スペーシアベースのインチアップを検討されている方へ。
この記事では、タイヤ業界で約10年働いた経験をもとに、スペーシアベース(MK53S/MK33V)を15インチにインチアップする際の情報を徹底解説します。
「インチアップしたいけど、どのサイズが適切?」「車検に通るの?」「どんなデザインを選べばいいの?」といった疑問にすべてお答えします。
この記事で分かること
- スペーシアベース15インチインチアップの正確な推奨サイズ
- 車検に対応する外径の知識
- ホイール選びのポイントと失敗しない購入方法
- プロおすすめのホイールデザイン
- インチアップのメリット・デメリット比較
インチアップは正しい知識があれば、初心者でも安全に楽しめるカスタマイズです。
この記事を読めば、あなたもスペーシアベースをより魅力的に変身させることができます。
スペーシアベースとは?
スペーシアベースは、スズキが製造する人気の軽自動車です。
スペーシアのバンタイプのモデルとして「スペーシアベース」の名称で展開。
この記事では、主に2022年に登場したスペーシアベース(MK33V)に焦点を当てて解説します。
シンプルで機能的な内装と広々とした室内空間が特徴で、カスタマイズベースとしても人気の車種です。
スペーシアベースの純正タイヤ・ホイールサイズ

インチアップを検討する前に、まずは純正サイズを確認しましょう。
これがすべての基準となります。
スペーシアベースの純正サイズは、14インチです。
- 型式:5BD-MK33V-ZGGE
- タイヤサイズ:155/65R14
- ホイールサイズ:14×4.5J
- ホール数:4穴
- PCD:100
- インセット:45
純正ホイールは14インチですが、15インチにインチアップすることで見た目の迫力が増し、走行安定性も向上します。
デザインの幅も広がり、あなたの車を個性的に演出できます。
15インチへのインチアップ

インチアップとは、単に「ホイールの直径を大きくする」ことではありません。
正しく行わないと、スピードメーターの誤差や燃費悪化、最悪の場合は車体との干渉など様々な問題が発生します。
インチアップの重要ポイント:外径を守る

インチアップでもっとも重要なのは「タイヤの外径を純正に近づける」ことです。
外径が大きく変わると次のような問題が発生します。
- スピードメーターの誤差が生じる
- 燃費が悪化する
- トルク特性が変わり、発進・加速感が変化する
- 車検に通らない可能性がある
スペーシアベースの推奨15インチサイズ
多くのタイヤを検証した結果、スペーシアベースに最適な15インチのサイズは以下の通りです。
推奨15インチサイズ
- タイヤサイズ: 165/55R15
- ホイールサイズ: 15×4.5J
- インセット: 45
タイヤ外径の比較

タイヤの外径は車検の適合性を左右する重要な要素です。
以下は、純正サイズと推奨インチアップサイズの外径比較です。
【タイヤ外径比較】
- 155/65R14(純正): 557mm
- 165/55R15(推奨): 562mm(差:+5mm)
- 165/50R15:546mm(差:−11mm)
- 165/60R15:579mm(差:+22mm)
165/55R15は、わずか5mmの差なので、スピードメーターへの影響はほぼなく、車検にも問題なく適合します。
この組み合わせがおすすめです。
インチアップのメリット・デメリット
インチアップには様々なメリット・デメリットがあります。
正しく理解して、納得した上でカスタマイズを楽しみましょう。
メリット

- 見た目の向上
- ホイールが大きくなり、車のスタイルが格段に向上
- 存在感が増し、スポーティな印象に
- 走行安定性の向上
- コーナリング時の安定感が増す
- 高速走行時の直進性が向上
- ブレーキ性能の向上
- タイヤの接地面積が増え、グリップ力が向上
- 制動距離が短くなる場合もある

デメリット

- コスト増加
- ホイール・タイヤセットの購入費用
- タイヤ交換時の費用も純正より高くなる
- 乗り心地への影響
- タイヤ側面(サイドウォール)が薄くなるため、衝撃吸収性が低下
- 段差などの衝撃が車内に伝わりやすくなる
- 燃費への影響
- 重量増加により、若干の燃費悪化の可能性あり
インチアップは見た目と性能向上のバランスを取ったカスタマイズです。
メリット・デメリットを理解した上で、ご自身のニーズに合わせて判断しましょう。

