「ホイールをもっと外に出したい」
「ツライチにしたいけど、ホイール交換は高い…」
そんなときに使われるのがワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)です。
ワイドトレッドスペーサーは、ハブとホイールの間に装着する金属パーツで、左右のタイヤ間隔(=トレッド)を広げる役割があります。
結果として、
- 足元が引き締まる
- 見た目がスポーティになる
- ツライチ調整がしやすい
- コーナリング時の安定感が増す(条件次第)
といった効果が期待できます。
特に、
- FF車(前輪駆動)のリアを外に出したい
- 純正ホイールの“引っ込み”を改善したい
- ホイール交換せずにスタンスを調整したい
という場合に多く使われます。
ワイドトレッドスペーサーと通常スペーサーとの違い(5mmの壁)

よくある「ホイールスペーサー」との違いは厚みと固定方式です。
| 種類 | 厚み | 固定方法 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 薄型スペーサー | 3〜5mm | 純正ハブボルトに共締め | 微調整 |
| ワイドトレッドスペーサー | 10〜30mm | 専用ボルト固定 | ツライチ・出幅調整 |
なぜ「5mmが限界」なのか?
通常スペーサーは、厚くするとナットの掛かりが浅くなり危険です。
そのため、
- 5mm以内 → 通常スペーサー
- 5mm超 → ワイドトレッドスペーサー必須
が基本ルールになります。

ワイドトレッドスペーサーの構造

一般的にアルミ合金製で、軽量、高剛性、耐久性が高いのが特徴です。
選ぶ際に必須のスペックは次の4つ。
| 項目 | 選び方 |
|---|---|
| PCD | 100 / 114.3 が主流 |
| 穴数(H) | 4H / 5H |
| ネジピッチ | P1.5 or P1.25 |
| 厚み | 10 / 15 / 20 / 25 / 30mm |
👉 1つでも違うと装着不可。必ず車両適合を確認してください。
ワイドトレッドスペーサーのメリット

① 見た目が劇的に変わる
ホイールが外側に出ることで、
- フェンダーとのバランスが整う
- 足元がワイド&安定した印象に
- 車高が低く見える(視覚効果)
特に純正ホイールの内側寄り問題を簡単に解消できます。
② コーナリング安定性の向上(条件付き)

トレッド拡大によりロールが抑えられ、安定感が増すことがあります。
ただし、
- アライメント未調整
- タイヤの質が低い
- 極端なサイズ
の場合、逆効果になることもあります。
購入前に必ず確認すべきサイズ

1)ハブボルトのネジピッチ(最重要)
メーカーごとに違います。
| メーカー | ネジピッチ |
|---|---|
| トヨタ | P1.5 |
| ホンダ | P1.5 |
| 日産 | P1.25 |
| スバル | P1.25 |
※一部OEM車は例外あり(例:86、ルークス、フレアクロスオーバーなど)
ハブボルトは、ホイールナットの記事も参考にしてください。

2)ホイール裏の「逃げ」確認(超重要)

25mm以下のワイトレを使う場合、ホイール裏にボルト逃げが必要です。
- 逃げあり → 25mm以下OK
- 逃げなし → 25mm以上なら可(ただし負担増)
⚠ 注意:厚すぎるワイトレは足回りに負担が増えます。できるだけオフセット調整で対応が理想。
ブレ対策(安全装着の要)

ワイドトレッドスペーサーは、センターが出にくいとブレが発生します。
対策としておすすめなのが、
- ハブ一体型ワイトレ
- ハブリング付きモデル
これにより、
- 振動が減る
- ハンドルのブレを防ぐ
- 高速走行が安定する
可能性が高まります。
ワイドトレッドスペーサーは、タイヤをとめる重要なパーツなので、正しく使用してください。
ハブに関する記事はこちらも参考にしてください。

NG行為(絶対に避ける)
以下は危険なので禁止です。
- 通常スペーサー+ワイトレの併用
- ネジ山が3回転未満(かかりが浅い)
- 規定トルクを無視した締め付け
- ハブ径が合わないまま装着
➡ トラブル・脱輪の原因になります。
よくある失敗例(買う前チェックリスト)
- 車名だけで購入 → 不適合
→ 年式・型式・グレードまで確認 - ハブ径を無視して装着
→ 外径合わせの候補サイズから選ぶ - ナットが合わない
→ 座面形状(60度テーパーかフラットか)を確認 - 取付店が見つからない
→ 購入前に持ち込み可の店を確保
👉 ポイントを押さえれば、ネット通販でも安全に購入可能です。
ワイドトレッドスペーサーの口コミ
ワイドトレッドスペーサーでホイールを出してツライチにしてもらいました!!
うん、納得の仕上がりです😊 pic.twitter.com/hRayNY5YW5— Tomcoro (@myktomcoro) September 26, 2023
ワイドトレッドスペーサーを使用して、かっこよく車を仕上げている方も多いです。
ツライチの調整にも便利です。
車に興味がない嫁さんにバレないよう、こっそり車を弄るイタズラ。
・20mmワイドトレッドスペーサー
・マフラーカッター
・サイドガーニッシュ
・デイライト
・バグガード
・EZLipProスポイラー買い物、送迎、ランチと週3で乗る機会があっても全く気付く気配がありません(笑) pic.twitter.com/GUISUdvJJY
— ハマジ (@hamaji36) March 29, 2020
ワイドトレッドスペーサーを使用して、さりげなくドレスアップする方もいます。
車が好きでない方には、タイヤが20mm外へ出ても気づかない可能性が高く、こっそりドレスアップしたい方にもいいかもしれません。
ksp製 PCD変換ワイドトレッドスペーサー
PCD 100 → 120完全特注の物作って頂きました☺️ pic.twitter.com/0pLuUi6Yx6
— ひろ (@hiro_wish18s) September 26, 2023
ワイドトレッドスペーサーを特注したり、別注で作ってもらっている方もいます。
特殊なサイズを装着する方は、このような方法がありますが、料金は割高になりそうです。
ワイドトレッドスペーサーはどんな人に向く?

向く人
ワイドトレッドスペーサーは「手軽にスタイルを変えられる」一方で、装着後の管理や車への負担も意識すべきパーツです。
見た目を優先できる人には満足度が高い一方、実用性や安全性を最優先する人には不向きな場合があります。
- ドレスアップ重視
- ツライチ狙い
- ローダウン車
- 定期点検できる人
装着後は増し締めや空気圧管理など、定期チェックができる人であることが前提です。
向かない人
ワイドトレッドスペーサーは足回りに追加パーツを入れるカスタムである以上、純正状態よりリスクは増えます。
高速道路を頻繁に使う人や、トラブルを極力避けたい人にはストレスになる可能性があります。
- 毎日長距離通勤
- 安全性を最優先
- パンクやトラブルを避けたい
- メンテが面倒
➡ 実用車より“スタイル重視のカスタム向け”パーツです。
まとめ(結論)

ワイドトレッドスペーサーは、手軽にツライチが作れる、見た目の満足度が高い、コスパ良しというメリットがある一方で、
- サイズ適合
- ホイール逃げ
- ハブ精度
- ブレ対策
を正しく理解しないと危険です。
正しい選び方+正しい装着=安全でかっこいい足元になります。
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