「愛車のタイヤをインチアップしたいけど、どのサイズを選べばいいの?」
「195/80R15から大きくすると走行性能や乗り心地に影響はない?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
タイヤのインチアップは、見た目の印象を大きく変えるだけでなく、走行安定性の向上やブレーキ性能の改善などのメリットをもたらす可能性があります。
この記事では、愛車のカスタマイズを検討している方に向けて、
- 195/80R15の基本的な特徴と適合車種
- インチアップによるメリット・デメリット
- 最適なインチアップサイズの選び方
上記について詳しく解説していきます。
195/80R15の基本情報と適合車種

195/80R15は、耐久性や走行性能のバランスに優れたタイヤサイズであり、特に商用車やSUV、オフロード車に幅広く採用されています。
純正装着される車種だけでなく、カスタム用途としても人気があり、オフロード走行を意識した車両ではインチアップやリフトアップと組み合わせて装着されることもあります。
195/80R15の基本的な特徴

195/80R15は、商用車やSUVを中心に採用されている定番タイヤサイズです。
- タイヤ幅:195mm
- アスペクト比:80%(タイヤの高さは幅の80%)
- ホイール径:15インチ
このサイズは、積載性能と走行安定性のバランスが取れており、悪路走行にも適しています。
特にオフロード性能と乗り心地の両立が求められる車種に採用されることが多いです。
商用車・バンに装着されている195/80R15はLT規格のタイヤが使われています。
195/80R15が適合する車種一覧

195/80R15が適合する代表的な車種には、以下のようなものがあります。
純正サイズではないものの、オフロード性能向上を目的としてカスタム装着されることもあります。
ハイエースやキャラバンのバン系には、195/80R15 107/105LのLTタイヤが装着されています。
インチアップのメリットとデメリット

インチアップとは、純正サイズよりも大きなホイールと低扁平のタイヤを装着するカスタム手法です。
スタイルの向上や走行性能の変化が期待できますが、一方でデメリットもあるため、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。
インチアップのメリットとは

インチアップは、以下のようなメリットが挙げられます。
- 見た目が迫力アップ:ホイールが大きくなり、スタイリッシュな印象に。
- 走行安定性の向上:タイヤの接地面積が広がることで、グリップ力が向上。
- ブレーキ性能の向上:ホイールサイズが大きくなることで、より大きなブレーキローターが装着可能になる。
タイヤのサイドウォールが薄くなることで、ステアリングレスポンスが向上し、よりダイレクトな操作感が得られるのも特徴です。

インチアップの注意点とデメリット

インチアップには多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。
- 燃費の悪化:ホイール重量の増加により燃費が悪化する可能性。
- 乗り心地の変化:タイヤの厚み(サイドウォール)が薄くなるため、路面からの衝撃を受けやすくなる。
- 車検への影響:外径が変わるとスピードメーターの誤差が発生し、場合によっては車検に通らないことも。

デメリットを理解した上で、用途や走行環境に合ったインチアップを検討しましょう。
195/80R15からのインチアップサイズ選び

195/80R15のタイヤサイズをインチアップすることで、見た目の迫力が増し、走行性能の向上が期待できます。
しかし、インチアップにはスピードメーター誤差、乗り心地の変化、燃費の影響といった要素が関わるため、適正なサイズ選びが重要です。
ここでは、16インチ・17インチ・18インチへのインチアップについて、それぞれの特徴を詳しく解説します。
16インチへの変更で得られる効果

推奨サイズ:215/65R16(外径約686mm)
195/80R15(外径約693mm)から16インチに変更する場合、215/65R16が最適なインチアップサイズとなります。
このサイズを選ぶことで、以下のようなメリットがあります。
✅ 外径差が小さいため、スピードメーター誤差が少ない
純正サイズと比べて外径の違いが約7mm(約1%未満)と非常に少なく、速度計の誤差を最小限に抑えられます。
✅ 安定性が向上し、コーナリング時の挙動がよりスムーズに
タイヤの幅が広がることで接地面積が増え、高速走行時の安定感が増します。
✅ 乗り心地が若干硬くなるが、許容範囲内
扁平率が低くなるため、路面からの突き上げ感が若干増しますが、極端な悪化にはならず、実用的な範囲です。
⚠️ 注意点
195/80R15 LTを装着している場合は、通常の乗用車タイプでは車検非対応になります。
以下のようなLTの16インチタイヤもあります。
グッドイヤー 215/65R16C 109/107R | EAGLE #1 NASCAR PLUS | ホワイトレター | 4本セット | 10B00050 | GO…
✅ 16インチはこんな人におすすめ!
✔ スタイルを変えつつ、快適性も確保したい
✔ 高速安定性やコーナリング性能を向上させたい
✔ スピードメーター誤差を最小限に抑えたい
195/80R15を装着している車種の例はこちらの記事を参考にしてください。


17インチにする際のポイント

推奨サイズ:225/55R17(外径約679mm)
17インチへインチアップする場合、225/55R17が適切な選択肢となります。
16インチよりもさらにスポーティな走りが可能になる一方で、デメリットも増えるため、慎重な判断が求められます。
✅ よりスポーティな走りが可能になる
扁平率が低くなることで、ダイレクトなハンドリングが可能になり、カーブでの安定感も向上します。
✅ 見た目がよりスタイリッシュに
大径ホイールを履くことで、より迫力のあるカスタムが可能になります。
⚠️ 注意点
195/80R15 LTを装着している場合は、通常の乗用車タイプでは車検非対応になります。
195/80R15を装着している車種の例はこちらの記事を参考にしてください。