ホイールセットの購入手順:失敗しない選び方

インチアップを決めたら、次は適切なホイールセットを購入する必要があります。
初めての方でも失敗しないよう、以下のステップに沿って進めましょう。
1. タイヤサイズを決める

インチアップ時は、純正と外径差が少ないサイズを選びましょう。
推奨サイズ: 165/55R15
このサイズは、純正サイズ(155/65R14)との外径差がわずか5mmで、安全性や走行性能、車検適合性も確保できます。
2. ホイールサイズとインセットを選ぶ

ホイール選びでは、幅やインセットが非常に重要です。間違えると車体に干渉し、安全性に影響します。
推奨ホイールスペック
- サイズ: 15×4.5J
- インセット: 45
- PCD: 100(変更不可)
- 穴数: 4H(変更不可)
インセットは±5mm程度の誤差なら問題ありませんが、それ以上の変更は車体との干渉リスクが高まります。
3. 適合する商品を探す

オンラインショップやカー用品店で、スペーシアベースに適合する15インチホイールセットを探しましょう。
おすすめの検索キーワード
- 「スペーシアベース 15インチ ホイールセット」
- 「MK33V 15インチ タイヤホイールセット」
商品ページの適合車種リストに「スペーシアベース(MK33V)」が含まれているか必ず確認しましょう。
楽天市場でチェックする
⇒ スペーシア ベース 15インチ ホイールセット
ヤフーショッピングでチェックする
⇒ スペーシア ベース 15インチ ホイールセット
4. 適合確認を徹底する

購入前には、必ず車両との適合確認を行いましょう。
適合しないホイールを購入すると、取り付けできないため無駄になります。
適合確認方法
- 販売店に車種、年式、型式を伝える
- オンラインショップの適合検索を利用する
- 問い合わせフォームから確認する
特に通販での購入時は、商品ページに記載された適合情報を鵜呑みにせず、必ず確認を取ることをおすすめします。
5. 必要なナットを準備する

インチアップには、専用のホイールナットが必要になる場合があります。
スペーシアベースのナットサイズ
- タイプ: テーパーナット
- サイズ: M12×1.25(19HEX)
- 必要個数: 1台分で16個
ホイールセットに含まれていない場合は、別途購入する必要があります。
ナットの種類を間違えると、ホイールが緩んで重大事故につながる可能性があるため、注意が必要です。
ホイールナットは、「【スズキ車のホイールナットの選び方】」を参考にしてください。
6. 専門店での取り付けをおすすめ

DIY経験が豊富な方は自分で取り付けることも可能ですが、安全のためにも専門店での取り付けをおすすめします。
取り付け時の注意点
- ナットの締め付けトルクは規定値を守る
- タイヤバランス調整を必ず行う
- 取り付け後は試運転して異音や振動がないか確認する
専門店であれば、これらの作業を適切に行ってくれるため、安心して任せられます。
自分で作業する方は、トルクレンチがあると良いです。
エマーソン(Emerson) トルクレンチ トルク対応レンジ 40〜200N・m トルク精度 ±4% 12.7mm (1/2インチ) 103N…
スペーシアベースにおすすめのホイールデザイン

ホイールデザインは、車の印象を大きく左右します。
スペーシアベースに似合うデザインを紹介します。
スポークデザイン:王道の人気スタイル

スポークデザインは、ホイールの中心から放射状に伸びる複数のスポーク(柱状の部分)が特徴的なデザインです。
メリット
- 軽量で走行性能の向上が期待できる
- 強度が高く、日常使用に適している
- ブレーキダストが目立ちにくい
- 清掃がしやすい

スポークバリエーション
- 5本スポーク: シンプルで力強い印象
- マルチスポーク: 繊細で高級感のある印象
- Y字スポーク: スポーティーで動きのある印象
スポークデザインは、スペーシアベースのシンプルなボディラインと相性が良く、多くのオーナーに選ばれています。

