「プロボックスをもう少しカッコよくしたい」
でも同時に、「荷物を積む車だし、安全面で失敗したくない」と感じていませんか?
プロボックス160系のインチアップは、見た目の印象を変えやすい一方で、純正がLTタイヤ指定のグレードが多いため、サイズ選びを間違えると“静かに危険”になりやすい車種です。
この記事では、タイヤショップでの現場目線で、プロボックス160系のインチアップのやり方を整理します。
- まず確認すべき LT/LI(耐荷重)
- 外径が近い 15インチ・16インチ候補
- ホイール規格(PCD/ハブ/オフセット)
- 車検・干渉・メーター誤差のチェックポイント
「とりあえず付けた」ではなく、納得して選べるようにまとめました。
結論:プロボックス160系は「外径」より先に“LT/LI”を確認
プロボックス160系のインチアップは、考え方を間違えなければ可能です。
ただしプロボックス160系は、純正タイヤが LT(ライトトラック)規格のケースが多く、ここを無視して乗用タイヤを入れると、耐荷重不足になりやすいです。
インチアップの判断順はこの通りでOKです。
① 純正タイヤの「規格(LT)」と「LI(耐荷重)」を確認
② 同等以上の耐荷重を満たすタイヤで候補サイズを選ぶ
③ 最後に外径差と干渉リスクをチェック
まず押さえる:プロボックス160系の純正サイズ
グレードや年式で差はありますが、代表的な純正はこのパターンです。
- 純正タイヤ:155/80R14(155/80R14 88/86LT)
- 純正外径(計算値):約603.6mm
- ホイール:14インチ(4穴)
※同じ車名でも、タイヤ表記はグレードで変わることがあります。
必ず実車(タイヤ側面 or ドア開口部ラベル)で確認してください。

※前の型のプロボックXP50型は別記事で紹介しています。
15インチにするなら:外径が近いおすすめ候補

15インチは「やりすぎ感が出にくく、実用性も残る」ので、プロボックスでは一番人気になりやすいゾーンです。
15インチ候補(外径比較)

※外径は計算値(目安)です。
| サイズ | 外径(約) | 純正603.6mmとの差 | 差(%) |
|---|---|---|---|
| 155/80R14(純正) | 603.6mm | 0 | 0% |
| 175/65R15 | 608.5mm | +4.9mm | +0.81% |
| 185/60R15 | 603.0mm | -0.6mm | -0.10% |
どれが“現実的に選ばれやすい”?
プロボックス160系で15インチを選ぶときは、「外径が近い」+「耐荷重(LT/LI)を満たせる」の両方をクリアできるかが基準になります。
- 外径だけ見るなら:185/60R15がかなり近い
- ただしプロボックスはLT/LIが絡むので、最終判断は「耐荷重を満たせる銘柄があるか」で決めるのが安全です
見た目だけで決めるより、通勤〜仕事使いまで無理なく使えるかを優先した方が、結果的に失敗しません。
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16インチにするなら:見た目は出るが、条件が増える

16インチは見た目の変化が大きい反面、扁平が下がって硬さが出やすく、ホイール形状によっては干渉リスクも上がります。
16インチ候補(外径比較)
| サイズ | 外径(約) | 純正603.6mmとの差 | 差(%) |
|---|---|---|---|
| 155/80R14(純正) | 603.6mm | 0 | 0% |
| 195/50R16 | 601.4mm | -2.2mm | -0.36% |
| 205/45R16 | 590.9mm | -12.7mm | -2.10% |
16インチで狙うならこの考え方
16インチは「見た目の迫力」が出やすい一方で、扁平が下がって乗り味が硬くなりやすいのがポイントです。
- 外径差が小さく扱いやすい:195/50R16
- 205/45R16は外径が下がやすく、段差での当たりやすさ・見た目のバランスが変わるので、日常使い重視なら慎重に
このサイズでのLTタイヤはないため、車検対応にするのは難しいです。
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ここが重要:プロボックスは「LTタイヤ」問題でつまずきやすい

