「スペーシアカスタムをインチアップしたいけど、どのサイズを選べばいいの?」
ホイールサイズやタイヤの外径、装着可否など、迷うポイントが多いですよね。
この記事では、タイヤ専門店で10年働いた経験をもとに、スズキ・スペーシアカスタム(MK53S型)のインチアップ情報を初心者にもわかりやすく解説します。
サイズ選びのコツから注意点、購入時のポイントまで網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
スペーシアカスタムとは?

スズキ・スペーシアカスタムは、2017年から販売されている軽スーパーハイトワゴン「スペーシア(MK53S型)」のカスタムモデルです。
フロントグリルやヘッドライトが特徴的で、標準モデルよりもスタイリッシュなデザインが人気です。
- 初代スペーシア(MK32S/42S型 2013年-2018年)
- 2代目スペーシア(MK53S型 2017年-)
このページでは、「2代目スペーシアカスタム(MK53S型)」について書いています。
グレード例
- HYBRID G / HYBRID X
- カスタム HYBRID GS / XS / XSターボ
ホイールサイズはスペーシアと同じですが、カスタムには15インチの設定もあります。
スペーシアカスタムの純正タイヤ・ホイールサイズ

スペーシアカスタムは純正で14インチを装着しています。
14インチのサイズ
- 型式:DAA-MK53S
- 年式:2017年12月~
- タイヤサイズ:155/65R14
- ホイールサイズ:14×4.5J
- ホール数:4穴
- PCD:100
- インセット:45
※カスタムHYBRID XS / XSターボは15インチを純正装着しています。
スペーシアカスタムのホイールナットサイズ

スペーシアカスタムのホイールナットは、通常のスズキ車と同じサイズです。
- M12×1.25
- 19HEX(19ミリ)
スペーシアカスタムのホイールナットは、1台分で16個です。
ホイールナットは、「スズキ車のホイールナットの選び方」を参考にしてください。
スペーシアカスタムのインチアップサイズ

スペーシアカスタムの純正サイズは14インチですが、カスタムには15インチ装着車もあります。
インチアップサイズ比較一覧表
インチ | タイヤサイズ | 外径(mm) | 備考 |
14インチ | 155/65R14 | 557 | 純正サイズ |
15インチ | 165/55R15 | 562 | 装着推奨サイズ・車検対応 |
16インチ | 165/45R16 | 555 | 見た目◎、干渉・はみ出し注意 |
17インチ | 165/40R17 | 563 | ドレスアップ向け・硬めの乗り心地 |
17インチについては、装着可能ではあるものの注意が必要です。
車体との干渉やはみ出しのリスクが高まるため、スペーシアカスタムのホイール選びでは、15インチや16インチを選ぶのが安全かつスタイリッシュな選択です。
インチアップのホイールセット購入方法

インチアップをすると、クルマの見た目や走行性能を向上させることができます。
スペーシアカスタムをインチアップしてホイールを購入する時は、以下のような流れになります。
純正サイズを参考にサイズを決めます。
装着可能なホイールサイズを選択します。
タイヤのメーカー、ホイールデザインを決定。
年式、型式、グレードを確認
必要な場合はナットも購入
確実に取り付けを行います。
取り付け時は、ホイールナットを正しく締め付け、タイヤとホイールがしっかりと取り付けられていることを確認する必要があります。
タイヤ・ホイールは、車検にもかかわる部分なので、規定を超えない範囲でインチアップしてください。
スペーシアカスタムのインチアップの注意点

タイヤの外径を変更する際は、車のスピードメーターに影響を及ぼさないよう、元のサイズに近いものを選ぶ必要があります。
サイズが大きく異なると車検にも影響が出るため注意が必要。

例えば、スピードメーターが40km/hを指しているときに実際の速度が50km/hになる場合があります。
インチアップを検討する際は、車の外形や荷重指数、空気圧も考慮する必要があります。


