205/55R16のインチアップ方法とは?
「16インチの205/55R16をインチアップしたいけど、どのサイズを選べばいいの?」
この記事では、205/55R16のタイヤを17インチ・18インチ・19インチへインチアップする際の適切なサイズ選びと外径比較を解説します。
インチアップは、見た目の向上だけでなく、走行性能にも影響を与えるため、適切なサイズ選びが重要です。
205/55R16をインチアップする際の基礎知識

インチアップとは、タイヤの外径を大きく変えずに偏平率を下げ、ホイールのリム径を大きくするカスタム手法です。

205/55R16を車に合わせて17インチ、18インチ、19インチにインチアップすることが可能です。
インチアップのメリット
✅ スタイリッシュな外観になる
✅ コーナリング性能やグリップ力が向上する
✅ 操縦安定性がアップする


インチアップのデメリット
⚠ 乗り心地が悪くなることがある
⚠ 燃費が悪化する可能性がある
⚠ タイヤ・ホイールの価格が高くなる


インチアップ時の注意点


インチアップする時は、タイヤ外径、タイヤ幅、ロードインデックに注意が必要です。
- タイヤ幅:205mm
- タイヤ外径:631mm
- LI(ロードインデックス):91
※ロードインデックスは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
① タイヤの外径を維持すること


タイヤの外径が大きく変わると、スピードメーターに誤差が生じたり、車検に通らないリスクが発生します。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(※1インチ = 25.4mm)
タイヤ外径の計算方法= (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + (リム径 × 25.4)
【205/55R16のタイヤ外径の計算例】
205mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=631.9mm
② タイヤの幅を適切に選ぶ


タイヤ幅が広くなりすぎると、車体との干渉やホイールアーチからのはみ出しが発生し、車検に通らなくなる可能性があります。
車のサイズによってある程度装着できるタイヤ幅は決まります。


③ ロードインデックス(LI)を確認する


タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示され、サイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められています。
ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけません。
インチアップ後のタイヤは、純正のロードインデックス(LI 91)と同等以上のものを選ぶことが必須です。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。。
⇒ ロードインデックス
205/55R16のインチアップサイズ比較
205/55R16のタイヤを17インチから19インチへのインチアップサイズを紹介します。
車検に関しては、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し干渉などさまざまな項目があります。
205/55R16のタイヤ外径:631mm
インチ数 | 推奨タイヤサイズ | 外径 (mm) | ロードインデックス |
---|---|---|---|
17インチ | 215/45R17 | 625mm | 91 XL (推奨) |
17インチ | 215/50R17 | 646mm | 91 XL (推奨) |
18インチ | 225/40R18 | 637mm | 92 XL (推奨) |
19インチ | 225/35R19 | 640mm | 88W (NG) |
19インチ | 235/35R19 | 647mm | 91 XL (推奨) |
⚠ 推奨タイヤはXL(エクストラロード)規格を選ぶことで、ロードインデックス不足を補えます。
【サイズ選びのポイント】
- 車検対応を考えるなら → 215/45R17 91 XL、225/40R18 92 XL
- スポーツ走行向け → 235/35R19 91 XL(干渉に注意)
- ロードインデックス不足に注意 → XL規格のタイヤを選択
どのホイールに組み合わせるかによっても変わるため、記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
タイヤ外径、ロードインデックスを考慮したサイズですが、あくまで参考サイズです。
205/55R16を17インチにする時のサイズ


205/55R16を17インチにする場合のサイズ例です。
タイヤ外径を考えると、215/45R17がベストです。
17インチのタイヤ外径
17インチへインチアップする時は、タイヤ外径を純正となるべく合わせます。
<17インチのタイヤ外径比較>
- 205/55R16:631mm
- 215/45R17:625mm
- 205/50R17:636mm
- 215/50R17:646mm
【215/45R17のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=625.3mm
17インチのロードインデックス
205/55R16の一般的なLI(ロードインデックス)は91です。
215/45R17の標準的なタイヤのLI(ロードインデックス)は87で、純正値の91を下回ってしまいます。
215/45R17 91W XLというタイヤもありますので、こちらのタイヤを選択するとLIをクリア可能。
215/45R17のXL(エクストラロード)規格のタイヤで空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができます。
入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
205/55R16を18インチにする時のサイズ


205/55R16を18インチにする場合のサイズ例です。
タイヤ外径を考えると、225/40R18がベストです。
18インチのタイヤ外径
18インチへインチアップする時は、タイヤ外径を純正となるべく合わせます。
<18インチのタイヤ外径比較>
- 205/55R16:631mm
- 225/40R18:637mm
【225/40R18のタイヤ外径の計算例】
225mm(タイヤの断面幅)×0.4(偏平率)×2+18(リム径)×25.4(インチ)=637.2mm
18インチのロードインデックス
205/55R16の一般的なLI(ロードインデックス)は91です。
225/40R18の標準的なタイヤのLI(ロードインデックス)は88で、純正値を下回ってしまいます。
225/40R18 92Y XLというタイヤもありますので、こちらのタイヤを選択するとLIをクリアできます。
XLタイヤで空気圧を高めにすれば、タイヤの負荷能力を上げることも可能ですが、空気圧調整を慎重に行う必要があります。
205/55R16を19インチにする時のサイズ


205/55R16を19インチにする場合のサイズ例です。
19インチへインチアップする時は、タイヤ外径を純正となるべく合わせます。
- 205/55R16:631mm
- 225/35R19:640mm
- 235/35R19:647mm
【225/35R19のタイヤ外径の計算例】
225mm(タイヤの断面幅)×0.35(偏平率)×2+19(リム径)×25.4(インチ)=640.1mm
225/35R19 88W XLでは純正のロードインデックス91を下回ってしまいます。
235/35R19 91 XLもありますが、外径が大きくなりすぎるため厳しいと思います。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
まとめ
ここでは、205/55R16のインチアップサイズを紹介しました。
205/55R16のタイヤ外径は631mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
17インチ | 215/45R17 91 XL | 625mm |
18インチ | 225/40R18 91 XL | 637mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいます。
十分に注意して行ってください。
205/55R16を装着している車は、86、ゴルフ6、ゴルフ7などが挙げられます。
また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
【参考文献】
日本自動車タイヤ協会 JTMA: https://www.jatma.or.jp/safety_technology/tyre_standards.html
JAF: https://jaf.or.jp/