「キャリーを13インチにインチアップしたいけど、装着できるの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではスズキ・キャリー(DA16T型)に13インチや14インチのホイールを装着する方法と注意点をわかりやすく解説します。
結論から言うと、13インチ化は可能ですが、車検対応させるには条件あり。
サイズ選びを間違えると車検不適合やタイヤトラブルの原因になります。
後半では推奨サイズの例や車検適合のコツも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
スズキ・キャリーとは?
キャリーは、スズキが販売している軽バン(軽トラ)です。
ここでは、スズキ・11代目キャリーのDA16T型(2013年-)について書いています。
キャリーは、2ドアキャブオーバー型トラックです。
キャリーの純正タイヤサイズ

12インチのサイズ
- 型式:EBD-DA16T-KKXA-G3
- 年式:2015年11月~
- タイヤサイズ:145R12-6PR
- ホイールサイズ:12×3.5J
- ホール数:4穴
- PCD:100
- インセット:40
12インチのホイールセットを購入したい方はこちら
⇒ キャリー(DA16T型)に12インチのホイールセットを購入する方法
キャリーのホイールナットサイズ

ホイールナットのサイズ
- M12×1.25
- 19HEX(19ミリ)
【ナットサイズの詳細】
M12:ネジの直径(ボルト径)
P1.25:ネジの山と山の間の距離(ピッチ)
19HEX:頭の六角の2面幅
キャリーのホイールナットは、1台分で16個です。
ホイールナットは、「【スズキ車のホイールナットの選び方】購入ガイドと取り付け方法」を参考にしてください。
【結論】キャリーのインチアップは可能?13インチ化は?

「スズキ・キャリーをインチアップしたい場合はどうすればいいのでしょう?」
13インチやそれ以上の大きなサイズのタイヤホイールを装着したい。
自分だけの個性的な軽トラに仕上げたいと思うかもしれません。
結論から言うと、キャリーは、インチアップをして車検を通すのは難しいです。
キャリーは、純正で145R12-6PRという、強度の高いバン用(LT)タイヤを装着しています。
そのため、145R12-6PRの強度を保つタイヤでないと車検が通りません。
タイヤの強度が足りないと車検に通りませんし、荷物を積んだ時にタイヤの強度が足りなくてトラブルが発生する可能性があります。
- 13インチは装着自体は可能
- ただし、車検対応は難易度高め
- 貨物車なので、LT規格のタイヤでないと車検NG
もし、仮に車検は関係なくインチアップしたいというのであれば、近い外径のタイヤサイズを選択すれば装着自体は可能です。
13インチのインチアップサイズ
13インチにする場合のタイヤサイズの例は、155/70R13、155/65R13といったサイズがあります。
<タイヤ外径>
- 145R12-6PR:542mm(純正)
- 155/70R13:547mm
- 155/65R13:531mm
- 165/55R14:537mm
タイヤ外径が近いのは、上記のようなサイズです。
タイヤ外径によってスピードメーターの速度表示(実際の速度とメーター表示の差)が変わることがありますので、外径にも注意してください。
タイヤサイズだけでなく、ホイールにも注意し、車体からのはみ出し、干渉にも注意が必要。
また、ホイールも強度のあるJWL-T規格のホイールを選ぶ必要があります。(スチールホイールはOK)
キャリーはバンタイプの車のため、インチアップは不向きなので、車のカスタマイズには注意が必要です。
※ バン扱いとなるスズキ・キャリーは、車検時に貨物用タイヤ(LT:ライトトラック)のタイヤが必要です。

14インチヘインチアップ
14インチへのインチアップも可能ですが、車検対応にするには注意が必要です。
車検対応にするには、14インチでLT規格のタイヤを選択し、タイヤ外径、車体からのはみ出し、干渉がないことが前提です。
14インチのインチアップは以下の記事を参考にしてください。

15インチ・リフトアップカスタム事例

やろうと思えばこのような車にすることもできます。
キャリーのインチアップ仕様。
ホイールは15インチを装着し、リフトアップキットを使用して車高を上げています。

参考タイヤサイズ:165/60R15
タイヤは、トーヨーの「オープンカントリーR/T」です。
オープンカントリーR/Tは、「マッドテレイン」と「オールテレイン」を混ぜあわせたタイヤです。装着には、カスタムが必要です。
キャリーのインチアップの車検

スズキ・キャリーDA16Tのインチアップを行う場合、車検適合の範囲をしっかり把握しておく必要があります。
純正ホイールサイズは12×3.5B PCD100 4H +45で、標準タイヤは145R12 6PRが装着されています。
インチアップによってホイールやタイヤの外径が変わると、スピードメーターの誤差、フェンダーからのはみ出し、タイヤハウスへの干渉といった問題が発生するため、車検基準を満たすサイズを選択することが重要。
LTタイヤの装着は車検の前提になります。
車検適合サイズ
インチアップサイズの目安として、13インチ化では155/65R13、14インチ化では165/55R14が推奨されます。
これらのサイズであれば、純正外径に対して±3%以内に収まり、スピードメーターの誤差も車検基準内に抑えられます。
ただし、155/65R13にはLTタイヤがないため、車検の通過は難しいです。
また、ホイールのオフセットは+40~+45程度に設定することで、フェンダーからのはみ出しを防ぐことが可能。
車検基準に適合させるためのポイントとして、まずフェンダー内に収まるホイール・タイヤサイズを選ぶことが求められます。
道路運送車両法では、タイヤのトレッド部分がフェンダーからはみ出していると不適合となります。
タイヤのロードインデックス

タイヤのロードインデックス(LI)にも注意が必要。
商用車であるキャリーDA16Tは、荷重を支えるために高い耐荷重性能を持つタイヤを装着する必要があります。
例えば、純正サイズ145R12 6PRのロードインデックスは88/86(最大560kg/530kg)となっており、インチアップ後のタイヤもこれと同等以上の耐荷重性能を持つものを選ぶことが求められます。
万が一、耐荷重が不足している場合、安全性の問題から車検に通らない可能性がある。

車検適合のための追加確認項目として、JWL・VIA規格のホイールを使用することも重要。
バンやトラックはT規格のホイールが必要になります。
ホイールが安全基準を満たしていない場合、強度不足とみなされ、車検で不適合となる可能性があります。
特に、海外製の安価なホイールはJWLマークがないことが多いため、選定時に確認が必要。
インチアップを行うことで、デザイン性や走行安定性の向上が期待できるが、車検基準を満たすサイズを選ぶことが不可欠。
適切なサイズと調整を行うことで、安全かつ合法的にカスタムを楽しむことができます。
まとめ
今回は、「スズキ・キャリーのインチアップ」を紹介しました。
スズキ・キャリー(DA16T)のインチアップは可能ですが、以下のような結果です。
- 13インチ:ほぼ見た目向き(車検はNGの可能性大)
- 14インチ:条件を満たせば車検対応も可能
自分のスタイルに合わせて、安全と見た目のバランスを取りながら選びましょう。
13インチの車検対応は難しいですが、インチアップのホールセットも販売されています。
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タイヤ・ホイール選びの参考にしてください。