「165/65R13のタイヤを14インチや15インチにインチアップしたいけど、どのサイズが適正なの?」
インチアップの際に気をつけるべき点や、具体的なサイズ候補を詳しく解説します。
車業界で10年以上の経験を持つ筆者が、インチアップの疑問にわかりやすく答えます。
165/65R13のインチアップとは?

「165/65R13のタイヤをインチアップしたいけれど、どのサイズが最適なのか?」
インチアップは、見た目をスタイリッシュにするだけでなく、走行性能にも影響を与える重要なカスタムです。
単純にホイールを大きくすればいいわけではありません。
✔ 適正なタイヤサイズを選ばないと、車検が通らない
✔ タイヤ外径の違いでスピードメーターに誤差が出る
✔ ロードインデックスが不足すると、タイヤの負荷能力が低下し危険
本記事では、165/65R13のインチアップに適した14インチ・15インチのサイズ比較や注意点を詳しく解説します。

165/65R13の基本情報
インチアップを考える前に、現在の純正タイヤサイズ165/65R13の基本情報を押さえておきましょう。
✅ 165/65R13 77Sの意味
165/65R13 77Sとは、以下の情報を表しています。
項目 | 内容 |
---|---|
タイヤ幅 | 165mm |
扁平率 | 65% |
リム径 | 13インチ |
タイヤ外径 | 544mm |
ロードインデックス(LI) | 77(負荷能力412kg)※参考値 |
速度記号 | S(最高速度180km/h) |
ロードインデックス(LI)はメーカーやタイヤの種類によって若干異なるため、装着時には必ず確認しましょう。
✅ 165/65R13のタイヤ外径の計算方法
インチアップ時には、純正のタイヤ外径(直径)に近づける必要があります。
外径の計算方法は次の式で求められます。
計算式:タイヤ外径=(タイヤ幅×扁平率)×2+リム径×25.4
165/65R13の場合:(165mm×0.65)×2+(13×25.4)=544mm
タイヤ外径544mmを基準に、インチアップ時のタイヤサイズを選びます。
インチアップの基本

インチアップとは、タイヤのリム径を大きくし、偏平率を下げることで外径を維持しながらホイールを大きくする方法です。
主なメリット
- 車の見た目がスポーティに
- コーナリング性能の向上
- ハンドリングのレスポンスUP
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。
大きなホイールはインパクト抜群です。
主なデメリット
- 乗り心地の悪化(衝撃がダイレクトに伝わる)
- 燃費悪化の可能性
- タイヤ&ホイールの価格が高い
転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。
インチアップは、メリットデメリットがあることを把握して行うことが大事です。
165/65R13を14インチにインチアップする場合

サイズ | 外径(mm) | ロードインデックス |
---|---|---|
165/60R14 | 553mm | 75(純正より低い) |
165/55R14 | 537mm | 72(純正より低い) |
155/65R14 | 557mm | 75 |
✅ 165/55R14が外径に最も近いが、ロードインデックスが低いので注意
✅ 165/60R14は外径がやや大きいが、LIも75とやや不足気味
✅ 車検を考えるなら、ロードインデックスが同等以上のものを選ぶこと
165/65R13を14インチにする場合は、165/60R14が近いです。
ただし、ロードインデックスは純正を下回るので車検NGになる可能性があります。
165/55R14の方がロードインデックスが高くなるので、少し外径が大きい165/55R14を選ぶ方がいいかもしれません。
インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。
14インチのタイヤ外径
165/65R13を14インチにする時は、タイヤ外径を合わせる必要があります。
- 165/65R13:544mm
- 165/60R14:553mm
- 165/55R14:537mm
- 155/65R14:557mm
【165/55R14のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+14(リム径)×25.4(インチ)=537.1mm
165/65R13をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは165/55R14です。
ただし、165/55R14はロードインデックスが低くなってしまいます。
14インチのロードインデックス
165/65R13を14インチにする時は、LI(ロードインデックス)を純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 165/65R13 77なので、77以上にする必要があります。
165/60R14のロードインデックス:75
165/55R14のロードインデックス:72
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。
165/60R14は、純正のロードインデックスの77を下回ります。車の重さを考えると75でクリアできそうですが、あくまで自己責任でお願いいたします。
165/65R13を15インチにインチアップする場合