18インチの選択肢と注意事項

推奨サイズ:225/50R18(外径約677mm)
18インチへのインチアップは、最も大胆な変更となります。
見た目のインパクトは抜群ですが、実用性を考慮すると慎重に検討する必要があります。
✅ より迫力のあるスタイルに
18インチホイールを履くことで、大径ホイールならではの圧倒的な存在感を演出できます。
✅ ハンドリングがさらにダイレクトに
扁平率が下がることで、カーブ時の安定感が向上し、レスポンスが向上します。
⚠️ 注意点
195/80R15 LTを装着している場合は、通常の乗用車タイプでは車検非対応になります。
- 車両のフェンダークリアランスの確認が必須
- 乗り心地が大幅に悪化する可能性
- 燃費や加速性能に影響が出る
以上の点から、実用性を考えると16インチまたは17インチが適正なインチアップといえます。
195/80R15を装着している車種の例はこちらの記事を参考にしてください。

インチアップ時のタイヤ選びのポイント

インチアップを検討する際には、単にホイールサイズを大きくするだけでなく、適切なタイヤを選ぶことが重要です。
インチアップにより走行性能や見た目のスタイルが向上する一方で、燃費や乗り心地に影響を及ぼす可能性もあります。
ここでは、インチアップ時のタイヤ選びのポイントについて詳しく解説します。
タイヤの種類と特徴を理解する

インチアップに適したタイヤを選ぶためには、以下の種類を理解しておくことが重要です。
- スポーツタイヤ:グリップ力が強く、コーナリング性能が向上。
- コンフォートタイヤ:静粛性が高く、乗り心地を重視。
- オールシーズンタイヤ:年間を通して使用可能なバランス型。
- スタッドレスタイヤ:雪道を走行するタイヤ
インチアップをする目的に応じて、タイヤの特性を理解し、最適なものを選びましょう。
例えば、見た目のドレスアップだけでなく走行性能も重視したい場合はスポーツタイヤを、乗り心地や静粛性を保ちたい場合はコンフォートタイヤを選ぶのがおすすめです。
グッドイヤー 215/65R16C 109/107R | EAGLE #1 NASCAR PLUS | ホワイトレター | 4本セット | 10B00050 | GO…
燃費や乗り心地に配慮した選び方
インチアップ時の燃費悪化を抑えるためには、
- 軽量ホイール(鍛造ホイール)を選ぶ
- 低転がり抵抗タイヤを選ぶ(例:低燃費タイヤ)
などの工夫が必要です。
195/80R15のインチアップに関するよくある質問

インチアップを考えている方がよく抱く疑問について解説します。
インチアップは単にホイールを大きくするだけではなく、車検の適合や乗り心地の変化など、さまざまな点を考慮する必要があります。
インチアップは車検に影響するのか?

LTタイヤを装着している車は同等のLTタイヤでなければ、車検が通りません。(例:ハイエースバン)
タイヤ外径の変化が±1.5%以内に抑える必要があります。
- スピードメーターの誤差:外径が変わるとメーターの表示にズレが生じるため注意が必要です。
- フェンダーとの干渉:タイヤがフェンダーに当たると車検に通らないことがあるため、十分なクリアランスを確保しましょう。
心配な場合は、事前に整備工場やタイヤショップで確認することをおすすめします。

燃費はどれくらい変わるのか?
インチアップすると一般的にタイヤが重くなるため、燃費が悪化する可能性があります。
特に以下の要素が影響します。
- ホイールの重量増加:純正よりも重いホイールを選ぶと、燃費が低下する可能性が高いです。
- タイヤの転がり抵抗:幅が広くなると接地面積が増え、燃費が悪化しやすくなります。
ただし、軽量ホイールや低転がり抵抗タイヤを選ぶことで、燃費の悪化を最小限に抑えることができます。

インチアップ後の走行性能は?

インチアップによって走行性能は以下のように変化します。
- 安定感が向上:タイヤの接地面積が増えるため、高速走行時の安定性が向上します。
- ハンドリングがシャープになる:タイヤのサイドウォールが低くなることで、ステアリングの応答性が向上し、スポーティな走りが可能になります。
- 乗り心地は硬くなる:扁平率が低くなることでクッション性が減り、路面の凹凸を感じやすくなります。
インチアップを考える際は、走行性能と乗り心地のバランスを考慮することが大切です。
まとめ:195/80R15のインチアップ選びのコツ

今回は、愛車のタイヤサイズを大きくしてカスタマイズを検討している方に向けて、
- タイヤサイズの基本的な読み方と意味
- インチアップの効果とメリット・デメリット
- 195/80R15からのサイズ変更における注意点
上記について、筆者のカスタマイズショップでの経験を交えながらお話してきました。
タイヤのインチアップは見た目の印象を大きく変える効果的なカスタマイズ方法です。
ただし、車検対応や車両への負担を考慮すると、慎重な判断が必要になるでしょう。
インチアップは、見た目の向上だけでなく、走行性能やブレーキ性能にも影響を与える重要なカスタマイズです。
適切なサイズ選びと事前の確認をしっかり行うことで、安全で快適なインチアップを実現しましょう!