ブラックポリッシュ:精悍な印象を与えるカラーリング
ブラックポリッシュは、ホイール全体を黒で仕上げた上で、特定の部分を研磨して金属の地肌を露出させたデザインです。
メリット
- 光の当たり方で表情が変わる立体感
- 高級感があり、スペーシアベースの上品さを引き立てる
- ダーク系ボディカラーと特に相性が良い
- 汚れが目立ちにくく、メンテナンスが容易

ブラックポリッシュは、都会的でモダンな印象を与えたい方におすすめです。
特に「ブラック」「ダークブルー」「ガンメタリック」などのボディカラーとの相性が抜群です。

シルバー系ホイール:万能で失敗しないカラーリング

シルバー系のホイールは、初心者にも選びやすく、どんなボディカラーとも調和する万能カラーです。
メリット
- あらゆるボディカラーと調和する
- 清潔感があり車全体を明るく見せる
- 小傷が目立ちにくく、長期使用にも適している
- クラシックからモダンまで幅広いデザインに対応
特に「ホワイト」「シルバー」「ライトブルー」などの明るいボディカラーの車には、シルバーホイールが調和します。
迷ったらシルバーを選べば、失敗する可能性は低いでしょう。
ラグジュアリーに仕上げたい方にはメッキもおすすめです。

また、ホワイトやブラックのホイールは濃淡がはっきりして引き立ちます。
よくある質問(FAQ)

Q1: 16インチへのインチアップは可能ですか?
A1: 技術的には可能ですが、インセット、ロードインデックス、タイヤ外径差に注意が必要です。また、乗り心地の悪化や車体への負担も大きくなるため、基本的には15インチまでをおすすめします。
Q2: インチアップすると燃費は悪くなりますか?
A2: 若干の燃費悪化は避けられません。重量増加(約3〜5kg/1輪)により、一般的には5〜10%程度の燃費低下が想定されます。ただし、運転スタイルや道路状況による影響の方が大きい場合もあります。
Q3: インチアップしたホイールは車検に通りますか?
A3: 適切なサイズ(本記事で推奨している165/55R15)であれば、問題なく車検に通ります。
ただし、極端に外径が異なるサイズや、はみ出しがある場合は車検不適合となる可能性があります。
Q4: 中古ホイールの購入は安全ですか?
A4: 信頼できる販売店から購入する場合は問題ありませんが、経年劣化や見えない損傷がある可能性も考慮する必要があります。安全性を重視するなら、新品の購入をおすすめします。
Q5: 純正ホイールは売却できますか?
A5: はい、オークションサイトやパーツショップで売却できる場合があります。
ただし、傷や汚れがあると買取価格は下がります。状態の良い純正ホイールは需要があるため、きれいに清掃してから売却することをおすすめします。
まとめ:スペーシアベースのインチアップを成功させよう

スペーシアベースの15インチインチアップは、適切な知識と準備があれば、初心者でも楽しめるカスタマイズです。
スペーシアベースのインチアップ可能サイズ一覧
ホイールサイズ | タイヤサイズ | 外径差 | 車検適合性 |
---|---|---|---|
14インチ(純正) | 155/65R14 | 0mm | ○ |
15インチ | 165/55R15 | +5mm | ○ |
16インチ | 165/45R16 | +3mm | △ |
(○:問題なし、△:注意が必要)
最終推奨サイズ:
- タイヤ: 165/55R15
- ホイール: 15×4.5J (インセット45)
この記事で解説した知識をもとに、あなたのスペーシアベースを安全かつスタイリッシュにカスタマイズしてください。
インチアップによって、走行性能の向上と見た目の格上げを同時に実現できるでしょう。
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⇒ スペーシア ベース 15インチ ホイールセット
この記事は2025年3月現在の情報に基づいています。
メーカーの仕様変更や新モデル登場により、推奨サイズが変わる可能性があります。
購入前には必ず最新情報を確認してください。