サイズ | 外径(mm) | ロードインデックス |
---|---|---|
165/50R15 | 546mm | 73(純正より低い) |
165/55R15 | 562mm | 75 |
✅ 165/50R15が外径に近いが、ロードインデックスが低い
✅ 165/55R15はロードインデックスが上がるが、外径が大きめなので干渉の可能性あり
165/65R13を15インチにする場合は、165/50R15がいいです。
インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。
15インチのタイヤ外径
165/65R13を15インチにする時は、タイヤ外径を合わせる必要があります。
- 165/65R13:544mm
- 165/50R15:546mm
- 165/55R15:562mm
【165/50R15のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.5(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=546mm
165/65R13をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは165/50R15です。
165/55R15のタイヤもありますが、165/55R15は、外径が大きすぎるため厳しいです。
15インチのロードインデックス
165/65R13を15インチにする時は、LI(ロードインデックス)を純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 165/65R13 77なので、77以上にする必要があります。
165/50R15のロードインデックス:73
165/55R15のロードインデックス:75
165/65R13をインチアップするときは、外径は165/50R15が近いですがロードインデックスを下回る可能性があります。
165/55R15はロードインデックスは上がりますが、タイヤ外径が大きいので厳しいかもしれません。
空気圧を上げてタイヤの負荷能力を上げるのがいいですが、タイヤによって異なるので注意が必要です。
インチアップの注意点

インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。
特に注意したいのは以下の3つの部分です。
- タイヤ外径
- タイヤ幅
- ロードインデックス
ここではタイヤを選ぶ時の3つの注意点を紹介します。
タイヤの外径

タイヤの外径は、純正とほぼ同じものを選択します。
タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が起こり、車検も通らなくなります。
タイヤ外径を合わせることは大切です。
- 純正の外径(544mm)に極力近いサイズを選ぶ
- 外径が変わるとスピードメーターの誤差が発生
- 車体との干渉のリスクもある
また、タイヤ外径を大きくすると、タイヤが車体へ接触する可能性もあります。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)
計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)
タイヤの幅

タイヤ幅が広すぎると、車体との接触やはみ出しやすくなり、はみ出すと車検が通りません。
車高を落としていると、干渉の危険もあります。
タイヤ幅・ホイールの組み合わせが大切です。
- タイヤが広すぎるとはみ出しのリスクあり(車検NG)
- 車体やフェンダーとのクリアランスを確認
車によって、ある程度装着できる幅は決まっています。

タイヤのロードインデックス

タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示されています。
タイヤはサイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められていて、タイヤの負荷能力にも注意が必要。
ロードインデックスを守ることは大切です。
- ロードインデックス(LI)が純正(77)以下にならないこと!
- LIが不足すると、タイヤの負荷能力が落ち、事故のリスクが高まる
- 車検NGになる可能性もあるため要注意
ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけません。
インチアップ時には、タイヤの負荷能力にも注意してください。
⇒ ロードインデックス
165/65R13の参考装着車種
165/65R13は、軽自動車に採用されるタイヤサイズです。
例えば、ダイハツのアトレーワゴン、三菱のタウンボックス、スズキのエブリイワゴン(52系)などが165/65R13を装着しています。
165/65R13のサイズを装着している主な車種は以下の通りです。
✅ スズキ エブリイワゴン(DA52/DA62系)
✅ ダイハツ アトレーワゴン(S220G/S230G)
✅ 三菱 タウンボックス(U61W/U62W)
🚗 インチアップを検討する際は、車体との相性もチェック!
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
まとめ
ここでは、165/65R13のインチアップサイズを紹介しました。
165/65R13のタイヤ外径は544mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
14インチ | 165/60R14 | 553mm |
15インチ | 165/50R15、165/55R15 | 546mm 562mm ※注意 |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があり、車高を落としている場合は干渉の注意もあるため、慎重に行ってください。
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記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。