適切なサイズ選びは、はみ出しや車体への干渉を避けるためにも重要。
「ホイール幅」と「インセット」の数字でホイールの装着位置が決まります。
ホイールの幅やインセットの選択にも慎重になり、車高の調整を含めた全体のバランスを考慮してください。
スペーシアカスタムの15インチのサイズ


スペーシアカスタムに15インチを装着する場合は、以下のようなサイズになります。
- タイヤサイズ:165/55R15
- ホイールサイズ:15×4.5J
- ホール数:4穴
- PCD:100
- インセット:45


スページアカスタムのカスタムHYBRID XS/カスタムHYBRID XSターボは、純正で15インチを装着しています。
その15インチのサイズを参考にすると良いです。
ホイールセット購入時には適合型式を確認して、車に装着可能な商品を選んでください。
15インチのタイヤ外径


インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせる必要があります。
<15インチのタイヤ外径比較>
- 155/65R14:557mm
- 165/55R15:562mm
- 165/50R15:546mm
※ 165/55R15のタイヤ外径の計算例
165mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=562.5.mm
155/65R14をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは165/55R15です。


15インチのロードインデックス
タイヤ外径だけでなくロードインデックスもクリアする必要があります。
ロードインデックス(LI)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは(155/65R14)は、ロードインデックスが75なので、75以上にする必要があります。
165/55R15のロードインデックス:75
165/50R15のロードインデックス:73
165/50R15はロードインデックスが純正タイヤを下回る可能性があります。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。
155/65R14をインチアップするときは、165/55R15でロードインデックスが高いタイヤやXL規格のタイヤを選ぶといいです。
インチアップ時には、空気圧の管理も重要になります。
スペーシアカスタムの15インチホイールセット
ネット通販でスペーシアカスタムの15インチを購入することができます。
適合型式を確認して装着できる商品を選んでください。
スペーシアカスタムの16インチのサイズ


スペーシアカスタムの16インチの参考タイヤサイズです。
- タイヤサイズ:165/45R16
- ホイールサイズ:16×5J(5.5J)
- ホール数:4H
- PCD:100
- インセット:45
※装着可能サイズですが、あくまで参考サイズです。
16インチのタイヤ外径


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スペーシアカスタムを16インチへインチアップする時はタイヤ外径を合わせる必要があります。
16インチのタイヤ外径が近いサイズを紹介します。
- 155/65R14:557mm
- 165/45R16:554.9mm
- 165/50R16:571mm
【165/45R16のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=554.9.mm
タイヤ外径が近い16インチは165/45R16です。


スペーシアカスタムを16インチにする時の注意点
ホイールのデザイン、サイズにより、はみ出しに注意が必要です。
6Jのホイールも入るには入りますが、はみ出す可能性が高く、基本的には装着不可です。
(インセットの選択、キャンバー角、加工が必要になります)
車高を落とし過ぎるとフロント・リア共、フェンダーとの干渉の可能性が増えます。
スペーシアカスタムの16インチホイールセット


スペーシアカスタムの16インチホイールセットもネット通販で販売しています。
適合車種、型式を確認して、装着可能なホイールセットを選んでください。
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165/45R16 スペーシア ホイールセット
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ホイール幅やインセットに注意してください。
スペーシアカスタムの17インチのサイズ


スペーシアカスタムの17インチの参考サイズです。
17インチの装着は注意が必要です。
<17インチの参考サイズ>
- タイヤサイズ:165/40R17
- ホイールサイズ:17×5J(5.5J)
- ホール数:4H
- PCD:100
- インセット:45
※装着可能サイズですが、あくまで参考サイズです。
17インチのタイヤ外径


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インチアップする時は、タイヤ外径を合わせる必要があります。
<17インチのタイヤ外径比較>
- 165/40R17:563mm
- 155/65R14:557mm(純正)
【165/40R17のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.4(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=563.8mm
外径が近いのは、165/40R17です。
17インチはドレスアップ、カスタム重視のサイズです。
乗り心地も硬くなりますので、普段乗りには、あまりオススメではありません。
ホイールのはみ出しや車両との干渉にも注意が必要です。
スペーシアカスタムの17インチホイールセット
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スペーシアカスタムに似合うホイールデザインは?


