215/60R17のインチアップはどうすればいいの…
「インチアップしたいけど、どのサイズを選べばいいの?」
インチアップを考えている方の多くが「見た目をカッコよくしたい」「走行性能を上げたい」と思っているのではないでしょうか?
インチアップには注意すべきポイントがいくつかあります。
特に、タイヤ外径を適正に維持することが重要です。
本記事では、215/60R17のインチアップを成功させるためのサイズ選び(18/19/20インチ)について詳しく解説します。
215/60R17のインチアップサイズ

215/60R17のタイヤを17インチから19インチへのインチアップする時のサイズを紹介します。
まず215/60R17のタイヤの基本情報、タイヤ外径、ロードインデックスを把握しておくことは大切です。
- タイヤ幅:215mm
- 扁平率:60%
- インチ:17
- タイヤ外径:689mm
- ロードインデックス LI:96
※ロードインデックスは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【215/60R17のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.6(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=689.8mm
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくします。
タイヤ外径が大きいとスピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、車検不適合になることもあります。
車検は、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し、干渉ないくつかの項目があるため注意が必要してください。
ここでは、215/60R17を、18インチ、19インチ、20インチにインチアップする時のサイズを紹介します。
インチアップのメリットとデメリット

インチアップとは、タイヤの外径をできるだけ変えずにホイールのリム径を大きくするカスタムのことです。
ホイールサイズを大きくすることで、車の見た目が変わり、車の雰囲気が一気に変わります。
インチアップのメリット
✅ 見た目がスタイリッシュに → ホイールが大きくなり、迫力のあるデザインに!
✅ コーナリング性能の向上 → 偏平率が低くなることで、ハンドリングがシャープに。
✅ グリップ性能UP → タイヤがワイド化し、路面との接地面積が増える。
インチアップのデメリット
⚠️ 乗り心地の悪化 → 偏平率が下がることで、クッション性が低下。
⚠️ 燃費の悪化の可能性 → ホイールが重くなることで、燃費に影響。
⚠️ 費用がかかる → タイヤとホイールの交換費用が発生。
見た目や走行性能を向上させたいならインチアップは有効ですが、乗り心地や燃費への影響を考慮することも大事です。
インチアップ時の注意点

インチアップをする際には、以下の3つのポイントを確認しましょう。
以下の注意点は、車検にも関わる部分なので重要です。
タイヤ外径を維持する

スピードメーターの誤差や車検の適合性を考慮し、純正の外径とほぼ同じサイズを選ぶ必要があります。
✅ 215/60R17の外径:約689mm
インチアップ後も純正のタイヤ外径に近いタイヤサイズを選ぶことがポイントです。

タイヤ幅を適正にする

タイヤ幅が広すぎると、フェンダーにはみ出したり、車体に干渉するリスクが高まります。
➡️ 225mm前後の幅が適正。
車によって、ある程度装着できるタイヤ幅は決まっています。

ロードインデックス(LI)を確認する

ロードインデックスはタイヤの耐荷重指数のことで、純正と同等かそれ以上の数値を選ぶ必要があります。
✅ 215/60R17のロードインデックス:96以上
インチアップ後も同じLI以上を確保しましょう。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。
⇒ ロードインデックス
インチアップのサイズ選び(適正サイズ)

215/60R17は、SUVに採用されるタイヤサイズです。
例えば、トヨタのC-HRやカローラクロス、レクサスUXなどが215/60R17を装着。
215/60R17をインチアップの際にタイヤ外径を適正に維持しつつ、おすすめのサイズを紹介します。
215/60R17を18インチにする時のサイズ

215/60R17 → 18インチにする場合のサイズを紹介します。
✅ 適正サイズ:225/50R18
【225/50R18のタイヤ外径の計算例】
225mm(タイヤの断面幅)×0.5(偏平率)×2+18(リム径)×25.4(インチ)=682.2mm
インチアップする時はタイヤ外径を純正値に近づける必要があります。
215/60R17と18インチの外径比較は以下の通りです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 |
---|---|
215/60R17 | 689mm |
225/50R18 | 682mm |
純正の外径とほぼ同じで、安定したインチアップが可能です。
✅ ロードインデックス:95以上が必要
一般的な225/50R18のロードインデックスは95です。
タイヤによっては、XLもありますので、ロードインデックスをクリアすることができます。
215/60R17を19インチにする時のサイズ

215/60R17 → 19インチにする場合のサイズを紹介します。
✅ 適正サイズ:225/45R19
【225/45R19のタイヤ外径の計算例】
225mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+19(リム径)×25.4(インチ)=685.1mm
インチアップする時はタイヤ外径を純正値に近づける必要があります。
以下では、215/60R17と19インチの外径を比較します。
タイヤ外径比較
タイヤサイズ | タイヤ外径 |
215/60R17 | 689mm |
225/45R19 | 685mm |
ややタイヤ外径が小さくなるが、見た目のインパクトが大きいインチアップが可能です。
✅ ロードインデックス:96以上が必要
一般的な225/45R19のロードインデックスは96です。
225/45R19のXL規格のタイヤもあります(例) 225/45R19 96W XL
タイヤによってはXL規格もあり、ロードインデックスをクリアすることができます。
215/60R17を20インチにする時のサイズ

215/60R17 → 20インチにする場合のサイズを紹介します。
✅ 適正サイズ:245/35R20
【245/35R20のタイヤ外径の計算例】
245mm(タイヤの断面幅)×0.35(偏平率)×2+20(リム径)×25.4(インチ)=679.5mm
インチアップする時はタイヤ外径を純正値に近づける必要があります。
以下では、215/60R17と20インチの外径を比較します。
タイヤ外径比較
タイヤサイズ | タイヤ外径 |
215/60R17 | 689mm |
245/35R20 | 679mm |
タイヤ外径は少し小さくなるが、スポーティな印象になります。はみ出しには注意してください。
✅ ロードインデックス:96以上が必要
純正サイズは 215/60R17 96なので、96以上のタイヤにする必要があります。
245/35R20のロードインデックスは95です。メーカーによって異なる場合があります。
(例)ブリヂストン REGNO GRVII 245/35R20 95W XL
(例)ATR RADIAL ATR SPORT2 245/35R20 97W
245/35R20 XLを装着する場合は、タイヤの空気圧で純正同等の荷重をキープする必要があります。
まとめ:インチアップ成功のポイント

インチアップ時はタイヤ外径を純正とほぼ同じにするのが基本です。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
18インチ | 225/50R18 | 682mm |
19インチ | 225/45R19 XL | 685mm |
20インチ | 245/35R20 XL | 679mm |
✅ 18インチなら225/50R18、19インチなら225/45R19、20インチなら245/35R20が最適です。
タイヤ外径以外にロードインデックスも大切なので、純正と同等以上か確認し、安全にインチアップを実施してください。
車検適合の範囲内でインチアップを行い、干渉や違法改造にならないよう注意が必要です。
インチアップによって見た目や走行性能が変わるため、メリット・デメリットを理解しながら適切なサイズ選びをしてください。
【参考文献】
- 国土交通省ウェブサイト:https://www.mlit.go.jp/link.html
- 株式会社ブリヂストン:https://www.bridgestone.co.jp/
※記載の数値は参考値であり、装着の際は自己責任でお願いします。