185/55R15のインチアップとは?
「15インチの185/55R15をインチアップしたいけれど、どのサイズを選べばいいの?」
この疑問を持つ方のために、16インチ・17インチへインチアップする際の最適なタイヤサイズと注意点を詳しく解説します。
185/55R15のインチアップ

インチアップとは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げ、リム径を大きくするカスタムのこと。
これにより、車の見た目がスポーティーになり、走行性能の向上も期待できます。
185/55R15をインチアップして、16インチや17インチにすることも可能。

インチアップには、メリットとデメリットがあるので、メリット・デメリットを把握して行うことが大事です。
インチアップのメリット

インチアップにはメリットがあります。
- スタイリッシュになる
- 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
- グリップ性能を上げれる
- 操縦安定性が向上させれる
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わり、インパクトが出ること。
ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。

インチアップのデメリット

インチアップには多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。
- 乗り心地が硬くなる
扁平率が低いほど、タイヤのクッション性が下がり、路面の凸凹がダイレクトに伝わりやすくなります。快適性重視の方は要注意です。 - 費用がかさみやすい
大径ホイールや低扁平タイヤは価格が高め。4本セットだと予算オーバーになる可能性もあるので、事前にしっかりと相場をリサーチしましょう。 - 外径や幅の変化による車検リスク
タイヤの外径が純正比±3%を超えてしまうと、スピードメーター誤差が大きくなり車検に通らない場合があります。また、タイヤの幅が増えすぎると車体からはみ出してしまい、これもNGです。

インチアップの注意点

インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。
特に注意したいのは以下の部分です。
- タイヤ外径
- タイヤ幅
- ロードインデックス
ここではタイヤを選ぶ時の3つの注意点を紹介します。
タイヤの外径

タイヤの外径は、純正とほぼ同じものを選択します。
タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が起こり、車検も通らなくなります。
外径が大きくなると、タイヤが車体へ接触する可能性が高くなるため注意してください。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)
計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)
タイヤの幅

タイヤ幅が広すぎると、車体との接触やはみ出しやすくなります。
はみ出すと車検が通りません。
車高を落としていると、干渉の危険もあります。
車によって、ある程度装着できる幅は決まっています。

タイヤのロードインデックス

タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示されています。
タイヤはサイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められています。
ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけません。
インチアップ時には、タイヤの負荷能力にも注意してください。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。
185/55R15の基本情報
185/55R15 82Vは、以下の内容を表しています。
- タイヤ幅:185mm
- 扁平率:55%
- リム径:15インチ
- タイヤ外径:584mm ※参考値
- LI(ロードインデックス):82 ※参考値
- 速度記号:V (最高速度240km/h)
※タイヤ外径は、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【185/55R15のタイヤ外径の計算例】
185mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=584.5mm
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくするのが一般的です。
タイヤ外径が大きいと、スピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。
正確な数値は、装着するタイヤのタイヤ外径を確認してください。
185/55R15の参考装着車種
185/55R15は、コンパクトカーに採用されるタイヤサイズです。
例えば、マツダのデミオ、ホンダのフィットGD系などが185/55R15を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
185/55R15を16インチにする時のサイズ

185/55R15を16インチにする場合は、195/45R16がいいです。
インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。
16インチのタイヤ外径
185/55R15を16インチにする時は、タイヤ外径を純正に近づけます。
<タイヤ外径比較>
- 185/55R15:584mm(純正)
- 185/50R16:592mm
- 185/55R16:609mm
- 195/45R16:581mm
- 195/50R16:601mm
【195/45R16のタイヤ外径の計算例】
195mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=581.9mm
185/55R15をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは195/45R16です。
16インチのロードインデックス
185/55R15を16インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 185/55R15 82なので、82以上のタイヤにする必要があります。
一般的な195/45R16は、ロードインデックスが80や84のものが多いです。
一般的な185/50R16は、ロードインデックスが81のものが多いです。
タイヤによっては、純正のロードインデックスを下回る可能性があるので、注意してください。
(例)
ダンロップLE MANS V 195/45R16 80
ダンロップDIREZZA DZ102 195/45R16 84
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によって負荷能力も変わります。
185/55R15を17インチにする時のサイズ

185/55R15を17インチにする場合、一番近いのは195/40R17です。
17インチのタイヤ外径
<タイヤ外径比較>
- 185/55R15:584mm(純正)
- 195/45R17:607mm
- 195/40R17:587mm
- 205/40R17:595mm
【195/45R17のタイヤ外径の計算例】
195mm(タイヤの断面幅)×0.4(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=587.8mm
17インチでタイヤ外径が近いのは195/40R17です。
ほとんど純正と同じようなタイヤ外径ですが、ロードインデックスに注意が必要です。
他には、205/40R17もありますが、コンパクトカーの場合はタイヤ幅が広く、はみ出す可能性がありますのでホイール選びにも注意してください。
17インチのロードインデックス
インチアップ時には、ロードインデックスにも気をつける必要があります。
ロードインデックスは車検にも関わるので、基準をクリアーしなければいけません。
純正のタイヤは 185/55R15 82なので、82以上にする必要があります。
タイヤ外径の近い195/40R17のロードインデックスは81なので下回っています。
195/40R17はXLのタイヤもあり、空気圧によって荷重指数もクリアすることが可能。
XL規格のタイヤは、入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
まとめ
ここでは、185/55R15のインチアップサイズを紹介しました。
185/55R15のタイヤ外径は584mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
16インチ | 195/45R16 | 581mm |
17インチ | 195/40R17 | 587mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
タイヤの外径を合わせて、ロードインデックスも確保し、はみ出しや干渉にも注意が必要です。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。
車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
※記載のタイヤ外径は計算上の数値です。