プロボックス160系をインチアップしたいんだけれど…
プロボックスをインチアップを検討している方へ向けて、基礎知識から実際のカスタム事例まで詳しく解説します。
適合サイズや車検適合性、メリット・デメリットをわかりやすくまとめました。
プロボックス160系のインチアップ基礎知識
インチアップとは、純正ホイールよりも大きなサイズのホイールに交換するカスタムのことです。
外観の向上や走行性能のカスタマイズが目的となりますが、適切なサイズを選ばなければ走行性能の低下や車検不適合のリスクがあるため注意が必要です。
プロボックス160系のインチアップにはメリットとデメリットがあるので、それぞれのポイントを理解し、適切な選択をしましょう。
※前の型のプロボックXP50型は別記事で紹介しています。
インチアップのメリット

プロボックス160系のインチアップ時は以下のようなメリットがあります。
- デザイン性向上:ホイールのサイズが大きくなることで、よりスタイリッシュな見た目になる。
- コーナリング性能の向上:タイヤの接地面積が増え、グリップ力が高まる。
- 個性を出せる:大径ホイールを装着することで、足元のアクセントになりインパクトがあります。

インチアップのデメリット

プロボックス160系のインチアップ時は以下のようなデメリットがあります。
- 乗り心地の悪化:扁平率が下がるため、衝撃吸収性が低下する。
- 燃費への影響:ホイールが重くなることで、燃費が悪化する可能性がある。
- フェンダー干渉のリスク:タイヤの外径が適正範囲を超えると、フェンダーやサスペンションに干渉する可能性がある。
プロボックス160系のLTタイヤ装着車は、インチアップすることで車検に通らない可能性が高いです。

プロボックス160系の標準タイヤサイズ

インチアップを行う前に、プロボックス160系の純正タイヤサイズやホイール規格を確認しましょう。
プロボックス160系の標準タイヤサイズは、「155/80R14」が設定されています。
- Hybridグレード: 155/80R14 88/86LT
- F・Gグレード: 155/80R14 88/86LT
※純正タイヤはLTタイヤのため、インチアップすると車検が通らない可能性が高いです。
リム径14インチに扁平率80という比較的高い数値は、クッション性を向上させる役割を果たし、段差の多い道路でも衝撃を吸収しやすいです。
インチアップは、適正なサイズを選ぶことで、スピードメーターの誤差を抑え、快適な走行性能を維持しやすくなります。
ホイールサイズPCD、ホール数、ハブ径、ナットの確認

ホイールの規格についても把握しておく必要があります。
インチアップを行う際に重要なホイール規格は以下の通りです。
- ホイールサイズ:14×5.5J
- インセット:39
- PCD: 100mm
- ホール数: 4穴
- ハブ径: 54mm
PCDは「4H-100」、ハブ径は「54mm」に設定されており、この規格に適合したホイールを選ぶことが求められます。
なお、ホイールナットサイズは「M12×P1.5」が適用されているため、ホイール交換時には適切なナットを準備することが重要。
⇒ テーパーナットの選び方
インチアップ可能なタイヤサイズの選択

インチアップを考える際には、適合するタイヤサイズの選択が重要です。
15インチと16インチのそれぞれについて解説します。
15インチへのインチアップ

プロボックス160系の15インチへのインチアップを考える際には、適切なタイヤサイズとホイール選びが重要です。
純正タイヤサイズは「155/80R14」に設定されており、15インチに変更する場合、外径の誤差を抑えつつ走行性能を向上させるためのサイズ選びが必要。
適切な15インチのタイヤサイズとして、「175/65R15」や「185/60R15」が候補に挙げられます。
適合する15インチのタイヤサイズと外径
15インチホイールへ変更する場合、以下のタイヤサイズが適合します。
- 155/80R14 (外径: 約603mm)
- 175/65R15 (外径: 約608mm)
- 185/60R15 (外径: 約603mm)
「175/65R15、185/60R15」は純正サイズと外径の差がほとんどなく、スピードメーターの誤差を抑えられるため、バランスの取れた選択肢。
「185/60R15」は少し幅広になり、グリップ力が向上する一方で、乗り心地に影響を与える可能性があります。
ホイール選びにおいても、適正なサイズを選ぶことが重要。
一般的な15インチホイールの適正サイズは「15×5.5J+39」や「15×6J+38」あたりで、純正の足回りに影響を与えず装着しやすい。
また、車検適合の観点からも適切なサイズ選びが求められます。
外径が大きく変わるとスピードメーターの誤差が生じ、車検に通らない可能性があるため、「175/65R15、185/60R15」程度のサイズを選択するのが無難。
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16インチへのインチアップ

プロボックス160系の16インチへのインチアップを行う際には、適切なタイヤサイズとホイール選びが重要です。
純正サイズは「155/80R14」に設定されており、16インチに変更する場合、外径誤差を抑えるために「195/50R16」や「205/45R16」が候補となります。
車検適合についても確認が必要。純正でLTタイヤを装着しているため車検に通らない可能性が高いです。
適合するタイヤサイズと外径
16インチホイールへ変更する場合、以下のタイヤサイズが適合します。
- 155/80R14 (外径: 約603mm)
- 195/50R16 (外径: 約601mm)
- 205/45R16 (外径: 約590mm)
特に「195/50R16」は純正サイズと比較して外径のズレが少なく、スピードメーターの誤差を最小限に抑えられます。
外径変化が大きくなるとスピードメーターの誤差が生じるため、「195/50R16」程度のサイズに抑えるのが無難。
適合するホイールサイズ
ホイールの選定にあたっては、プロボックス160系のPCD「4H-100」、ハブ径「54mm」に適合するモデルを選ぶことが必須。
適正なインセットの範囲は「+38〜+45」程度で、「16×6.5J+40」や「16×7J+38」あたりがバランスの取れた選択肢です。
インセットが極端にずれるとフェンダーからのはみ出しやハンドル切れ角への影響が生じるため、慎重な判断が求められます。
タイヤの選定やホイールのサイズを適切に設定しないと、乗り心地や燃費に影響を及ぼす可能性があるため、総合的なバランスを考えた選択が求められます。
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インチアップ時の注意点