プロボックスでインチアップが難しく見える最大の理由は、純正にLT(ライトトラック)タイヤが採用されやすい点です。
LTは“荷物を積む前提”の規格なので、乗用タイヤと同じ感覚で選ぶと、外径は合っているのに耐荷重が足りない…という落とし穴が起きやすいです。
とくに業務・長距離・積載がある使い方だと、ここを軽く見るとタイヤへの負担が増えやすいので、サイズ検討の前に「いま履いているタイヤの表記(LT/LI)」を必ず確認しておくのが安全です。
LT(ライトトラック)とは?
荷物を積む車を想定した規格で、同じサイズでも「耐荷重の考え方」が乗用タイヤと違います。
プロボックスは商用要素が強いので、純正がLTのことが多い=インチアップでも耐荷重を軽く見ない方が良い、という話です。
プロボックスの参考14インチ:155/80R14 88/86LT
ポイントは「88/86LT」の読み方です。
LTタイヤは乗用タイヤと違い、荷重指数が“単輪(1本)/複輪(2本)”で2つ並ぶことがあります。
プロボックスの 155/80R14 88/86LT なら、88(単輪)・86(複輪)という意味。
純正同等以上のタイヤでなければ車検が通らない可能性が高いです。
“やりがち”な危険パターン
プロボックスは純正LT前提のことが多いので、次のパターンは要注意です。
- 外径が合っているからOKだと思い、LI(耐荷重)が純正未満
- 乗用タイヤへ変更して、荷物を積む運用のまま走る
- XLを選んだのに空気圧を適当にして、負荷能力が出ていない
対策はシンプルで、「純正のLI以上」かつ「規格(LT)を理解して選ぶ」だけです。

ホイール選び:PCD・ハブ・オフセットを外すと失敗する

プロボックス160系で基本的に押さえるべきポイントは以下です。
- PCD:4×100
- 穴数:4穴
- ハブ径:54.1mm系
- ナット:M12×P1.5(国産車で多い)
ホイールナットサイズは「M12×P1.5」が適用されているため、ホイール交換時には適切なナットを準備することが重要です。
⇒ テーパーナットの選び方
インセットは“攻めすぎない”のが正解
インチアップは、外径よりも「出ヅラ」で失敗します。
目安としては、純正に近いインセット(例:+35〜+45前後)を起点にすると、はみ出しや干渉を避けやすいです。
※ホイールの形状(スポークの逃げ)で、キャリパー周りの当たりやすさが変わります。数字が合っていても“形で当たる”ことがあるので要注意。

車検・干渉・メーター誤差のチェックポイント

インチアップで確認するのは、次の3つです。
1)タイヤ・ホイールのはみ出し
フェンダーから出ると車検NGの可能性が高いです。
見た目を狙って外に出すほどリスクが増えます。

2)干渉(ハンドル全切りが鬼門)
160系プロボックスのホイール履かせたら、キャリパーブラケットにガッツリ干渉してた🥺
— 海ナコ (@25STR) July 24, 2022
在庫の3mmスペーサーで逃げてくれてよかったー pic.twitter.com/kH2Jxxp6QF
- 前輪は ハンドルを切ったときに当たりやすい
- サス、インナー、キャリパー周りは要確認

3)外径差が大きいと速度計に誤差

外径が変わると、速度表示と実測がズレます。
今回の候補は外径差が小さめですが、攻めたサイズほど誤差が増えるので、外径は“近いもの”が基本です。

よくある質問(FAQ)

Q1. プロボックス160系は15インチ・16インチにしても車検通る?
160系プロボックス✨✨
— ROAD & TRIP (@road_and_trip) October 5, 2023
ベージュカラー素敵でしょ(≧▽≦)#プロボックスカスタム#ロードアンドトリップ pic.twitter.com/Vx2bYct7An
A. 可能性はあります。
ただしプロボックスは純正がLTのケースが多いので、外径だけでなくLI(耐荷重)と規格が合っていないと通りにくくなります。
Q2. 15と16、どっちが無難?
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A. 迷ったら15インチが無難です。
見た目・実用性・選びやすさのバランスが取りやすいです。
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Q3. いちばん最初に確認する場所は?
A. ドア開口部の空気圧ラベルと、今履いているタイヤ側面の表記です。
ここが基準になり、判断の土台が固まります。
まとめ:プロボックス160系は「LT/LI→外径→干渉」の順で決める
最後に、要点だけまとめます。
- プロボックス160系は純正がLTタイヤのことが多い
- インチアップは可能だが、外径より先にLI(耐荷重)と規格を確認する
- 15インチ候補:175/65R15 / 185/60R15(外径は近い)
- 16インチ候補:195/50R16(外径差が小さめ)
- ホイールは 4×100 / ハブ54.1 / M12×P1.5 を起点に、オフセットを攻めすぎない
- 仕上げは、はみ出し・全切り干渉・外径差の3点チェック
プロボックスのインチアップは、派手に攻めなくても“十分カッコよく”できます。
だからこそ、安全側のルール(LT/LI)を守った上で、外径の近いサイズを選ぶのがいちばん賢い選び方です。
16インチは、外径変化が大きくなるとスピードメーターの誤差が生じるため、「195/50R16」程度のサイズに抑えるのが無難。
用途や好みに応じたインチアップを選び、自分のスタイルに合ったカスタムを楽しみましょう。
ホイールの選び方は以下の記事を参考にしてください。



