【175/65R14のインチアップ完全ガイド】15・16インチで適合するサイズは?

ホイールの展示

「14インチの175/65R14をインチアップしたいけど、どのサイズが合うの?」

そんな疑問に、元タイヤ販売スタッフがわかりやすくお答えします。

この記事では、175/65R14の外径に近い15インチ・16インチサイズを比較しながら紹介。

タイヤサイズ選びの基本から、ロードインデックスや注意点まで詳しく解説します。

タップできる目次

175/65R14の基本スペック

175/65R14

175/65R14 75Sは、以下の内容を表しています。

項目内容
タイヤ幅175mm
扁平率65%
リム径14インチ
タイヤ外径(参考)約583mm
ロードインデックス(LI)82
速度記号S(最高180km/h)

※ロードインデックスは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。

【175/65R14のタイヤ外径の計算例】
175mm(タイヤの断面幅)×0.65(偏平率)×2+14(リム径)×25.4(インチ)=583.1mm

175/65R14の参考装着車種

175/65R14は、コンパクトカーに採用されるタイヤサイズです。

例えば、ホンダのフィット、日産・ノート E11型などが175/65R14を装着しています。

タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。

インチアップとは?基本の考え方

インチアップ

インチアップとは、リム径を大きくして外径をなるべく維持するカスタムです。

✔ 見た目のドレスアップ効果
✔ ハンドリングやコーナリング性能の向上

一方で、外径が変わりすぎると車検非対応・スピードメーター誤差の原因になります。

そのため、インチアップ時のタイヤ外径は、純正に合わせるのが理想です。

純正外径±5mm程度」を目安に選ぶのが一般的。

タイヤ外径が大きいと、スピードメータ表示が実測よりも遅く表示される危険があるため、基本的には同等か、小さくします。

純正タイヤのロードインデックスもクリアする必要があります。

175/65R14を15インチにする時のサイズ

15インチ

175/65R14を15インチにする場合、おすすめは「185/55R15」です。

サイズ外径ロードインデックス(参考)
185/55R15約584mm82
195/50R15約576mm82

175/65R14のタイヤ外径:約583mm

タイヤ外径の差が1mmと非常に近く、LIも同等。多くの車種で安定して使えるサイズです。

15インチのタイヤ外径

175/65R14を15インチにする時の参考タイヤ外径です。

15インチのタイヤ外径比較
  • 175/65R14:583mm
  • 185/55R15:584mm
  • 195/50R15:576mm

【185/55R15のタイヤ外径の計算例】
185mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=584.5mm

175/65R14をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは185/55R15です。

15インチのロードインデックス

175/65R14を15インチにする時は、ロードインデックス(LI)を、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。

純正サイズは 175/65R14 82なので、82以上にする必要があります。

185/55R15のロードインデックス:82
195/50R15のロードインデックス:82

※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。

175/65R14をインチアップするときは、185/55R15 82のタイヤやXL規格のタイヤを選ぶといいです。

175/65R14を16インチにする時のサイズ

16インチのサイズ

175/65R14を16インチにする場合は、195/45R16 84Wがいいです。

サイズ外径ロードインデックス(参考)
195/45R16約582mm84(※商品により異なる)
205/45R16約590mm87(※商品により異なる)

175/65R14のタイヤ外径:約583mm

16インチでは195/45R16がもっとも近く、デザインも豊富。

インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。

16インチのタイヤ外径

175/65R14を16インチにする時の参考タイヤ外径です。

<タイヤ外径比較>

  • 175/65R14:583mm
  • 185/55R16:609mm
  • 195/45R16:581mm
  • 205/45R16:590mm

【195/45R16のタイヤ外径の計算例】
195mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=581.9
mm

175/65R14をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは195/45R16です。

16インチのロードインデックス

175/65R14を16インチにする時は、ロードインデックス(LI)を、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。

純正サイズは 175/65R14 82Sなので、82以上にする必要があります。

195/45R16のロードインデックス:84(タイヤにより異なり80のタイヤもあります。)
205/45R16のロードインデックス:87(タイヤにより異なり83のタイヤもあります。)

メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。

(例)
ダンロップ LE MANS V 195/45R16 84W
ダンロップ DIREZZA DZ102 205/45R16 87W

インチアップするときは、ロードインデックスが高いタイヤやXL規格のタイヤを選ぶといいです。

※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。

インチアップの注意点

はみ出し

インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。

特に注意したいのは以下の部分です。

  • タイヤ外径
  • タイヤ幅
  • ロードインデックス

ここではタイヤを選ぶ時の3つの注意点を紹介します。

タイヤの外径

タイヤの外径

タイヤの外径は、純正とほぼ同じものを選択します。

タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が起こり、車検も通らなくなります。

また、外径が大きくなるサイズでインチアップをすると、タイヤが車体へ接触する可能性があります。

タイヤ外径の計算方法

タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)

計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)

タイヤの幅

ナンカン

タイヤの幅については、選択時に注意が必要な要素の一つです。

175/65R14のタイヤ幅は175mm

タイヤの幅が広すぎると、車体との接触やタイヤがボディからはみ出してしまうことがあります。

特に、車高を低くしている車は、タイヤと車体部分との干渉が起きやすくなるため注意が必要。

車体からのはみ出したは、車検基準に違反するため、車検が通らないことがあります。

車種ごとに設定された適切なタイヤ幅を選ぶことが大切です。

タイヤのロードインデックス

タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示されています。

タイヤはサイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められていて、タイヤの負荷能力にも注意が必要です。

ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけません。

インチアップ時には、タイヤの負荷能力にも注意してください。

ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。

ロードインデックス

よくある質問(FAQ)

Q&A

Q1. インチアップすると燃費は悪くなりますか?

A. 一般的に、タイヤが重くなり幅も広くなるため、若干燃費が悪化する可能性があります。

ただし、空気圧の管理や軽量ホイールの選択で影響を抑えることは可能です。

Q2. 175/65R14と185/55R15ではどちらが乗り心地は良いですか?

A. 純正サイズの175/65R14のほうが偏平率が高いため、乗り心地はややソフトです。

185/55R15は扁平率が下がるぶん、乗り心地は硬めになりがちですが、ハンドリングは向上します。

Q3. インチアップで車検に通らないことはありますか?

A. はい、あります。タイヤ外径が純正から大きくずれていたり、タイヤ幅がフェンダーからはみ出しているとNGです。

サイズ選びとホイールインセットの確認が必要です。

まとめ|インチアップはサイズ選びが重要!

タイヤ外径比較

ここでは、175/65R14のインチアップサイズを紹介しました。

それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。

インチ数推奨タイヤサイズ外径LI目安
14(純正)175/65R14583mm82
15インチ185/55R15584mm82
16インチ195/45R16581mm84

インチアップ時は、「外径・タイヤ幅・LIの3点」を守ることで、見た目と安全性を両立できます。

インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。

車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。

車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。

記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。

【参考文献】
日本自動車タイヤ協会 JTMA: https://www.jatma.or.jp/safety_technology/tyre_standards.html
JAF: https://jaf.or.jp/

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この記事を書いた人

自動車業界で10年のキャリアを積んだ後、自動車関連のWEBライターとして活動しています。特にスポーツカーが好きで、多岐にわたるモデルを経験してきました。これまでに1500本以上の記事を執筆し、専門知識をもとに読者に有益な情報を提供しています。タイヤ・ホイールの選び方から購入方法まで、実践的なアドバイスをお届けします。

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