プロボックス160系のインチアップを考える際には、いくつかの重要なポイントがあります。
純正サイズから外れることで、走行性能や安全性に影響を及ぼす可能性があるため、適切なサイズ選びが欠かせません。
安全かつ快適に運転するために、事前に確認しておきましょう。
車検適合性の確認

インチアップによる外径の変化が大きい場合、車検に適合しなくなることがあります。
タイヤ外径が大きくなるとスピードメーターの誤差が生じます。
誤差程度であれば問題にならないことが多いが、極端なサイズ変更をすると速度表示にズレが生じるため、タイヤ外径の変化にも注意を払う必要。
合法範囲内のサイズを選ぶことが重要です。
走行性能や燃費への影響

ホイールが大きくなることで、バネ下重量が増加し、燃費や加速性能に影響を与えます。
扁平率が低くなることで路面の凹凸をダイレクトに感じやすくなり、快適性が損なわれる可能性があります。
また、タイヤ幅が広がることで転がり抵抗が増し、燃費が悪化するケースも。
走行性能を損なわない範囲でインチアップを検討しましょう。
キャリパーやフェンダー干渉のリスク
160系プロボックスのホイール履かせたら、キャリパーブラケットにガッツリ干渉してた🥺
— 海ナコ (@25STR) July 24, 2022
在庫の3mmスペーサーで逃げてくれてよかったー pic.twitter.com/kH2Jxxp6QF
タイヤ幅や外径が適正範囲を超えると、キャリパー、フェンダーやサスペンションに干渉する恐れがあります。
ハンドルの切れ角も考慮すべきポイント。
特に17インチを装着する場合、ローダウンしているかどうかで干渉リスクが変わり、車高を落とす場合はフェンダー内への収まりを計算し、無理のないサイズを選ぶことが重要。
ホイール幅、インセットにも注意してください。
プロボックス160系のホイールカスタム事例
160系プロボックス✨✨
— ROAD & TRIP (@road_and_trip) October 5, 2023
ベージュカラー素敵でしょ(≧▽≦)#プロボックスカスタム#ロードアンドトリップ pic.twitter.com/Vx2bYct7An
プロボックス160系のホイールカスタムは、実用性と個性を両立させる方法として人気があります。
商用車としての特性を活かしながら、スタイリッシュな見た目や走行性能を向上させる選択肢が多いです。
インチアップの事例を紹介しますので、プロボックス160系をカスタムする時の参考にしてください。
15インチホイール装着例

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15インチにインチアップすると、純正よりもスポーティな外観になります。
純正14インチからワンサイズアップの「15インチ」は、バランスの取れたカスタムとして選ばれやすいです。
タイヤサイズは「175/65R15」や「185/60R15」が挙げられます。
リム幅は「5.5J」から「6.5J」、インセットは「+38〜+45」程度が無難な範囲。
デザインの選択肢も豊富で、シンプルなスチールホイールから、スポーティなアルミホイールまで幅広く展開されています。
175/65R15 のタイヤを装着すれば、外径の変化を最小限に抑えつつ、安定した走行性能を確保できます。
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16インチホイール装着例

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16インチホイールを選択すると、より迫力のあるデザインになります。
スポーティな印象を求める場合、「195/50R16」や「205/45R16」といったサイズの選択が適しています。
ホイールサイズは「16×6.5J+40」や「16×7J+38」あたりがフィットしやすく、フェンダー干渉を抑えつつ装着できます。
インチアップによりグリップ力が向上し、高速走行時の安定性が増すメリットも。
195/50R16 のタイヤを装着することで、タイヤ外径を維持しながらスタイリッシュな見た目を実現できます。
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ホワイトレタータイヤとの組み合わせ

ホイールカスタムとセットで取り入れられることが多いのがホワイトレタータイヤ。
「TOYO OPEN COUNTRY」や「BF Goodrich All-Terrain T/A KO2」などを組み合わせることで、アウトドア仕様のプロボックスに仕上げることができます。
特に15インチや16インチのスチールホイールとの相性が良く、レトロかつタフな雰囲気を演出できます。
オフロードスタイルのリフトアップ事例
オフロードスタイルにカスタムする場合、ホワイトレタータイヤやオフロードホイールを選ぶことで、無骨な印象を与えられます。
リフトアップキットと組み合わせることで、悪路走破性を向上させることも可能です。
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まとめ

インチアップのメリットや注意点を整理し、最適なカスタム方法を選びましょう。
プロボックス160系のインチアップは、見た目の向上だけでなく、走行性能にも影響を与えます。
適切なサイズを選ばなければ、車検不適合や乗り心地の悪化といったデメリットが発生するため注意が必要。
15インチは、バランスの取れたカスタムとして選ばれやすいです。
適切なタイヤサイズは「175/65R15」や「185/60R15」が挙げられます。
16インチは、外径変化が大きくなるとスピードメーターの誤差が生じるため、「195/50R16」程度のサイズに抑えるのが無難。
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用途や好みに応じたインチアップを選び、自分のスタイルに合ったカスタムを楽しみましょう。