「215/60R16のインチアップはどうすればいいの?」
インチアップ時のタイヤのサイズ変更方法を紹介します。
車業界で10年働いた経験をもとに、215/60R16のタイヤをインチアップする時のサイズやタイヤ外径の疑問に答えます。
215/60R16を17インチ、18インチ、19インチにインチアップする時の具体的なサイズを紹介します。
215/60R16をインチアップ

インチアップは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げ、リム径を大きくすることを言います。
215/60R16は、17インチ、18インチ、さらには19インチ以上のサイズにアップすることも可能です。
インチアップのやり方は以下の記事を参考にしてください。

215/60R16の参考装着車種

215/60R16は、セダン、ミニバンなど幅広く採用されるタイヤサイズです。
例えば、トヨタのマークX、ホンダのオデッセイ、ヴェゼル、マツダのCX-3などが215/60R16を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
215/60R16の基本情報
215/60R16をインチアップするなら、次の点を押さえておきましょう。
- タイヤ幅:215mm
- 扁平率:60%
- インチ:16
- タイヤ外径:664mm
- LI(ロードインデックス):95
※タイヤ外径は、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【215/60R16のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.6(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=664.4mm
基本情報をもとにインチアップサイズを決めていきます。
インチアップする際の注意点
インチアップを成功させるためには、次の3つのポイントを押さえましょう。
1. タイヤ外径はなるべく変えない

タイヤの外径が大きく変わると、スピードメーターがズレたり、車検に通らなくなることがあります。
例: 215/60R16のタイヤ外径は約664mmです。 → これに近いサイズのタイヤを選ぶのがポイント!
タイヤの外径は、純正とほぼ同じものを選択します。
2. タイヤ幅が広すぎると干渉のリスクあり

タイヤ幅が広くなると、車体との接触やはみ出しやすくなります。
- タイヤがフェンダー(車体)からはみ出る → 車検に通らない
- タイヤが内側に干渉する → ハンドル操作に影響が出る
車によって、ある程度装着できる幅は決まっています。

3. ロードインデックス(LI)をチェック

タイヤには どれくらいの重さに耐えられるかを示す「ロードインデックス(LI)」があります。
215/60R16の純正LIは95なので、インチアップ後のタイヤも95以上を選びましょう。
例えば、
- 225/50R17 → 94〜98(商品による)
- 225/45R18 → 95
- 225/40R19 → 93(XLならOK)
タイヤ選びにはロードインデックスも重要です。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。。
⇒ ロードインデックス
215/60R16のインチアップサイズとタイヤ外径
ここでは、215/60R16のタイヤを17インチから19インチへのインチアップサイズを紹介します。
インチアップ時に選ぶべきタイヤサイズの目安は以下の通りです。
サイズ | タイヤサイズ | タイヤ外径 (mm) | ロードインデックス |
---|---|---|---|
16インチ(純正) | 215/60R16 | 664mm | 95 |
17インチ | 225/50R17 | 656mm | 94-98 |
18インチ | 225/45R18 | 659mm | 95 |
19インチ | 225/40R19 | 662mm | 93-95(XL推奨) |
ポイント
- タイヤ外径が664mm前後になるように選ぶ
- ロードインデックスが純正より低くならないようにする
- フェンダーからのはみ出しや車体との干渉を確認する
車検に関しては、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し干渉など様々な項目があります。
どのホイールに組み合わせるかによっても変わるため、記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
215/60R16を17インチにする時のサイズ

215/60R16を17インチにする場合、225/50R17がいいです。
インチアップする時は、ある程度タイヤ外径を合わせる必要があります。
<16インチと17インチのタイヤ外径比較>
- 215/60R16:664mm(純正)
- 215/55R17:668mm
- 225/50R17:656mm
【215/55R17のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=668.3mm
タイヤ外径が近いのは215/55R17です。
17インチのロードインデックス
LI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 215/60R16 95なので、95以上のタイヤにする必要があります。
215/55R17のロードインデックスは94です。
225/50R17のロードインデックスは94 製品によって98もあります。
(例)
DUNLOP LE MANS V 225/50R17 98
DUNLOP DIREZZA DZ102 225/50R17 94
225/50R17のロードインデックスの高いタイヤを選ぶのがいいです。
タイヤのロードインデックスに注意が必要です。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。
XL(エクストラロード)規格のタイヤは、空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができ、空気圧も重要です。
215/60R16を18インチにする時のサイズ

215/60R16を18インチにする場合、225/45R18がいいです。
タイヤ外径やロードインデックスを考慮してタイヤを選ぶ必要があります。
18インチのタイヤ外径
18インチにする場合は、純正のタイヤ外径に近づける必要があります。
<16インチと18インチのタイヤ外径比較>
- 215/60R16:664mm(純正)
- 225/50R18:682mm
- 225/45R18:659mm
【225/45R18のタイヤ外径の計算例】
225mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+18(リム径)×25.4(インチ)=659.7mm
タイヤ外径が近いのは225/45R18です。
18インチのロードインデックス
LI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは215/60R16 95なので、95以上のタイヤにする必要があります。
225/50R18のロードインデックスは95です。
225/45R18のロードインデックスは95です。
タイヤのロードインデックスに注意が必要です。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によっても変わります。
XL(エクストラロード)規格のタイヤは、空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができます。
入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
215/60R16を19インチにする時のサイズ

215/60R16を19インチにする場合は、225/40R19が近いです。
タイヤ外径とロードインデックスを考えて、タイヤサイズを選ぶ必要があります。
19インチのタイヤ外径
19インチにする場合は、純正のタイヤ外径に近づける必要があります。
<16インチと19インチのタイヤ外径比較>
- 215/60R16:664mm(純正)
- 225/40R19:662mm
- 225/35R19:640mm
【225/40R19のタイヤ外径の計算例】
225mm(タイヤの断面幅)×0.4(偏平率)×2+19(リム径)×25.4(インチ)=662.6mm
215/60R16を19インチにする場合は、225/40R19が近いです。
225/35R19はロードインデックスが低いので注意してください。
19インチのロードインデックス
LI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは215/60R16 ロードインデックス95なので、95以上のタイヤにする必要があります。
一般的な225/40R19のロードインデックスは93/89
一般的な225/35R19のロードインデックスは88
225/40R19、225/35R19のXL規格のタイヤもあります。
225/40R19のXL規格タイヤもありますので、そのタイヤならロードインデックスをクリアすることができる場合があります。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によっても変わります。
XL(エクストラロード)規格のタイヤは、空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができますが空気圧に注意が必要です。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
インチアップのメリットとデメリット
インチアップは、メリットとデメリットがあるので、メリット・デメリットを把握して行うことが大事です。
インチアップのメリット

インチアップにはメリットがあります。
- スタイリッシュになる
- 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
- グリップ性能を上げれる
- 操縦安定性が向上させれる
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。
大きなホイールはインパクト抜群です。
また、ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。

インチアップのデメリット
インチアップには、デメリットもあります。
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪化することもある
- 費用がかかる
タイヤの偏平率が下がると、タイヤがうすくなり、路面からの衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地が悪く感じます。
転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。
また、タイヤ・ホイールの価格は高いので、費用がかかるのはデメリットの一つ。

まとめ
ここでは、215/60R16のインチアップサイズを紹介しました。
215/60R16のタイヤ外径は664mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
17インチ | 225/50R17 | 656mm |
18インチ | 225/45R18 | 659mm |
19インチ | 225/40R19 XL | 662mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。
また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。