ホイールのデザインは、以下のような種類があります。
どのデザインを選ぶか迷ったときは、純正ホイールを参考にするのがおすすめです。



例えば、スペーシアカスタムにはスポークデザインのホイールが多く見られます。
スポークデザインは多くの車種に合わせやすく、無難にマッチするため、似たスタイルを選ぶと良いでしょう。
さらに詳しいホイールデザインはこちらの記事
⇒ 車のアルミホイールデザインの選び方と種類
ホイールのカラー


インチアップする際、ホイールのデザインに加えて、色選びも大切です。
シルバーはどんな車にも合わせやすく、多くの純正ホイールに採用されています。
特に、表面が磨かれたポリッシュタイプは、車に高級感を与えます。


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最近は、ブラックとポリッシュの組み合わせ、ブラックポリッシュが流行しており、スペーシアカスタムにもブラックポリッシュのホイールを装着する方も多いです。
このため、ブラックポリッシュもスペーシアカスタムにマッチする選択肢と言えるでしょう。
【ホイールカラーの記事】
⇒ ブラック
⇒ ゴールド
⇒ ホワイト
⇒ メッキ
車のボディカラーとの相性


ホイールの選び方では、デザインだけでなく車体のカラーとの相性も考慮することが重要です。
一般的に、シルバーのホイールが多用されており、これはどんな車体カラーにも合います。



色付きホイールを選ぶことで、車の見た目を大きく変化させることができます。車体カラーに合わせて選んだホイールカラーは、車の総合的なデザインを引き立てる効果があります。
車のボディとホイールカラーの相性は、こちらの記事を参考にしてください。
⇒ 黒い車に合うホイール
⇒ 白い車に合うホイール
⇒ シルバーの車に合うホイール
⇒ 青いボディの車に合うホイール
⇒ 黄色のボディの車に合うホイール
⇒ 赤いボディの車に合うホイール
よくある質問(FAQ)


Q1. インチアップしても車検は通りますか?
A. 15インチ・16インチは純正外径と近いため、基本的に車検対応が可能です。
ただし、ホイールのはみ出しにご注意ください。


Q2. ナットは純正のままで使えますか?
A. 社外ホイールでは60度テーパー形状のナットが必要な場合があります。
スズキ車でテーパーナットを採用しているため、そのままでも使えることが多いですが、見た目もあるため用意したほうが良いです。
M12×1.25、19HEXのテーパーナットを選びましょう。


Q3. 17インチって乗り心地悪いの?
A. 扁平率が低くなるため、硬さを感じやすくなります。
見た目優先の方向けです。乗り心地を優先する場合は14インチや15インチの選択が良いです。


Q4. サイズを決める基準は?
A. 使用目的(日常/見た目/走り)と、車検対応・干渉の有無を重視して選びましょう。
日常使い・通勤がメインの方は15インチがおすすめです。
見た目重視の方は16インチ、もしくは17インチの検討も良いです。


Q5. 空気圧は変えたほうがいい?
A. インチアップ後はタイヤの仕様に合わせて空気圧を調整してください。
特にXL規格タイヤ使用時は要注意です。


まとめ


今回は、「スペーシアカスタム」のインチアップサイズを紹介しました。
記載しているのは、参考サイズで、車両により、はみ出し、干渉などもありますので注意してください。
特に17インチについては、装着可能ではあるものの注意が必要です。
車体との干渉やはみ出しのリスクが高まるため、スペーシアカスタムのホイール選びでは、15インチや16インチを選ぶのが安全です。
【適合車種:スズキ スペーシアカスタム(MK53S系)2017-】 YOKOHAMA ADVAN フレバ V701 165/50R16 夏用タイヤ…
スペーシアカスタム(MK53S)のタイヤ・ホイール選びの参考にしてください。