「15インチの165/50R15をインチアップしたいけれど、どのサイズを選べばいいの?」
この疑問を持つ方のために、16インチ・17インチへインチアップする際の最適なタイヤサイズと注意点を詳しく解説します。
165/50R15のインチアップ

インチアップとは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げ、リム径を大きくするカスタムのことです。
ホイールサイズを大きくすることで、車の見た目が変わり、車の雰囲気が一気に変わり、車をかっこよく見せることが可能。
165/50R15を15インチや17インチにインチアップすることもできます。
インチアップには、メリットとデメリットがあるので、メリット・デメリットを把握して行うことが大事です。

インチアップのメリット・デメリット

メリット

インチアップは、以下のようなメリットが挙げられます。
- スタイリッシュになる:ホイールが大きくなることで、見た目のインパクトが増します。
- コーナリング性能向上:偏平率が下がることで、タイヤの剛性が高まり、ハンドリングが向上。
- ブレーキ性能の向上:大径ホイールは、大きなブレーキシステムの装着を可能にします。

デメリット

インチアップには多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。
- 乗り心地の悪化:タイヤのクッション性が低下し、路面の衝撃を感じやすくなります。
- 燃費の悪化:ホイールが重くなることで、燃費が悪化する可能性。
- コストがかかる:インチアップ用のホイール・タイヤは高価なものが多い。

インチアップ時の注意点

タイヤ外径を純正と合わせる

インチアップ時には、外径が変わらないサイズを選ぶことが重要です。
外径が変わるとスピードメーターの誤差が発生し、車検が通らない場合もあります。
外径計算式
この計算式を使えば、インチアップ後の適切なタイヤサイズを簡単に算出できます。
事前に計算して適正サイズを確認しましょう。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)
計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)
ロードインデックス(LI)を維持する

LIが純正より低いと、タイヤの耐荷重性能が不足し、安全性に問題が生じる可能性があります。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。
フェンダークリアランスの確認

ホイールのオフセットやタイヤの幅により、ボディとの干渉が発生することがあります。
インチアップ後にタイヤがフェンダーからはみ出してしまうと、車検に通らなくなるため、適切なホイールオフセットを選ぶことが重要です。

165/50R15の基本情報

165/50R15 75Vは、以下の内容を表しています。
- タイヤ幅:165mm
- 扁平率:50%
- リム径:15インチ
- タイヤ外径:546mm ※参考値
- LI(ロードインデックス):73 ※参考値
- 速度記号:v
※タイヤ外径・LIは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【165/50R15のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.5(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=546mm
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくするのが一般的です。
タイヤ外径が大きいと、スピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。
正確な数値は、装着するタイヤのタイヤ外径を確認してください。
165/50R15の参考装着車種

165/50R15は、軽自動車に採用されるタイヤサイズです。
多くの軽自動車が装着している定番サイズです。
例えば、ダイハツのコペンやのムーヴなどが165/50R15を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
165/50R15を16インチにする時のサイズ

165/50R15を16インチにする場合は、165/40R16 XLか165/45R16 XL規格のタイヤがいいです。
インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。
16インチのタイヤ外径

165/50R15を16インチにする時は、タイヤ外径を合わせます。
<タイヤ外径比較>
- 165/50R15:546mm
- 165/45R16:554mm
- 165/40R16:538mm
【165/40R16のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.4(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=538.4mm
165/50R15をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは165/40R16です。
165/45R16も近いですが、タイヤ外径が大きくなってしまいます。
16インチのロードインデックス
165/50R15を16インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 165/50R15 73なので、73以上にする必要があります。
165/45R16のロードインデックス:74
165/40R16のロードインデックス:70
メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。
(例)
ダンロップ LE MANS V 165/45R16 74V XL
YOKOHAMA DNA S.drive 165/40R16 70V
KAISER KR20 165/40R16 73V
インチアップするときは、ロードインデックスが高いタイヤやXL規格のタイヤを選ぶといいです。
XLタイヤは入れる空気圧で負荷能力をあげれます。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
165/50R15を17インチにする時のサイズ

165/50R15を17インチにする場合は、165/35R17がいいです。
インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。
17インチのタイヤ外径
165/50R15を17インチにする時は、タイヤ外径を合わせます。
<タイヤ外径比較>
- 165/50R15:546mm
- 165/40R17:563mm
- 165/35R17:547mm
【165/35R17のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.35(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=547.3mm
165/50R15をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは165/35R17です。
17インチのロードインデックス
LI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 165/50R15 73なので、73以上にする必要があります。
165/40R17のロードインデックス:72
165/35R17のロードインデックス:75 XL
(例)
ヨコハマ DNA S.drive 165/40R17 72V
ナンカン NS-2 165/40R17 73V XL
ナンカン NS-2 165/35R17 75V XL
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。
17インチは基本的にXL規格のタイヤを選び、空気圧を高めにする必要があります。
165/50R15をインチアップするときは、ロードインデックスが純正より高いタイヤやXL規格のタイヤを選ぶといいです。
まとめ
ここでは、165/50R15のインチアップサイズを紹介しました。
165/50R15のタイヤ外径は546mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
16インチ | 165/45R16 XL | 554mm |
17インチ | 165/35R17 XL | 547mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。
車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。