にしてください。
205/50R17タイヤの基本情報と特徴

205/50R17は、スポーティな走りを実現するタイヤサイズです。
コンパクトカーやミドルサイズの車に使われ、インチアップで利用する方も多いサイズ。
このサイズは、幅広のトレッドと適度な扁平率により、優れたグリップ力とスポーティな見た目を両立できます。
205/50R17の基本情報
- タイヤ幅:205mm
- 扁平率:50%
- ホイール径:17インチ
- 外径:約632mm
- 主な採用車種:スズキ SX4、スバル インプレッサGT/GK系、ミニ クーパーSEなど
このサイズは、205mmという幅広トレッドによる安定性と、50という扁平率がもたらす適度な乗り心地のバランスの良さにあります。
17インチホイールとの組み合わせにより、見た目のスポーティ感も演出できます。
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インチアップの効果と注意点

インチアップにはメリットとデメリットもあります。デメリットに注意して、最大限メリットをいかしてきましょう。
インチアップのメリット

インチアップには、以下のようなメリットがあります。
- タイヤの外径を変えずにホイールサイズを大きくできる
- ハンドリング性能や直進安定性が向上する
- 車の見た目がスタイリッシュになり、デザイン性が向上
インチアップにより、車のドレスアップ効果が高まり、スポーツ走行時の安定感が向上します。

インチアップのデメリット

インチアップには、以下のようなデメリットがあります。
- 乗り心地が硬くなり、段差での衝撃が増える
- タイヤ価格が高くなる傾向がある
- 車両の重量バランスが変わり、燃費が悪化する可能性がある
特に段差の多い道路を走行する場合、衝撃吸収性の低下が気になるかもしれません。

インチアップ時の注意点

インチアップする時は、以下のようなことに注意してください。
- フェンダークリアランスの確認:タイヤがはみ出さないかを事前にチェック。
- スピードメーター誤差の管理:タイヤの外径が変わることで誤差が発生する可能性。
- ホイールのオフセット:適切なオフセット値を選ぶことで、サスペンションやブレーキとの干渉を防ぐ。
インチアップを行う際は、これらのポイントを踏まえて適切な選択をすることが大切です。
205/50R17からのサイズ変更のポイント

インチアップする時は、タイヤ外径を合わせたり、ロードインデックスをクリアしたりする必要があります。
タイヤ外径計算の重要性
タイヤサイズの変更を検討する際には、外径計算を行うことが重要です。
205/50R17のタイヤ外径:636mm
外径計算の基本式
例えば、205/50R17の外径は以下のように計算できます。
【205/50R17のタイヤ外径の計算例】
205mm(タイヤの断面幅)×0.5(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=636mm
インチアップする時は、タイヤ外径を合わせる必要があります。
ロードインデックスにも注意

インチアップを行う際は、タイヤのロードインデックス(LI)にも注意が必要です。
ロードインデックスとは、タイヤ1本あたりが支えられる最大荷重を示す数値であり、純正サイズと比較して大きく異なる場合、車両の安全性に影響を及ぼす可能性があります。
特に、ロードインデックスが低すぎると耐荷重不足に陥るため、適合する範囲内で選ぶことが重要です。

18インチへのインチアップサイズ

インチアップにより、18インチホイールを装着した際のサイズ変化を確認しましょう。
サイズ | タイヤサイズ | 外径 (mm) | 変更幅 (%) |
純正 | 205/50R17 | 約636mm | 0% |
18インチ | 225/45R18 | 約643mm | +1.1% |
18インチ | 235/40R18 | 約645mm | +1.4% |
18インチ | 225/40R18 | 約637mm | +0.2% |
インチアップすることで、タイヤの接地面積が増え、コーナリング時の安定性が向上するメリットがあります。
しかし、一方でステアリングが重くなったり、乗り心地が硬くなったりする可能性もあるため、運転のフィーリングの変化を考慮する必要があります。
また、225/40R18など外径が純正に近いサイズを選ぶことで、スピードメーター誤差を最小限に抑えることができます。
インチアップする時は、ロードインデックスも考慮する必要があります。
19インチへのインチアップサイズ

19インチホイールにインチアップした場合のサイズ変化は以下の通りです。
サイズ | タイヤサイズ | 外径 (mm) | 変更幅 (%) |
---|---|---|---|
基準 | 205/50R17 | 636mm | 0% |
19インチ | 235/35R19 | 647mm | +1.7% |
19インチ | 225/35R19 | 645mm | +1.4% |
※ 外径の誤差は±3%以内が推奨範囲です。
19インチに変更すると、見た目の迫力が増すと同時に、よりシャープなハンドリングを実現できます。
タイヤの扁平率が下がるため、乗り心地の変化が大きくなる点には注意が必要。
インチアップする場合、特に18インチや19インチでは、フェンダークリアランスやホイールのインセットを考慮することが重要です。
インチアップする時は、ロードインデックスも考慮する必要があります。
205/50R17のインチアップに関するよくある質問

インチアップで乗り心地はどう変わる?
インチアップによって、タイヤのサイドウォールが薄くなるため、路面の衝撃がダイレクトに伝わりやすくなります。
タイヤの扁平率が下がるため、路面の凹凸を拾いやすくなり、乗り心地の変化が大きくなる点には注意が必要。
硬めの乗り心地に感じる方が多いです。
燃費への影響はあるのか?

インチアップによるホイール重量の増加やタイヤの転がり抵抗の変化により、燃費が悪化する可能性があります。
また、ホイール重量が増加することで加速性能にも影響が出る場合もあります。
燃費を重視する場合は、軽量ホイールを選ぶなどの工夫が必要。

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鍛造ホイールなどの軽量ホイールを選ぶことで燃費悪化を抑えることができます。
まとめ:インチアップ時のサイズ選びのポイント

今回は205/50R17のインチアップサイズを紹介しました。
- 205/50R17はスポーティな走りと安定性を兼ね備えたサイズ。
- インチアップの際は、適切な外径計算を行い、±3%以内に収める。
- 見た目の向上だけでなく、走行性能や乗り心地への影響も考慮する。
- ホイールのオフセットやフェンダークリアランスを確認し、安全性を確保する。
適切なサイズ選びを行うことで、安心してインチアップを楽しむことができます。